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第2話 街へ!

辰弥「とりあえず………状況整理だな」


さっきは取り乱してしまったが、一旦落ち着いてきた。とにかく、今俺がどうしてこうなったのかについて一旦考えてみることにした。


辰弥「まず、俺は打ち上げから帰っててその時に変な奴にぶつかってそいつに……そんで目が覚めたらここにいて身体に竜の翼とか尻尾が生えてる…………冷静になっても意味わかんねぇ」


とりあえず、確かな事が言えるとすれば……


辰弥「俺……転生したのか?」


漫画とかでよくある異世界転生なのかこれは?まぁ…そう思わざる負えないだろう。


ゴブリン「ウギャァス!!」


辰弥「うお!?やっぱり出てくるよなぁ魔物!」


考え事をしていると目の前にゴブリンが数体現れた。


辰弥「ど、どうする!?戦うか?それとも逃げるか?逃げるつってもどこに?」


ゴブリン「ヴルルルル…………!」


辰弥「くっ……どうすれば……!?」


ゴブリン「ウギャァス!!」


そうこうしている内にゴブリンの群れの1匹が襲ってきた。


辰弥(まずい!)


辰弥「うわぁぁぁぁぁ!!」


俺はやぶれかぶれで腕を横薙ぎした。すると、


ゴブリン「ギャァァス!」


辰弥「へ?……今俺何した?」


腕が何かに当たった感触がしたので恐る恐る前を見ると、さっき襲ってきたゴブリンが火傷と切り傷を負っていた。


辰弥「俺がやったのか?……さっきの攻撃」


ゴブリン「ギャァァス!」


そしてゴブリン達は怖がったのかそのまま立ち去って行った。


辰弥「た、助かった〜!一時はどうなるかと思ったが、何とかなったな。」


俺は安堵して地面に倒れ込んだ。すると何処からか風が吹き始めた。その風が心地良く、さっきまで焦っていた心も次第に落ち着いていった。


辰弥「…………考えても仕方がねぇ。しばらくはこっちの世界で生きて行くしかねぇな。」


そうして俺は立ち上がって辺りを見渡した。


辰弥(まずは町か村とかに行って住む所を確保しないとな。とは言っても、見渡す限りの草原……時間がかかりそうだな。)


辰弥「そーだ、せっかく翼生えてるんだし、ちょっくら飛んでみるか。」


そう思った俺は生えている翼に全集中し、動かそうとした。するとみるみる翼が動き始めた。


辰弥「よし動いた。それじゃあ、せーの!」


そして俺は思いっきり地面を蹴りジャンプしながら翼を動かした。すると、俺の身体はみるみると上昇していた。


辰弥「おお!!ほんとに飛んでるぞ俺!!」


喜ぶのも束の間、完全に油断してしまいバランスを崩してしまった。


辰弥「うあぁぁぁぁ!!やべぇ!!体勢が、」


そしてバランスを立て直す暇もなく俺は地面に叩き連れられた。受身を取っていたためまだマシではあるがそれでも身体の至る所が痛かった。


辰弥「痛ってぇ!!やっぱ最初はそんな上手くは行かねぇか。だけど、チラッとあっちの方に街が見えたな……よし、行ってみるか」


俺は街に向かって歩き出した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


数時間後……


辰弥「はぁ……はぁ……何とか着いた……!!」


道中モンスターに襲われたりして結構時間が経ったが何とか街にやってきた。


辰弥「とりあえず……もう夕方になってるし、とりあえず今日はここで……てか俺金持ってねぇじゃん!」


道中がバタバタ過ぎた事もあってすっかり忘れてしまっていた。俺はもしかしたらと思いポケットの中をまさぐったが


辰弥「やっぱりアニメみたいなご都合展開なんてねぇか……まぁ、1回街に入るか」


俺は道端に金が落ちてるのを薄ら期待しながら街へ入った。


アンバラス王国


辰弥「おお、ザ・異世界って感じの街だな。さてと……お金が稼げるようなところは……お!」


『冒険者になりたい方はアンバラス冒険者協会まで!』


辰弥「冒険者になってクエストやれば1日の宿代くらいは稼げるだろうな……よし、行くか」


俺は冒険者の受け付けをしている窓口まで足を運んだ。その間、周囲の視線が俺に集まっていたのに俺は気づいていなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


