32話「翼と火鉢」
2020/03/24
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「うーずるいや!」
蔵人さんと協力してせっかく削ったのに合体してHP復活してる!
私達の目の前で合体したボス【眠り守りしスクハザ】が突進を開始する。
両手に持つ武器を振り回しながら、突っ込んできた。
「ラノア、左! 蔵人は右!」
ミリーがまっすぐにボスへと突っ込みながら叫ぶ。
「おっけー!」
「わかった!」
私と蔵人さんが返事しながら左右に分かれて疾走。
「ガルガアア!!」
ボスが私へと向けて剣を振り下ろす。それに合わせて私はハンマーを当てて、その振り抜きを止める。
同時に蔵人さんが錫杖で、斧を弾いた。
「ボディががら空き!」
ミリーがボスの脚を蹴って飛翔、無防備になっている胴体へと拳をめり込ませる。
「回避!」
ミリーがそう言いながらボスの胴体を蹴って、後ろへと飛ぶ。私と蔵人さんもその動きに合わせてバックステップ。
ボスが武器を地面に叩き付けて、衝撃波を放つ。
「ぜんぜん削れんな」
「レベルが単純に足りてないのか」
「かもしれんし……ギミックがあるんかもしれん。弱点である背中は隠れてもたし、頭は高くて届かん——ああそうか」
ミリーが何かを思いついたようだ。武器を振り回しながら突撃するボスを躱しながら、私と蔵人さんに指示を出す。
「私は回避に専念するから、頼むで」
「……あまり自信ないが。まあ確かに俺が適任か」
「ミリーの時みたいな感じだね!」
「そう! ほな、頼むで!」
ミリーが刃の乱れ狂うボスへと接近する。
私がハンマーを後ろへと振りかぶりながら走る。並走する蔵人さんが背中の翼を広げた。
ミリーが超人的な身体さばきでボスのラッシュを避ける。凄いやほんと。
「でも、そっちばっか見てていいのかな!」
私が腕に力を入れるの察した蔵人さんが地面を蹴る。私はそれに合わせ、思いっきりハンマーを蔵人さんへと振り上げた。
「いくよ!」
「来い!」
火花が散る。宙に舞った蔵人さんが私のハンマーを錫杖で防ぐも勢いは殺せず、ボスの方へと予定通り吹き飛ぶ。
空へと回転しながら舞う蔵人さんが黒い翼を広げる。
翼で空気を掴み、体勢を制御。
「はん! 飛んで見れば……大したことじゃないな!」
蔵人さんが空中から翼を畳み、ミリーに気を取られているボスの頭部へと強襲。
「はあああああああ!」
蔵人さんの声と共に振り抜かれた錫杖がボスの頭部にヒット。HPゲージが大きく削れた。私は、援護すべく、疾走。蔵人さんはボスの頭部を蹴って、また飛翔。とはいえ長くは飛べないようで、ボスの間合いから離れたところに着地。
「ミリー交代!」
「あかん、これめっちゃしんどい!」
ミリーとスイッチして、私がボスの刃の暴風へと飛び込む。右からの斬撃をハンマーで受けて、左からの斧を間一髪躱す。
一撃がこれまでの敵と比べものにならないぐらいに重い!
「こんにゃろおおお!」
私はくるんと回転しながら剣の振り下ろしを避けながら、ハンマーを地面へと擦らせる。
武器スキル【地鳴り火鉢】を発動。
ハンマーが火花で炎を纏い、それを振り上げるようにボスの脚部へと叩き込む。
バガン! という音と共に、ボスのHPが削れる。
「火に弱い? それともラノアの攻撃力が高いんか?」
「いや、さっきの狼ではあれほどダメージが入っていない。炎が弱点かもしれん」
私が一撃入れた瞬間に、ボスが叫びながら全身から蒸気を放つ。
「熱っ!」
その勢いで、私は吹っ飛ぶ。
HPはさほど削られてないけど、強制的に間合いを取らされるのは厄介だ!
「ラノア! 今の攻撃がかなり効いてる!」
「うん! でもあれ隙大きいから中々当てづらいかも」
「次は俺がいく」
「ほな私が陽動やな」
流石ボス、中々しぶとい!
ボス戦! 書きたい事いっぱいあるけど書きすぎるとダレるので加減が難しい




