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第26話

月曜日の朝となり、昨日までののんびりゲーム出来る休み終わって学校のある日になった。

なんで月曜日ってあるのでしょうか?

月曜日がなければこんな嫌な気分にならずに済むのに……。

別に学校が嫌なわけではないのですよ?

友達と会えるし、体育とか楽しいですし、学校の勉強も漠然と経験則で知っていた事柄を基礎から学ぶ事が出来ます。

私がこれまでしていた計算もあくまでも基本的なものでしか無かった事も知ることができた。

前世の学校は学習は二の次で成人した時の顔繋ぎと社交の場に出る為の予行演習を行う施設でしかありませんでしたし。

それに比べれば今の学校は本当に素晴らしいものです。


「それでも、月曜日が憂鬱なんですよね。はぁ〜……」


自然とため息が漏れます。

それだけこの世界にも馴染んできたという事なのでしょうね。


「華琳ちゃ〜ん。風夏ちゃんが来たわよ〜」

「は〜い! 今行きます」


学校に行く前にランドセルの中身の最終確認。

教科書もノートもちゃんと入ってるし、机の周りを見て筆箱の中身を仕舞い忘れているという事もなし。

うん。

完璧です。


「おまたせ、風夏」

「全然待ってないよ。それよりも早く行こ!」

「月曜日だというのに、風夏は元気ね」

「だって学校楽しいし。華琳ちゃんは違うの?」

「ううん。私も楽しいと思ってるわ。でも、やっぱり昨日が休みだったからどうしてもね……」

「気持ちはちょっと分かる。私も昨日は家族で買い物に行ってたし、楽しい時間がずっと続けばなぁって思ったけど……やっぱり華琳ちゃんに会いたかったから。だから全然嫌じゃないんだー」

「全く風夏は……えいっ! そんなに私を喜ばせてどうするつもりかしらね?」

「えへへ、どうもしないよ〜」


抱きついて問いただしてみるものの、はにかんで喜ぶだけで、答えるつもりはないようですね。

ならばもう少し強硬に……


「あ、相変わらず仲がいいんだな」

「あら、日野じゃない。どうしたの?」

「どうしたも何も、同じ班だろうが」

「確かにそうだけど、わざわざ声をかける程仲良くはないわよね?」

「そ、そんな事はないだろ? いつも顔合わせてるし、喋ったりだってしてるし……」

「同じ班ですからね。それに学年もクラスも同じですしそれくらいはしますけど、それだけですよ」

「そこまで。遊んでないでさっさと行くよ。みんな揃ってるし、3人を待ってるんだからね」

「あ、すみません班長」


他の地域や学校がどうなのかは分かりませんが、私達の学校は地域の子達で班を作って登校するという決まりがあります。

理由としては責任感や協調性を育むためと複数人で行動する事で不審者から狙われないようにするためといったところでしょうね。

実際に理由を聞いたわけじゃないので確証はないのですが、当たらずとも遠からずのはずです。


「ひっ!?」

「ん? どうしたの?」

「べ、別になんでも……」


日野が何やら息を呑むような声を出していましたが、なんだったのでしょうか?

まあ、犬のフンを踏んだか何かでしょう。

抜けていますからね、日野は。


「曹永お姉ちゃん、手繋いでいい?」

「いいですよ」


今年一年生になったばかりの子を引率するのも上級生の務めですからね。

他に一年生が1人、二年生の子が1人いますが、その子達はそれぞれ班長の六年生の子と副班長の五年生の子を引率しています。

お二人は手は繋いでいませんが。

どうやら私が引率する子は人と手を繋ぐのが好きなのか毎回おねだりしてきます。

小さな子相手に邪険にする事もないので毎回手を繋いでいます。


「それじゃあ出発しますよ」


班長の声掛けと共に学校へ。

それじゃあ今週も頑張っていきましょう。

日野君は華琳ちゃんの事が好きなのですが、残念な事に眼中に入ってません

華琳ちゃんは今のところ風夏一筋ですからね

そんな華琳ちゃんですが、現在は腰あたりまで伸ばした黒髪に少しだけつり目の綺麗系の女の子になってます


ちなみに日野君が変な声を上げた理由ですが、一見メガネの優男風の班長がドスを効かせた声で2人の間に入り込もうとすんじゃねーよと囁きかけたからです

班長はオタクなので百合の間に挟まろうとする男が許せないんです

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