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プロローグ

カバ太さまより原案をいただいております。


カバ太さまマイページ:

https://mypage.syosetu.com/1364343/

 ――― この世界には、スキルが蔓延している。

 神は人々にスキルを賜い、つくべき職業を示唆する。


 ……全てを決め、全てを賜う神に栄光あれ。

 神の意思に全てを委ね、その恩恵を享受せよ。

 栄えあるかな、主なる神。


 栄えあれ(グローリア)栄えあれ(グローリア)栄えあれ(グローリア)…………



 く そ く ら え ! ―――



 ※※※※



 祭壇に掲げられた乳白色のオーブが司祭の祈りに合わせ、くるくるとその輝きを変えるのを俺は、じっと眺めていた。


 今日は6歳の誕生日。


 前世の日本ではソコソコな格闘家だった俺が、練習しすぎの過労死でこの世界に転生して6年目、というわけだ。


 この世界では、6歳の誕生日に神からスキルを与えられ、何らかの職業(ジョブ)を約束される。

 スキルレベルを上げることさえ頑張れば、ほかの努力は不要。

 何を悩む必要もなく、食っていけるようになっているのだ。


 さて。俺のスキルと職業(ジョブ)は何だろう。

 これで将来が決まるのだから、ワクワクしないこともない。


 やはり一番の希望は 『格闘家』 だな。

『魔法使い』 も憧れたが、魔法はとうの昔に滅びて、彼らはおとぎ話の中だけの存在らしい。


「神聖なる白きオーブよ、示したまえ……この者の行くべき道を……」


 司祭の祈りに合わせてオーブは更に強く、虹色に輝いた。


 司祭が高らかに告げる。


「スキル…… 『おもらい』 !」


 …………はぁ!?


職業(ジョブ)は…… 『乞食』 !」


 まじかよ……!


 親は口々に 「まぁ……! 何もしなくても良い職業なのね!」 「うむ……あまり良い生活はできないかもしれんが……神の啓示だからな」 などと言っている。


「こうなったら腹を括るしかないね」 「そうよ。職業に貴賤はないわ」 とうなずきあい、両親は俺の肩に手を置いた。


「「リック。立派な乞食を目指すんだ!」」


 その晩、俺は、こっそり泣いた。


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― 新着の感想 ―
[良い点] ブラック企業で酷使されたのではなく、鍛練しすぎで過労死!? 職業のカテゴリーに含まれるのか疑問な乞食。 立派な乞食ってなんだ?(笑) これは面白そうな出だしです。
[良い点] 元格闘家という設定がいいとおもう [一言] 頑張ってください
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