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その時はまだ 2


「一緒に周るのかよ…」

あれ正孝は?今一緒に歩いてたのに。どこだ?

「まさたかっ!」呼んでもどこにもいない。でも大きな声で叫ぶように呼び続ける。

苦しい。クラクラする。夏だからか、そう言えば正孝が見当たらなくなってから何も飲んでない。だんだん足も重くなってきた、あれ俺倒れてるのか?星が見える。

 

ビービービーッ


「正孝っ!」

俺は布団から飛び出すように目を覚ます。

まただ、俺は “あの日” から正孝との最後の会話を夢に見る。いや正確には、最後の日を夢の中でもう一度過ごす。でも1つあの日と違うのはあの後俺はちゃんと正孝と家に帰った筈だ。あいつが家に入ってったのも見た筈だ。俺はもう27だしあまり記憶力が良い方でない俺はあまり自分の記憶に自信がないが。


まだ眠たい。全然余裕で寝ていられる。でも仕事がある、高校の時みたいに簡単に休めないんだ、さぁ動け俺の体

重たい体を何とか起こして、顔を洗って、歯を磨いて髪を整える。そして出社。


会社に着いたらもうやる気はMAXだ。

定時で帰る為に頑張って仕事をこなす。

上司は呪文のように親父ギャグを並べてくるけど悪い人じゃない。同僚の桐山はいい奴だ。どことなく正孝と似ている。


「おう!鍵浦今日映画観に行かないか?」

「いいな!俺あれが観たい、えっと昨日から公開のヒーローもの」

「あぁ、あれ俺も気になってたじゃあれにしようぜ」

こういうところだ。飲みに誘うのではなく映画に誘うところ、観たい映画の好みも同じところ正孝も今会ったらこんな感じになってそうだ。

映画を観ながらそんな事を考えてた時

『何で突然君はいなくなるんだ、一緒に闘おうって誓ったのに…』

主人公の恋人が無茶をして死んだようだ。サブストーリーで恋愛も含まれてたのか。


主人公のセリフが頭の中で反復する。内容が頭に入らない。


   何で正孝はいなくなった?


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