コラッツ予想2(11)風船と水
簡単なイメージを考えた。
風船に酸素と水素が1:2で入っているとする。数字の大きさが分子の量と思ってもらっていい。
この風船には下から電極が差してある。酸素と水素はこれに触れると水になり、外へと流れ落ちると仮定しよう。上からは材料である酸素と水素のペアが交互に供給される。
これが
1対1.5
の比率で起こるものとしよう。ただし、風船の中はおおざっぱにかくはんされており、たまたま電極に触れるペアもあるが無視するものとする。
(かくはんで自然に、分離結合しているペアもあるが、排水されないので分離状態と同じである。)
酸素の数に着目すれば、出と入りが
1対0.75
であり、減少するので風船はやがて必ずしぼんでいく。
実際には、たまたま電極に触れるペアもいるので、より速くしぼむ。ただ、かくはんが不十分な状態だと、反応が進まないため、風船は膨らんでいく。しかし、やがて初期状態の偏りは解消され、縮み始める。
ただし、かくはんしても均一にはならず、偏りは生じる。そのため、風船は膨らんだり縮んだりする。しかし、平均すれば
1対0.75
以上の差で縮んでいくので、水の抜けた風船は、やがては空になるということだ。
水素と酸素がランダムに出会っているわけではなく、水素は電極にくっついていき、やってきた酸素と反応しているので、効率がよい。