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第18話 好感度をあげたい


 「リングが外れたのはいいけど、耳まわりがうんでしまっているよね。治療薬をつけなくてはいけない。

 夕食の前に宿屋の従業員に持ってくるように頼んでおこう」

 俺は宿屋の従業員に声をかけようと移動しようとしたが、アニスさんに止められた。


 「大丈夫です、ご主人様、私は回復魔法ヒール を使えますから」

 アニスさんが回復魔法ヒール をターナさんとサレンさんに唱えた。


 耳の近くに両手を添え、手から淡い白い光が放たれる。

 化膿していたところが治り、リングの穴が開いていた傷もみるみるうちにふさがり治ってしまう。


 すごいな、これが回復魔法か。

 じかに見るとあらためて魔法と言う理不尽さがわかる。こんなことは普通ではおこりえない。

 俺には魔法だからできるということしかわからないのだ。

 

 だが、残念ながら半分に切れた耳は元通りに治らなかった。欠損部分は治らないみたいだ。


 「アニスさんは回復魔法を使えるんだね」

 「そうです」

 「すごいですね。魔法ってやつですよね」

 「それがどうしましたか?」

 「俺の居た世界では魔法という概念がないので、じかに見て感動しているのですよ」

 「魔法がないのですか?」

 「そうですよ。

 この世界と違って知識を持つ生物は人間だけだし、獣人もエルフもドワーフも存在しませんからね。

 まして魔物や神といった類もいませんよ」

 「東の大陸には魔物も神様も居ないのですか?」

 「え、東の大陸って? それに神様っているの?」

 「ご主人様は東の大陸にある異世界って国の出身ではないのですか?」

 え、あぁ、そういう事か、それについては話をした方が良いな。


 「俺は東の大陸から来たのではないし、異世界と言うのは国の名前ではないよ。

 かなり面倒な説明がいると思うから、あとでゆっくり話しをしよう。

 それよりもみんな治ってよかったね。さすがに欠損した耳は治らないのかな?」

 「私の魔法では無理です。

 使える魔法は中位回復魔法ライトヒール までしか覚えていません。

 最高峰の超回復魔法グレーターヒール を使えれば直すことも可能かもしれませんが私には学ぶことが出来ないのです」

 「なるほど、でもそれってこれから魔法を学べば使えるようになるよね。俺が支援してあげるよ」

 「ご主人様有難うございます。でも私には無理なのです。

 私は半耳なので・・・」

 「半耳? もしかして半耳なのでエルフの世界で差別を受けるって事なのかな?」

 「そのとうりです。エルフの世界では半耳の人は犯罪者か奴隷に落とされた人として差別を受けます。

 魔法を習うのにも、高位の神官や上位精霊使いに頼んで教えをこうか、弟子入りしなくてはなりません。

 もしくは魔導書を買って独学で学ぶしかないのです。

 時間と費用もかなりかかります。

 私のような半耳なエルフは弟子入りなどできないのです」

 「そんな差別がエルフの世界でもあるのですか。

 もしかしてエルフの神官で上位回復魔法を使える者だったら直せるのですよね」

 「できるかもしれませんけど、私みたい半耳エルフは相手にもされません。

 それに半耳は村にも入れてもらえないのです」

 「そうか神官に見てもらうにも、村に入れない時点でつまずくのか。

 同じ種族なのに助けてあげても良いと思うのだがそいう道徳観が進んでいないのかなこの世界は」

 魔法の使える神官でもさらって直してもらうしかないのか。

 おっと、それは道徳観からかけはなている行為ではないか。

 俺ってこの世界に来てどうしてしまったんだ、ホントに」

 「ご主人様、道徳観てなんですか?」

 「え、道徳って言葉知らないかな?」

 「聞いた事がありません」

 えぇぇ、これは参った道徳と言う概念がないのか。


 それじゃ人道支援とかそういう事を、まず考えることがないのかも知れないな。

 かなり厳しいところに来てしまったのではないか。


 まいったな予想外だよ。根本的に知識とか倫理とかがまったく異なる世界と言って良いだろう。

 

