表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「魔女と鳳凰と輝夜姫」(セーラー服と雪女 第18巻)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/31

⑰ 猫王子再び

 三人がエレベーターから出ると、いつものメンバーが、亜空間レストランに揃って居た。 

 いや、むしろいつもより、少しばかり賑やかだった。


 ソレはやはり、ゲストの猫王子のせいだろう。

 彼はすっかり、由理子の事が気に入っていた。

 そのせいで、こうして呼ばれもしないのに、遊びに来るようになったのだ。


「ただいま。今、帰ったわよ。あら、何だか賑やかじゃない?」 

 雪子にそう言われて、話に夢中になっていた皆は、やっと振り返った。


「おお、お帰りなさい。お疲れ様。首尾良く行きましたか?目的は果たせましたか?」

 サン・ジェルマンが、労う。


「ええ、お陰様で。ビートルの貸し出し、ありがとう。助かったわ。やっぱり、生身のタイムトラベルは疲れるし、今回は人数も多かったから…あら、ミケーネ君、お久しぶり。」


「雪子さん、こんにちは。えへへ。また来ちゃいました。あれっ?ソッチは知らない方だな?」

 二足歩行の、未来チックなデザインのツナギを着た、カワイイ白猫が答える。


「はじめまして、カワイイ猫さん。ワタシはカグヤ。カグヤ・イシュタルよ。惑星ニビルから来たの。昔はこの星で、輝夜姫って呼ばれたのよ。」

 カグヤはその場にしゃがみ込んで、ミケーネに挨拶する。


「これはこれは、はじめまして、姫。私の名はミケーネ。一応、猫族の王子をしてます。」

「最近、遊んでばっかりだけどねえ?」

 横からメイド服の由理子がチャチャを入れる。


 その流れで、三人で楽しいお喋りが始まった。どうやらカグヤも猫好きなようだった。


 その様子を確かめて、雪子がコッソリとサン・ジェルマンに近寄る

「ねえ、ちょっと相談が有るんだけど…。」

 彼女は彼にコソコソ耳打ちする。


「なんです?改まって。」

「妊娠検査薬の在庫はあるかしら?」

「…ええ、下のラボに行けば幾らでも…って、ええっ!?雪子さん、オメデタなんですか!?」


「しっ、静かに!声のトーンを落として!」

 尚もコソコソ話す雪子。

「私じゃなくて、カグヤが、ちょっと旅先で、愛しい方と一夜を共にしたのよ。」


「…たった一夜のハナシですよね?」

「でも、ニビル人のフィジカル・スキルは、私たちガイア人の、三倍なのよ。だから、妊娠検査薬の反応期間も三倍早いはず。」


「ああ、ナルホドって、ええ!?」

「だから、声が大きいって!」

「何ですか?二人して。また、良からぬことを企んでいるのかしら?」

 村田京子が気にしだした。


 サン・ジェルマンが仕方無く、京子にも事情を話すと、彼女は「まあ…。」と言った切り、言葉を失った。

「どうしました?」 

 次に、雪村まで話に加わろうとした。 


「雪村はイイの!アッチで、みんなと楽しくお喋りしてなさい!…そうだ。アヌンナキに会った話をしておいてね。」

 もう際限が無いので、雪子が体よく彼を追い払ってしまった。


「はあい。」

 納得行かない顔で、雪村はみんなの話の輪の中に入って行った。


「カグヤさん、ちょっと…。」

 次に雪子は、コッソリ彼女に手招きした。

「はい?」怪訝な顔のカグヤ。


「今から、私とサン・ジェルマンと一緒に、ちょっと地下のラボまで付き合って下さるかしら?」


挿絵(By みてみん)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