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創造神は救いたい  作者: ヒヨコのピヨ


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47/67

キャン…セル……?

別の作品のコメントで、一気読みしてくださった方から健康への留意を疎かにしてはいけないですよ、のようなコメントを頂きました。今後は気を付けます。(反省)

でもこの作品の更新頻度は緩めないつもりなのでご心配なく。

一件目を処理し、二人が人気の少ない路地へと入った頃だった。

小さないざこざの音とは違う、重い衝突音が耳に入る。


覗くと、三人の男子が一人を囲んでいた。

囲まれている男子は地面に座り込み、肩で息をしている。


「……“高城”、って聞こえたな」


陽介はひそめた声で言った。

いじめの理由を聞いていると、


高城が“回復系能力持ち”で、反撃してもすぐ治るから――


そんな理不尽な理由が断片的に聞こえる。


大体の事情は掴めた。

止めに入ろうとした瞬間、

ユラナスが陽介の前に腕を伸ばした。


「僕にやらせて下さい」


いつもの丁寧な口調。


だがそこに、淡い怒りが滲んでいた。

陽介が驚いている間に、ユラナスはふわりと前へ出る。

そして、その透き通るような声で短く呟いた。


「……【事実凍結】」


瞬間。


囲んでいた三人の男子が、そのまま氷に閉じ込められた。

白く、透き通った巨大な氷の塊が生まれたようだった。


「ちょ、待っ――」


陽介が言葉を出すより早く、

ユラナスは拳を握り、

氷塊にそっと触れるようにして、

そのまま


――粉々に砕いた。


音はほとんどなかった。


ただ、氷の粒だけがさらさらと消えるように散っていく。

これを見て、陽介は一つの可能性に気がついた。


これが、ユラナスの隠していた能力なのではないか、と。


同時に、陽介の目と耳が気づいた。


(……今、時間が止まってるんだな)


氷が砕け散るのに誰も気づかない。

というかそもそも、時間が止まっていれば氷が砕けるはずもないのだ。


これらが、ユラナスの能力により引き起こされた現象なのだと導いてくれた。

すべてに合点がいく。



気づいた時には、時間が自然に動き出し、周囲のざわめきが戻ってきた。

ユラナスが陽介の横に戻ってきて、

ほんの少し、誇らしげに言った。


「これで陽介くんも、だいぶ楽になるはずですよ」


ヒントを与えるような言い方だった。

陽介は思考する。

まだ“仕事”が残っている。


――つまり、先程ユラナスが砕いた”氷塊”が何を示していたのかを知らなくてはいけないのだ。


ユラナスに聞こうとすると、察しているように優しく答えてくれた。


「イジメが起きてからの行動、言動ですよ」

「ああ……そういうことか」


ユラナスは、陽介が迷うであろう事を先読みし、答えを教えてくれたのだった。

そして陽介は、眼の前の人たちに手をかざした。


「【管理者権限】」


事実が、静かに流れ変わる。


三人はただ高城の側を通り過ぎ、何も言わず表へ去っていく。

高城は、それを怯えた眼差しで追う。


その切ない横顔を見ていると、

横からぱっと声が飛んだ。


「やりましたね、陽介くん!」

「あぁ、やったな!」


そして、これからの話の内容は聞かれたらまずいと思いつつ”防音”効果を付与した結界を展開。話す準備が整うと、


「……あの能力、何だったんだ?」


と、陽介は率直に聞く。

ユラナスはどこか“楽しそうに”首を傾けた。


「やっぱり興味ありますか?」

「あるに決まってんだろ。大体は分かったけどな」

「仕方ありませんねぇ。特別ですよ? 本当は隠そうと思ってたのに……」

「口外はしねーよ」


ユラナスは小さく笑い、説明する。


「あれは、指定した場面から今までの言動を、氷塊ごと砕くことで“無かったこと”にできるんです。

でも急にあの氷が出てきたら目立つので、時間停止と併用していました」


陽介は納得しつつ、もう一つ疑問を投げかけた。


「隠そうとしてたなら、どうして俺を除外したんだ?」


ユラナスは

まるで“冗談でしょう”という顔で返す。


「え……? 御冗談を。

あれは陽介くんが勝手にキャンセルしたんでしょう?」




「…………は?」


自分が?


キャンセル??


陽介は言葉を失った。

ユラナスは、悪戯を成功させた子どものような顔

――ではなく、珍しくキョトンとしていた。

ユラナスの能力が分かりにくかったら言って下さい。正直複雑にしすぎて描写に困りました。

コメントを下さったらどっかのあとがきで説明回を設けようと思います。

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― 新着の感想 ―
ユラナスの能力の表現が複雑かな。 陽介も含め、全ての能力の表現を読んで了解するのが難しい…私の読解力の無さかもですけど(汗) もう一つの小説、そちらの方が楽に読めました。
2025/12/13 23:45 ストーンmil
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