 悪魔みたいな天使がいるみたいだし世界観が全く違う。

 あれってホントに天使だったのかいまだに疑問に思っている。


 あんな危ない生物がいるし、あいつらが神の使いで、この世界仕切っているみたいなので、命の価値ってこの世界では相当安そうだな。

 いや、命に価値があるなんて思っている人がそもそも居ないのかもしれない。


 「アニスさん、上位回復の魔導書を手に入れれば独学で使えるよになるんですよね」

 「はい、ですが高くてとても買えたものでは御座いません。

 それに上位魔法の書の本物は一般には売っていません。

 市場に出回っている物は、ほとんど偽物で手に入るのは難しいと思います」

 「偽造品がもあるのか?

 それもほとんどが偽物とは、でも手に入る事はできるんですよね。

 それでしたら何とか頑張って探してみましょう。俺が探して購入してあげますよ」

 「よろしいのですか?」

 「よろしいですよ。先行投資してあげますね。

 そのかわりアニスさん、俺に魔法を教えてくださいませんか。

 俺には使えるかわからないのですが、試してみたいのですよ」

 「私で良かったら、お教えします」

 「有難う、助かります。魔導書は金があるので、金を積めばいずれ買えるでしょう。

 探すのには苦労しそうだが頑張ってやってみましょうかね。今度いっしょに探しに出かけましょう。

 それか上位回復魔法が使える人を探して、金を積めば直してくれるかも知れないので、そちらも探してみましょう」

 「有難うございます」

 「うん、それが良いね」


 ・・・


 「コン、コン、コン」

 扉が開き従業員が廊下でお辞儀して待っていた。どうやら食事を持ってきたみたいだな。


 頼んでいた夕食を持ってきてくれたようだ。


 エルフの少女たちでも食べられるあらかじめ肉と魚をぬいた果物と野菜の料理を頼んでおいた。

 こういう細かなところ気が付くから日本人らしく良いよね。

 俺もそれしか食わないと思っているのだけど。


 自分でなぜかかそう思っている。日本人て誇らしいのかな。

 今までそんなことお思ったのは一度もなかったのにな。


 ようし、好感度を上げてエルフの娘たちを攻略するのだ。この世界に来て目的ができたぞ、嬉しい限りだな。


 「どうやら夕食の準備を持ってきたみたいだ。食事の用意ができるまで奥のソファーにでも座って待って居よう」

 3人のエルフの娘たちに声をかける。


 「お待たせしました。夕食の用意できましたのでお召し上がりください」

 食事を用意し宿屋の従業員は早々と部屋から出て行ってしまった。


 なんかそっけないな。高級宿屋とはえらい対応の差がある。こちらの世界の宿屋って本来こんなもんなのかな。

 

