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創造神は救いたい  作者: ヒヨコのピヨ


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必ず、かの邪智暴虐の王を取り除かなければならぬと決意した。

思ったよりも早く投稿することができました。

翌日、金曜日。

一週間の疲れがじわじわと積もってくる頃で、教室の空気もどこか緩んでいた。


午前の授業も終わり、食事兼休憩時間となる昼休みが始まった。

いつものメンツ──翔と野々花、陽介、そしてユラナスが揃って席に集まる。勉強会があったからか、ここ数日で完全に日常と化した光景だ。

ユラナスは昨日よりずいぶん元気そうだった。

どうやら今日は“質問攻めタイム”も少なかったらしい。昨日のげっそりとした顔と比べると、幾分かは生気に満ちた顔になっていた。それでも白く見えるのは、単純にユラナスが色白であるからだろう。

陽介がコンビニ弁当のフタを開け、割り箸を割っていると

ユラナスが

「話したいことがある」

と小さく切り出した。

ただ、周囲はまだ昼のざわめきで騒がしい。

なので陽介は、昨日不正行為対策に造っておいた『結界展開』に、防音効果を上乗せして展開する。予行練習も兼ねている。


「これで大丈夫だよ」


と告げると、ユラナスは一度深呼吸してから語り始めた。

___________________________________

本題に入る前に、神についての説明を受けた。どうやら、”この世界”ではないそうだが、神が存在しているらしい。そして神には二つ名が付き、「”二つ名”+名前」で名乗ったり、その二つ名をお互いに呼び合ったりしているそうである。数多の神の中には、自分の使徒を使用して現実世界に干渉してくる者もいるのだとか。

最も、陽介に能力を与えた神は、能力による介入だったそうだが。


この説明を受けて、やっと本題へ入った。


昨日、ユラナスは主である”創造神”に会ったらしい。

本来なら陽介がしてきたことを冷静に伝えるつもりだったのに──そこには創造神だけでなく、”活発”と”柔和”という神の姿もあったそうだ。そして、神々の会話の中で、陽介に能力を与えた存在の名が出てきたという。

”暴君”ディオニス。

”活発”は面白半分で「邪智暴虐の王(w)」と呼んでいたらしい。


多分そのような性格ではないのだろう。勝手に何かしらの作品から関連付けられてついたあだ名っぽい。


報告を終えたユラナスは、いつもより落ち着いた雰囲気をまとっていた。

陽介への“漠然とした好意”が、尊敬へと少しずつ形を変えていっているようにも見えた。

ユラナスの主、”創造神”のおかげだろうか。まだ見ぬ神の一柱に感謝しつつ、同時にいい兆候だ、と思った。

陽介は軽くユラナスを褒めて結界を解除しようとした

──その瞬間、翔と野々花が同時に吹き出した。


「いやいや、暴君ディオニスと邪智暴虐の王で何も思いつかないのかよ!?」

「……?」

「『走れメロス』しかないでしょ!」


言われて初めて理解が追いつく陽介。

自然と、”何かしらの物語から関連付けさせられているのかも”と思っていた理由がやっと判明した。

___________________________________

そして時は過ぎて、午後の授業。

その中の一コマに、国語の授業があった。

翔とユラナスが指名されていたが、昨夜の勉強会の成果か、二人とも驚くほど正確に答えていた。

野々花は教える側だったため、誇らしげにその背中を眺めていた。

___________________________________

放課後。

ユラナスがついてくるため、昨日と同じようにユラナスと並走して自転車で帰宅することになった陽介。

家に着くと、お茶を淹れたり菓子を用意したりと、すぐに翔と野々花を迎える準備を開始した。

そしてしばらく経った頃。チャイムが鳴って玄関を開けると


──そこにいたのは翔ひとり。

野々花は急に大事な用事が入ったらしく、今日は来られないらしい。

「いないとちょっと寂しいな」と思いつつ、三人だけの勉強会を始める。


穏やかに集中できる時間が続き、陽介は少しずつページを進めていった。翔たちも、野々花がいないから分からない問題は飛ばして、出来るものから解いている。

始めは野々花について来ただけだった翔も、立派になったものだ、と上から目線気味の感想を抱いた。


そして──開始から約1時間後。

予想外の出来事により、勉強会は中断されることになる。

何が起こるのかなっ♪

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