受付嬢「こんばんは、冒険者登録ですか?」


辰弥「はい」


受付嬢「では、こちらに自身の名前と生年月日、そして希望のクラスをお選びください」


俺はペンと紙を受け取った。紙に書かれていた文字は今まで見たことの無い物だったが頭の中で何故か日本語で翻訳されていった。


辰弥(こういうご都合展開はあるのかよ……生年月日を入れて……名前は……せっかくだし名前変えるか、1回死んでるしこの名前使うのも何か嫌だしな……)


そう思い俺は頭の中で思い付いた名前を書き出した。



カミヤ・アルバロス


カミヤ(次はクラスか……てかクラスって何があるんだ?)


カミヤ「あの……クラスって何があるんですか?」


受付嬢「クラスは様々種類あり、この中から選ぶ事が出来ます。それぞれのクラスに個性があり中にはある種族でしかなれないものもありますよ」


カミヤ「ふぅん………色々あるんだな……」


代表的な戦士や僧侶はもちろん、黒魔道士や召喚士、俺が見たことが無いものも沢山ある。そんな中俺が目を見張ったのは……


カミヤ「この刀銃士(ブレイバー)っていうのは?」


受付嬢「そちらは刀剣や銃の扱いに長けたクラスとなっており……」


カミヤ「え、銃ってあるんですか!?」


驚き過ぎて思わず声に出てしまった。


受付嬢「え、えぇ……主に北方の地域で作られている武器で狩りなどにも使われていますよ」


カミヤ「ちなみに……現物はここには……」


受付嬢「レプリカならここにありますよ?現物は特定のクラスや免許を持った商人でないと扱うことが出来ないんです。」


そう言って出てきたのは中世のヨーロッパで出てくるような1発1発弾丸を込める様な物だった。


カミヤ(まぁ……さすがにマシンガンとかアサルトライフルとかじゃねぇか……)


期待が外れ少し落ち込んだが、この刀銃士(ブレイバー)というクラスに惹かれた俺はこのクラスにする事にした。


受付嬢「では、クラスも決まったということで、クエストについて話していきますよ」


カミヤ「よろしくお願いします」


受付嬢「クエストは難易度ごとにE・D・C・B・A・Sに区分されていて、それぞれの階級でも採集・討伐・護衛など、様々なクエストがあります。」


まぁ、ここら辺はRPGでよくある感じだな。


受付嬢「ここからが本題なのですが、区分されたクエストの他に大陸議会からのクエスト、『議会依頼任務』というのもあります」


カミヤ「なんですかそのクエストは?」


受付嬢「内容と致しましては、国すら滅ぼすことの出来るモンスターの討伐、国家の重要機密情報の伝達、未確認モンスターの調査並びに討伐など、個人では依頼できないようなものを全大陸から招集された70名で構成される大陸議会が代わりに出す依頼の事ですよ」


カミヤ「そんな物騒なクエストあるんですか?」


受付嬢「まぁ、これに関しては有名ギルドや傭兵団、勇者なんかに依頼されるので、大多数の冒険者は受けることは無いと思います。」


俺は少し分からない事がありつつ、なんだかんだ理解しようとした。


受付嬢「大体の説明も終わりましたので、こちらをお渡ししておきます」


そういうと受付嬢は2枚のカードを俺に渡した。1つは冒険者カードと書かれており、もうひとつは銃使用許可証と書かれていた。


受付嬢「1枚目のカードは冒険者カードでクエストの受注、報酬の受け取りの際に必要となります。そして2枚目は銃使用許可証で銃の購入の際はこれを商人に見せてください。」


カミヤ「わかりました」


受付嬢「それでは早速ですがこちらでピッタリなE級のクエストを選びましたのでこちらの受注をお願いしますね」


こうして俺の冒険者としての暮らしが始まった






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