 用意された料理は塩でちょっとした味付けをした果物と野菜を皮をむいて切っただけの料理だった。


 俺の指示で作ってもらったものだ、味気ない見た目だがそれで良いだろう。

 彼女たちが食べられるように合わせて作ってもらったのだ。

 何より俺も肉など食って当たりはしたくないしね。


 用意されたテーブルには4人分の食事が用意されていた。個別に同じ分を用意してくれと頼んでおいたのだ。


 奴隷と言う立場だから、下手をすれば食事の人数に数えて居ないと言う事さえありえる思ったのだ。

 ある意味そういう事が普通にありそうなので嫌な話だな。


 俺は用意された席の椅子が一番よさそうな席に座る。

 この席で座るのが良いのだろう。本当はどこでも良いのだけど。


 「それでは食事にしましょう」

 そう俺が話したのだが、3人のエルフの少女たちは離れて立っているだけで席につこうともしない。


 これって俺が言わなくてはいけないのか。

 とりあえず3人に席につくように言うのだが、一向に座ろうとしない。

 俺が食べ終わってから残り物を戴くと言っているんだけど。


 ご主人様と言われているし、彼女たちに命令口調で言うのも嫌なのだが、それって仕方ないのかな? なんかそういうの慣れてないの嫌なんですけど。


 とりあえず命令と言う形で、彼女たちを席に座らせてしまった。なんかぎこちなく嫌な感じだな。


 「戴きましょう。遠慮くな食べてください」

 俺はそう言って食事を促したのだが、彼女たちは一向に食べはじめない。


 こういう場合は、主人が先に食べないと食べはじめないのね。

 そういう事も気づかないとは俺って駄目だな。


 とりあえず俺が食べはじめたら、彼女たちも食べ始めた。彼女達も口にあうようだな、これはやはり正解だった。


 果物と野菜の盛りあわせだけど、素材が新鮮だったのが良かったのか味もなかなか良く結構うまかった。

 なんの果物か野菜かは不明なんだけど、そのことは異世界なので気にしてはいけない。


 下手な料理よりは良いだろう。肉を食べるより当たる確率は少ないと思う。

 海外では水に菌がついていて洗った野菜でもあたると聞いたが、まさかここではないだろうな、たぶん大丈夫だろう。


 彼女たちも心なしか嬉しそうに食べている感じがする。

 奇麗な女の子と食事できるとは幸せもんだな。


 命をかけてキースと決闘したかいがあったよ。


 この世界に来てようやく生きる希望が持ててきた。

 彼女たちを自立させると言う目的も出来たし、好感度を上げ彼女たちを攻略すると言う疚しい目標もできた。


 どちらにせよ彼女たちには幸せになっていただきたいな。

 幸せでなくとも平穏に暮らせることができれば良いだろう。

 耳を元に直せればエルフの国へ帰る事が出来る。今までとは変わることができるかも知れない。


 生き残る事だけ考えていて、先ほどまで面白くはなかったんだよな、彼女たちがいれば今後は楽しくなりそうだ。


 食事も終わり、湯あみをしたいと思ったけど、この宿屋には浴場はないみたいだ。

 ここでは水が入ったおけで体を洗い流すだけらしい。


 個別で広いお手洗いがある。そこで水まわり関係を使うようだ。


 大きいおけで大量に水を使う、かなりの贅沢らしい。

 昨日泊まっていた、高級宿屋はちゃんとした浴場もあったし、お湯で体を洗ってもらえた。

 あそこって超高級な宿屋だったのね。


 この宿屋もそれなりに高そうだけど、そこまでのサービスはしてないようだな。

 こちらの世界では、風呂に入る習慣がないみたく、あくまで体を洗い流すと言う事みたいだ。

 浴場でお湯を使うのは贅沢を極めたことのようだね。

 そんなことを思いもよらなかった。


 俺は水を多めに用意してもらう。

 エルフの娘達は体を拭くのをの手伝ってくれると言ったが断ってしまった。


 そんなことされたら俺の理性がとんで、彼女たちにひどい事をしてしまうよ。

 高級宿屋でしてもらったサービスと同じことをするのだろう。そうなったら夜の事もありそうだ。


 好感度をあげたいので今回はやめてもらう事にする。


 俺は紳士だ。紳士はそのような事はしないのだ。昨日はしてしまったけどあれは別腹だ。


 かなりの誘惑に負けそうになったが、好感度を上げるのが優先だからここは我慢をするしかない。

 俺が使い終わってからエルフの娘たちにも使用してもらう。


 今日はいろいろあって疲れたな、エルフの娘たちと話をしたいが、今日はこれくらいで休むとしよう。


 時間はあるのだ、ゆっくり彼女たちと、わかりあえれば良い。


 しかし、俺の意図と違って、重大な問題がおこってしまった。

 先ほど夜の営みはしないと決めたのに彼女たちが愛でてほしいと言ってきたのだ。

 

