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第4話

ギャーギャー騒ぐ子達に対してそれぞれの親御さんが叱って、それで余計に遅れたりもしましたが、無事1個目のスタンプをゲットです。

スタンプは卵です。

多分卵ですよね?

楕円形の丸に真ん中にギザギザ模様が描いてあるし。


そして2つ目だけど、ここから更に道が分岐する。

多分だけどここは駐車場で長居していると危ないから、先に移動させるためにチェックポイントを設けたのではないだろうか?

予想だけど合ってる気がしますね。

だからここからが本番。

それ故に道が分かれているのでしょう。


「次はかりんちゃんが決めて」

「風夏が選んでいいよ?」

「さっき決めたから、次はかりんちゃんの番!」

「そう。それじゃあ……ここにしましょう」


次に選んだ場所はここから少し遠い場所。

だからこそ、選ぶ人達が多いと予想される近くの場所とは別の場所ならスムーズにスタンプが押せるはず。

地図のチェックポイントと台紙のスタンプの枠が釣り合ってないところを見るに、どうやら全部回る必要はないみたい。

それにこっちを選んでそこからこう行った場合だと最短距離でスタンプを集められるみたいだし、選ぶとしたらこちらね。

もっとも、風夏が最短距離を選ぶとは限らないんだけどね。


そうして2つ目のスタンプの場所へ。

ここからが本番と思ったのは間違いではないようで、チェックポイントでは親子で協力してクリアするとスタンプがもらえるミッションが発令された。

しかし、所詮は子供に向けた子供騙しでしょう。

前世では天才と呼ばれることもあったくらいだしこの程度造作もないわね。

私は子供騙されしなかったけど、風夏は本当に子供なので見事に子供騙されしている。


「風夏? 答え教えようか?」

「いい。自分でやる。かりんちゃんは待ってて」


ここでのミッションは迷路脱出ならぬ、迷路合流といったところかな。

普通なら紙に書かれた迷路から脱出するのだけれど、親と子でそれぞれ別の迷路が渡され、それをクリアした後くっつけると見事同じ場所で合流できるというもの。

子供向けということもあり、そこまで細かくないがそれでも行き止まりなんかもあって風夏の描く線は二重三重になっているところがあったりする。

そうしてしばらく待って、ようやく風夏の線はゴールへと向かいなんとか風夏ママの線と合流した。


「やった! 出来た!」

「おめでとう、風夏」

「うん!」


しかし、なんで風夏は母親ではなくて私にいの一番に報告したのやら。

まあ、この笑顔を最初に見れるのは嬉しいんですけどね。


そして2つ目、3つ目と順調にミッションをクリアしていき残すスタンプは1つとなった。

スタンプは最初の卵から始まり、そこから卵にヒビが入り、雛が顔を覗かせ、卵から雛が孵り、そしてさっきの5つ目で大きく育ってきた所。

次で鳥になるんだろうけど、今の段階では何の雛なのかは分からない。

ふふっ、どんな風に育つか分からずワクワクとさせる演出ですね。

そして、このスタンプラリーでは全部のチェックポイントを回る必要もなく、最後の6つ目のスタンプがどこになるかは分からない。

となると、各チェックポイントでは◯番目ではこのスタンプをと決まっているのでしょう。

つまり、回った順番で育ち方や最終的に育つ鳥も変わる。

面白い事を考えますね。


「さ、風夏。残り1つですよ。後ちょっとだから頑張りましょう」

「うん……はー、はー、がん、ばる!」


歩き疲れて来た風夏の手を引きつつ、最後のチェックポイントへ向かいます。

というか風夏、体重かけないで〜。

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