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第28話

投稿が遅れてしまい申し訳ありません

別の作品を書いていたり、小学校の体育の授業を調べたりとかしてたら遅れました

4時間目、体育。

今日の体育でやるのは鉄棒で、色々な技に挑戦してどれがどの程度できるようになるかというもの。

そして、その上達にタブレットを活用する。

友達とお互いを撮りあって悪い所やどこをどう直したらいいのかなんかを話し合ったり、教材の動画を確認したりするのだけど……私はあまり使わないんですよね。


「えーと、次はこれかな」


動画を見て、技のやり方を見て、数回実践をするだけで大体の技が出来てしまうんですよね。

どうやら今世の体は運動に関する才能は有り余ってるようで、体育に関しては成績は全て最大評価。

どうせならその才能を少しくらい音楽の方に割り振ってくれても良かったんですよ……?


「ここをこうして……よっと。うん、出来た」

「か、華琳ちゃん……すごいね」

「ふふーん。まあね。ほら、次は風夏の番だよ」

「うぅ……自信ないのに」

「大丈夫大丈夫。いろいろ教えるし、手伝ってあげるから。一緒に頑張ろ?」

「うん!」


今風夏がやっているのは足掛け前回り。

読んで字のごとく、足を掛けて、前に回る技です。

とはいえ、そう簡単に出来るものでは……いえ、私は出来ましたが、普通はそう簡単に出来る技ではありません。

というのも、この技の難しいポイントは足を掛けているという所。

足を掛けているために回る時に不安定になりやすく、うまく回りきれずに宙ぶらりんの状態になりやすい。

それになにより……痛いんですよねぇ。

足を掛けて、その状態で回るから体重が膝裏に掛かるし、鉄棒の滑りが悪ければ摩擦で思いっきり擦れて引っ張られるので本当に痛い。


「華琳ちゃん……やっぱり痛い」

「だよねぇ。私も痛かったけど……一応、これを見るとタオルとかを掛けると痛みが軽くなるってあるんだ」

「え、ちょっとまっ……うわっ!?」


私がタブレットで確認して、アドバイスをすると、その画面が気になったのか風夏はあろう事か足を掛けている状態で手を離して振り向こうとした。

その結果バランスを崩して落ち掛ける。


「風夏!」

「え、えへへ……ありがとう、華琳ちゃん」

「ふぅ……全く。風夏は相変わらずそそっかしいんだから。見るのはちゃんと降りてからでいいでしょうに」

「だって、つい気になっちゃって……」

「だとしても、それで怪我したらダメでしょうが。どこも怪我ないよね? ぶつけてたりしないよね?」

「大丈夫だよ。華琳ちゃんが助けてくれたから」

「ほっ……それなら良かったわ。風夏が怪我したら、多分私泣いちゃうから」

「大袈裟だなぁ……」


いえ、全然大袈裟じゃないです。

多分というか、絶対泣く。

私にとって風夏はそれくらい大事な存在だから。


「それよりもほら、ちゃんと降りて。もう腕がヤバいからさ」

「あ、ごめん。今降りるね」


ヒヤッとする場面はあったものの、それ以降は何事もなく授業は進み、私は鉄棒の技は何回か試すだけで、ほとんど風夏のために時間を使った。

まあ、それでも得意不得意はあるわけで、風夏は一度も足掛け前回りを成功させることは出来ませんでした。

こればっかりは感覚を掴むまで練習あるのみで、私はほんの少し手助けするくらいしか出来ませんから。


「あー、悔しい〜。時間内に出来なかったよ〜」

「残念だったね。次の授業では成功させようね」

「ねー、華琳ちゃん。やっぱり何かコツとかなーい?」

「それはもう全部教えたでしょ?」

「えー、それでもやっぱり何かあるでしょ?」

「ないよー。惜しいところまでは行ってるんだから後は練習あるのみよ」

「ぶー。けちー」

「けちじゃありません」


本当にもう無いんですよね。

後はどれだけ風夏が頑張れるか、それだけです。


給食、掃除、お昼休みが終われば5時間目。

5時間目は社会で、その次の外国語……まあ、英語ですね。

日本語すら異世界言語である私にとって、英語は第3の言語という他の子には無い枷があったりしますが、なんとかやっていけてます。

タブレットでネイティブの発音を確認出来るのも大変助かってます。

それらが終われば後はHRのみ。

長いようで短い学校もこうして終わり、自由な放課後となるわけです。

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