 俺は誘惑に負けそうになる。

 でも俺は紳士だ。先ほど紳士な態度で彼女たちと接すると決めたのだ。

 プラトニックだったかな。そういう関係でいたいのだ。


 だから俺は彼女達にこう言い放ってしまった。


 「夜伽の事だが、俺の相手はしなくていいから君たちは安心して休んでくれ」

 「ご主人さま、私たちでは不満なのですか」

 「そうではないんだ。君たちはせっかく奴隷から解放されたのだ。今は従者として君たちを雇っている立場だ。

 従者を無理にさせるのだったら今までと同じ奴隷扱いと同じになってしまう。

 正直、君たちみたいな奇麗な女の子たちと体の関係を持ってみたいと思う。

 でも先ほどあったばかりで、知らない他人だ。

 強制でやってはいけないと思っているんだ。

 それに俺の国のルールでは犯罪になってしまう。

 君たちとはこれからは良い関係でいられたらと思っている。

 だから俺の方から君たちを誘う夜伽を一切しないと決めたのだ。

 もしも、君たちが、俺の事を好きになってくれて、関係を深めたいならば夜の相手をお願いしたいと思う。

 それまでは君たちのことを俺から絶対に誘ったりはしないので安心してくれ」

 「・・・ ・・・ ・・・」

 「でも、俺も男だから君たちの魅力に負けてしまうかもしれない。

 もし俺が欲望のままに君たちを襲ってしまったら、一生面倒を見たいと思う。責任は取るとだけ言っておこう。

 お互い会ったばかりだ。何も知らない者同士だからこそ、これから良い関係を続けていきたい。

 これから、よろしくお願いな・・・」

 俺はそう言って彼女たちの前で無理にカッコをつけた。


 内心俺は、なにを正義感ぶった戯言をほざいているんだ。昨日のした夜のこういはなんだったんだよ。

 最初から肉体関係の深い間になってしまってもいいだろう。駄目だまちがっているぞ、と心が鬩ぎあっている。

 

 しかし、死んださかなのような目が、忘れなれないでいる。

 彼女たちには幸せになってもらいたいと思っていたばかりじゃないか。そうだなそのとおりだ・・・


 下半身の息子の後悔はあるが今はこれで良いだろう。


 『でも、いつまで俺の息子が我慢できるかが心配だ』

 『一生面倒を見ると言ったのでそれでも良いじゃないか気にするな。やってしまえよ』

 『そんな無責任なことできるわけないじゃないか、やめておいた方がいい』

 『据え膳食わねば男の恥、昨日食ったではないか、同じように食ってしまえよ』

 『大丈夫だ、息子が耐えきれなかったら風俗いけばいいだけだ、職員に手を出さないよう、イメクラいって発散させている市長がいるのだからな』

 『確かにそれは一理あるな。セクハラ騒動は今はうるさいからな』

 善悪の自問自答した結果それで落ちついてしまった


 俺は紳士なのだからな。強要は絶対しないのだ。今日から紳士になったのだからな。

 耐えられなくなったら、風俗に行く事にした。


 ・・・


 とりあえず今日は彼女たちにはゆっくり休んでもらおう。


 今まで奴隷としてひどい扱いを受けていたのだ。まともに休んだことがなかったのではないだろうか。


 奴隷契約の証でついていたリングのせいで、耳が常に痛みを伴なうって言っていたからな、もしかしてまともに眠った事がなかったのではないか、そう思うと哀れに思う。

 これからはそうならないよう俺が見守ってあげようか。


 この異世界に来て間もないが、俺には常人を凌駕できるチート能力がある、力もこちらの世界の人よりも強い、彼女たちを守ってあげられるだろう。


 「あまりにも、自信過剰な言い分だな俺って」

 小声でつぶいてしまう。


 3人のエルフの娘たちの好感度お上げて攻略するのだ。良い印象に思われたいと誰でも思うからな。目標と掲げよう。


 とりあえず彼女たち3人には、ベットで休んでもらう事にする。

 ソファーがあるので、俺はそこで休ませてもらおうとしようか。

 

