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第10話

お昼を食べた後もパパとゲームをしているけど、午後からはパパだけでなくママもゲームに参加している。

午前とは違い、午後からやるゲームはマリコパーティーです。

ずっと同じゲームだと飽きるというか、パパが別のゲームにしようと言ってきたので変える事になったのです。

ちょっとやり過ぎちゃったかな?


「華琳強過ぎない……?」

「普通だと思うよ? というか、パパが弱すぎ」

「あー、それはそうね〜。パパ、昔からゲーム好きなのに本当に弱いんだもん」

「やっぱり?」

「でも華琳ちゃんが強いのも間違いないと思うわ」

「えー? 普通だと思うんだけどなぁ……」

「いや、間違いなく強い……。ま、まあ、それは置いといて、ほら、キャラ選んで?」

「んー、まあ普通にマリコかなぁ」

「ならママはルイジアナで」

「パパはモモゾウにしようかな」


そうして始まるパーティーゲーム。

このゲームは午前中にやっていたマリコカートと同様に、マリコとその仲間達が出てくるゲーム。

使えるキャラクターはスーパーマリコシスターズというゲームと、その作品の世界観を同じくするシリーズに出てくるキャラクター達で、私のマリコはゲーム会社の看板と言っていいレベルの主人公。

ママのルイジアナはマリコの妹で、パパが使うモモゾウは毎回バツイチ子沢山のカメ姫に攫われる王子様だ。

子沢山なのに姫なの? という疑問は置いておこう。

なんとも俗っぽい感じだなとも思うけど、それも置いておこう。


それよりも今はゲームに集中……は、パパが負け確定してしまうのでしないけど、画面の方に意識を向ける。

ルーレットとイベントマス、アイテム、そしてミニゲームを駆使して多くのコインとトロフィーを集めた物が勝者となるパーティーゲームの定番作。

トロフィーはコインと交換なのでミニゲームに勝って多くコインを稼ぐのが勝利のカギとなるわけですが、交換場所が交換するたびに変わるので運も絡んでくるのですが……


「また一番遠い所にーー!!」

「パパ……ここまで来ると可哀想になってくるよ」

「そうね……でも勝負は時の運って言うし、ダブルルーレットで……やった! 届いた!」

「おー。ママやるね〜」


ママがトロフィーを一つ確保して、これで私との差はトロフィー一つとなった。

残り五ターンでもう少しで終わるのですが、トロフィー一つ差というのは安心出来ません。

五ターンもあればトロフィー一つ確保するということも出来ないわけじゃない。

それに、ゲーム内での行動によって追加でトロフィーがもらえるのでそれを考えればここでもう一つ確保しておきたいですね。


「ここでワープアイテムを使えば!」


あ、パパがトロフィー取った。

でもそのおかげで私の目の前にトロフィーが来た。


「嘘だろー!?」

「ごめんね、パパ。もしもこのまま誰も確保せず、ボーナスを全部もらえたら勝てたかもしれないのにね」

「また負けるのか……」

「私はまだ可能性があるけど……難しいかな」


そして結果は私がボーナスを一つ、パパが一つゲットして最終成績は私が一位、コイン数の問題でママが二位、パパが三位となった。

ちなみに四人でプレイするゲームなので一応CPUも加わっているけど強さは普通にしてあるので四位となっていたりします。


「また負けた……」

「パパ本当に弱いね」

「ねー」

「もう一回だ!」

「だめよー。華琳ちゃんは朝からゲームやっているんだから、目を休ませないと」

「ぐっ!」


確かにずっと目を使っていますし、少し休ませた方がいいかもしれないですね。

それだけじゃなくて、一応風邪から回復したばかりという事もあってのんびり過ごすという事でしたし。


「ふぁ……」

「あら華琳ちゃん、眠いの?」

「ちょっと疲れちゃったかも」

「じゃあお昼寝しよっか」

「うん。そうする……」


というわけなのでお昼寝をする事に。

前世からは考えられないくらいのんびりとした日々ですが、これが意外と悪くないというか、楽しいんですよね。

明日には外に出られると思いますし、まだまだ楽しみがいっぱいです。

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