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我輩は猫で…  作者: ばっしー
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「ただいまー」

「ニャー」

「おぉ、ポチー。お出迎えしてくれたのかぁ。ヨシヨシ」

餌のためだ。

「おかえりー、お兄ちゃん。今日、すき焼きだよー。」

「おぉ!?いいねー。さっさと、風呂入ってこよ。」

おい、待て。我輩の餌はどーなった。

「ニャー」

「え!?ポチも、一緒に風呂入りたいのか?」

何を、言ってるんだ大地よ。餌だよ、餌をくれ。

「フニャー」

「え?風呂じゃない…あ!?トイレ!?」

「フニャー」

おい、このスットコドッコイ。何で、トイレになるのだ。そもそも、トイレなど一人でいくわ。

「ニャー、ニャー」

「あ、もしかして餌?」

「ニャー」

そーだよ、餌だ。よーやく気付いたか。早く、くれ。

「そかそか、餌か。ごめんなー、今すぐあげるからなぁ。」

こーして、我輩はよーやく餌にありつけた。

人間とのコミュニケーションは、なかなか難しい。

大地が鈍感ってのもあるのかもしれんが。

我輩、人間の言葉も喋れるのだが、喋ってしまうと色々と面倒な事になりそうなので喋らないようにしている。

この猫又というのも、便利なのか不便なのか、よくわからぬものだ。

フゥ、腹ごしらえも済んだし、少し休むか…



ムニュムニュ ムニュムニュ


…誰だ、我輩の肉球を弄ぶやつは。


「あーん、どーして猫の肉球ってこんなにムニュムニュして気持ちいいのぉ。」

お前か!

大地の妹、由香である。

由香は、こーやってよく我輩の肉球を触ってみたりヒゲを引っ張ってみたりし、我輩の眠りを妨げる。


ムニュムニュ ムニュムニュ


やめろ。我輩は、眠いのだ。

「今度は、おヒゲを引っ張ってやるー。えいえい」

だめだ、ここにいたらオチオチ寝てられん。

場所を、変えよう。

「あー、ポチが、逃げたー。逃げないでー。もう少し、触らせてよー。」

嫌なこった。我輩は、ゆっくり寝たいのだ。


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