 彼女たちはご主人様をおいてそんなことはできないと言ったが柔らかいベットでは眠れないんだと言って適当にごまかした。


 毛布はベットに何枚かかかっていたので、1枚使わせてもらう。


 彼女たちはベットで休むのを了解してくれたが、ローブで眠るとベットが汚れるとか言っていた。

 寝間着とか他の服を持っていないのか聞いてみたら、今につけているフード付きのローブしか持っていないらしい。


 馬車内でローブを着たまま、休むのがあたり前だったみたいだ。


 服とかまったく与えられていなかったらしい。ローブの下もなにもつけておらず下着さえ買い与えられていなかったと聞いた。


 ローブの下に何もつけていないのを聞いてちょっとドキッとしてしまった。

 俺の息子も少し起きてしまったが我慢をする。


 キースって野郎どこまで変態行為をさせるんだ。ひどい扱いさせやがって。


 ベットが汚れても構わないと言って就寝を促し休ませる。


 ホテルの従業員を呼び出し、食事が終わった事と就寝をすると告げる。

 食事の片づけと夜用の明かりの蝋燭に取り変えてもらう。


 陶器に乗った平らに作られた蝋燭だな。

 昨日も確か見たな、電灯はないんだよな。


 千年前の中世時代の世界に来てしまった感覚なのか、それも異種族、魔物とか魔法とかある中世ファンタジーの世界に。


 寝ようとするが先ほどのエルフの娘達がローブの下に何もつけていないと言う話を聞いたので眠れなくなってしまった。


 昨日あれほどしたのに、しかたないここは抜いておくか。


 備え付けのお手洗い場に体を洗った水が残っていたので、ちょうどよかった。

 トイレはくみ取りしきのやつか、結構高そうなホテルで奇麗になっているがこんなところでなにをするとはどうゆう事だろう。

 とりあえず抜いてしまおう。


 ことを終えてから喪失感に襲われた。俺ってなにをしているんだろう。

 

 なんであんな約束してしまったのだろうか、最初から体だの関係から始まっても良かったのではないか。

 今になって後悔するとは、でも約束したんだ守らなければならないな。


 ! 何故かぬいたら冷静になって来た。

 

 ちょっとまてよ。よく考えてみたら俺って彼女たちに好感度がもてるのかな?

 たまたま助けてあげただけだよね。漫画じゃないんだそんな好感度あがるはずないだろうが。


 それに人間にさらわれ、奴隷にされていたんだから相当恨みとかあったりしてないか。


 現状、奴隷の契約を解いて自由になっている。寝たら殺されていて起きなかったりして、まさかね。


 良くない事を考えるのはやめておこう。

 彼女たちは奴隷の契約のリングを外してあげて感謝すると言ったのだ、信じてあげよう。


 ソファーに寝ころび毛布を掛け眠りにつこうとする。


 明日は買い物をしようかな、彼女たちの服を先に用意しなくてはいけない。

 かわいい服に着替えたエルフの子たちが目に浮かぶな。


 それとキースが持っていたアイテムだ。かなりの量の持ち物を持っていたので調べなくてはいけない。

 アイテムを集める趣味でもあったのだろうか、アイテムマニアってやつだな。

 

 魔法の収納カバンをキースも持っていた。それも結構な数を持っていたな。

 この世界で魔法の収納カバンて当たり前にあるものなのかな、便利でうらやましいアイテムだ。


 元の世界にあったらとんでもない事になているだろう、あまりにも理不尽すぎる。


 店を回ってその辺の事も調べようとするか、やることが増えてきた。


 そういえば、言葉の魔法はエルフの娘たちが使ってくれるので話せるが時間制限があるらしい、一度魔法を使えば半日くらい持つと聞いた。


 持続が長く使える魔法だな、それに魔法をかけ続けていると、自然に他国の言葉が話せるようになると聞いた。

 魔法を使っていれば覚えなくても自然に話せるようになる。夢のような魔法だ。


 こんな便利な魔法があるなんて、この世界はどういう仕組みになっているんだ。

 不安はあるがこれからの期待が持ててわくわく感が出てくる。


 明日のあさ起きられればの話だが。


 この街に居れば、俺のチート能力で死人がでるかも知れない。

 これもこの異世界に来た運命として受けいれる事にするか。


 運命か、俺はこのまま眠りについてここで殺されておいた方がこの世界にとっていいのかも知れない。


 明日の朝起きることができるか、運命に従ってみようとするか。


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