20話「バレた」
2020/03/29
ミリーのセリフに誤りがあったので修正しました
これに伴い、ステータスにステ振り用のポイントの項目を増やしました
「なにこれなにこれ!! すごーい!!」
私のマイルームにミリーがぴょんぴょん飛びながら驚いていた。
「へへへ〜凄いでしょ! あ、案内するね」
私もなんだか嬉しくなってミリーを案内した。
最初はふんふんと聞いていたミリーがキッチン辺りで笑顔が消えて、地下の鍛冶場を案内し終わった頃にはすでに黙っていた。
「ええっと。ラノアは……ずっとここに引き籠もってたってこと?」
「そだよ? へへへスキルもマックスになっちゃった〜。まだ上のスキル有りそうなんだけどなあ」
「色々と疑問がある……そもそもどやってここを手に入れたの?」
「あー、特典? らしい?」
「私、自慢じゃないけどVerβでランキング二位やったけど……特典しょぼかったで?」
「そうなの? あー……なんかの手違い?」
「んなアホな!」
ぴしゃんと、綺麗にツッコミが決まった。やっぱり関西の人だ。
「いやうん、まあいいや……あたしも人の事言えんし……」
「あはは……とりあえず、武器いっぱいあるから、好きなの選んでいいよ。プレゼントする!」
「いいの!? あたし今クロー系使ってるんやけど、ある?」
「一通り作ったからあると思うよ」
ええっと、あったあったこれだ。
おーパーティメンバーに送るって項目ある。よしこれを送って、と。
「ありがと! って……なんじゃこりゃあああああああああ」
ミリーの盛大なツッコミがマイルーム内に響いた。
「気に食わなかった!? 確かに名前がちょっと可愛くない……」
「なんやこれ!! 【アダマンクロー】!? いや、待ってなにこれステータスの伸びエグっ! スキル付いてるやん! は? どないなっとんねーーーーん」
おお、混乱してるし、すごい、漫才してる人みたい。
「……えっと、ほんまに貰っていいの? これ多分凄い高いというかめっちゃレアな素材を使ってへん?」
「いいよ? 素材もここでタダで手に入るし」
「……ラノア、ちょっとステータス見せて。あたしのも見せるから」
「うん」
ミリーが、ステータスウィンドウを見せてくれた。
【ミリー】
前世:【カラカル】
Lv5
ステータスポイント:0
HP: 3500
スタミナ:
体力: 7(+5)
持久力: 6(+3)
力: 5(+1)
器用さ: 6(+4)
素早さ: 5(+4)
獣性: 10
攻撃力: 1925(+1800)
防御力: 189(+34)
「ええっとこの括弧はなに?」
「ステータスの基本値については、括弧内は前世の補正の数値で、例えばあたしの前世【カラカル】だと体力と器用さと素早さに多く補正が付いてるんよ。だから体力の値が7で、カラカルの補正で更に+5の計12ってこと。私はレベルを5まで上げて手に入れた4ステータスポイントを既に振ってるから、ステータスポイントの項目はゼロやな」
「ステータスポイント? ってなんだっけ?」
「レベルが1上がる毎に貰えるポイントで、それを自由にステータスに振れるんや」
「ふんふん。攻撃力と防御力は?」
「……攻撃力は力と器用さの数値から計算されて、それに武器の攻撃力が後から加算されるんだけど……+1800って見たことないよ! あたしが装備してた奴ですらせいぜい+100ぐらいだよ!?」
「おーそういう数値なんだねえ……」
「防御力は、体力と持久力の数値から計算されて、防具の数値を加算するの」
ミリーのステータス欄の下にはスキルの項目があった。
『所持スキル』
【PKマスター】【人体破壊lv5】【凶化lv2】【人狩り】【弱点特攻】【弱点目視】【窮猫人噛】【ダブルクロー】(+【暗黒葬爪】)
なんか物騒な名前がいっぱい並んでる!
「この【暗黒葬爪】ってのが武器による追加スキルなんやけど……名前からしてやばそう……ほら、ラノアの見せてみ?」
「えっと、こうかな?」
私がステータス欄を表示させる
【ラノア】
前世:【スピノサウルス】
Lv1
ステータスポイント:0
HP: 8500
スタミナ:
体力: 5(+30)
持久力: 5(+15)
力: 5(+30)
器用さ: 5(+15)
素早さ: 5(+15)
獣性: 100
攻撃力: 924(+50)
防御力: 820(+10)
『所持スキル』
【菜園lv5】【採掘lv5】【伐採lv5】【料理人lv5】【手料理】【鍛冶lv5】【武器職人lv5】【家具職人lv5】【錬金術lv5】【職人気質lv5】【器用さマスタリィlv5】
「……どっから突っ込めばいいか分かんないけど……まって。前世……スピノサウルス?」
あ、やば。
「ラノアって、Verβ経験者だよね……?」
「あーえーっとどうだったかな?」
「……そうか……そうなのね……なるほど」
「えーっとミリー?」
なんか勝手にミリーがうんうん頷いている。なんかちょっと怖い。
「ねーラノアいえ——【アキコ】、聞いて欲しいの」
いいかペッシェ……迂闊に“ステータス”を、プレイヤーに見せるもんじゃあねえ……それはてめえの武器だ……手札を晒すのは愚か者のすることだぜ……お前は……違うだろ?
ちなみに今のところ前世スピノサウルスが確認されたのは一人だけです




