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第12話 決闘 白き契約の天使?

 

 「手合わせか別に良いのだが、どうせだったら決闘と言う形にしないか。

 それも己のすべてをかけて挑むという事に、どうだろうこちらとしてこれで提案したいのだが」

 「おいおい、正気かい決闘とは恐れ入ったよ。

 でもそれは良い考えだね。

 勝ったものが己のすべて手に入れられると言うことか、それって命も含まれるんだよね」

 「当然だ己のすべてだ。髪の毛一本でも勝った者の物だ」

 「アハハハ、面白いな、面白いよ、良いだろうその提案を受けようではないか。

 正し私の欲しいのはあなたの着ている服と、奇跡の果実だ。

 それ以外は別に欲しいものはないよ。

 これから東の国とは仲良くいきたいのだからね。

 命まではとろうとは考えてはいないから」

 「そうか、でもそれで良いのかい。

 こちらとしては相当のハンデがあると思うのだけどね」

 「ハンデ?

 どういうことだい、そんな事はないと思うのだが。

 意味が分からんな。

 それとも私を下に見ているのかな」

 「いいや、違うよ。

 俺はあなたの欲しい服を着ながら戦うと言うことだからね。

 この服を傷つけたくはないのではないのかな」

 「! これは一本取られたよ。

 そうか、それは相当のハンデになってしまったね。

 確かに年の功と言うのがあったか、戦略面でも一枚うわてとか思わなかったよ。

 さすがと言うべきだね」

 「ハンデあるのだがどうするのかな。

 今だったらとめても良いぞ。

 その代わり金貨5000枚とエルフの奴隷3人で手をうつがね」

 「おいおい、ちょっと待ってくれよ。

 金貨3000枚じゃなかったのかい。

 金額が増えているのではないか、それはさすがにないと思うよ」

 「そうだったかな、この国に来て疲れていたせいか聞き間違いしてしまったようだ。

 確か金貨8000枚と聞いたと思ったのだけど、聞き間違えてしまったのかな」

 「さらにあがっているじゃないか。

 いやー、アハハハ、交渉ではまったくかなわないな。

 決闘と言うことにしよう。

 私もあなたの実力を見てみたいからね」

 「俺も久しぶりに動いて見たいのでね」

 俺とキースとの間に殺気が走る。


 外野の冒険者達が騒いでいる。

 

 「おいおい、貴族同士の決闘だってよ」

 「それじゃどちらが勝つか賭けでもしようじゃないか」

 「俺はキースさんに銅貨10枚かけるぜ」

 「それじゃ俺は異国の貴族に銅貨5枚だ」

 「それじゃ、俺は、俺も、私も」

 なぜか野次馬の冒険者たちで俺たちの決闘の賭け事が始まってしまった。


 こういう事があるのかよ、冒険者ってあざといな。

 そんな中、俺とキースが睨みあっていたら空から眩い光が降りてきた。


 「天使だ、白き天使が降りてきたぞ」

 冒険者の誰かが言った。


 天使だって上空から何か光の球ようなものが降りてきたが、俺たちの頭上3メートルあたりで光の球が止まった。


 光の中を見てみると赤い50センチくらいの小さなレッドデーモン? らしい姿の悪魔が浮いていた。


 あれこれって天使ではなくどう見ても悪魔なんですがどういうことだ。


 古いゲームで言うと魔界村のステージ1のボスを小さくしたやつとそっくりな悪魔だ。


 「白い天使だ、白い天使が舞い降りて来たぞ」

 そう冒険者が言っているようだが、どう見ても赤い小悪魔しか見えないぞ?

 どういうことだ神様って悪魔の事なのかよ。


 それに白って言ってるけどそう見ても赤だぞ、赤色だ。間違いなく赤色だ。


 小さな赤いレッドデーモンらしいやつが言ってきた。


 「私の名前はカレン、契約を司る神ミトラースの従者よ」

 えぇ、私って? それも名前はカレンちゃん?


 いやいや、言葉使いが女の子の仕様だけど、確かに声がやけに可愛らしい。

 しかし、どう見ても雄の小悪魔に見えるんだけど、どういうことでしょうかね?


 それに契約の神ミトラースとか言ったよ。

 そんな神この世界にいるのかよ、と言うか目の前にいるのは小悪魔だけど違うのかな?


 他の冒険者は白き翼の天使が降りてきたとか言ってきているけど、俺が見ている悪魔と違って見えているのかな。

 これはいったいどういう事なんだ?


 「あなたたちの決闘は私が契約を受け持ってあげるわ。

 正式に神の元に決闘を受諾します。

 これからあなたたちの契約の内容を聞きますので宜しかったらお答して下さいね」


 「まずはあなた名前はなんていうの」

 「アレクサンダー・キースだ」

 「キースって言うのね。それでは契約の内容を言ってくださいね」

 「己のすべてをかけ安藤明アンドウ アカリと決闘を申し込みます」

 「わかりました、契約をお受けしましょう」

 「それではあなた名前はなんていうの」

 「安藤明アンドウ アカリだ」

 「アカリって言うのね。

 それでは契約の内容を言ってください」

 「己のすべてをかけてアレクサンダー・キースと決闘します」

 なんか聞かれたままこの小悪魔にこたえてしまったけど良いのだろうか。


 これってたぶん決闘をやる正式な神の手続きだよね。


 小悪魔が仕切っている。良いのだろうか? とりあえず見届け人見たいな小悪魔が出てきたのでこちらとしては良いのかな?


 「承諾いたしました、契約をお受けしましょう。

 この決闘は契約の神ミトラースの名の元に正式におこなう決闘です。

 神の名の元に契約を遂行してもらいます。

 それではお二方、よろしいでしょうか。

 よろしかったら決闘を開始したいと思います」


 「俺はいつでもいいぜ」


 あれれ? どうしてこうなった。とりあえず決闘をやることになったから戦うしかないのかな。


 意味が不明になってきたぞ、決闘をするのは納得しているのだが仕切っているのは悪魔だよね。


 どう見ても神との契約ではなく悪魔との契約だよ。

 それっておかしくないかな?


 とりあえず約束を守ってもらえるのだったら誰でも別に良いのだが悪魔との契約はなんか嫌だよな。


 「安藤明アンドウ アカリあなたはどうなのかしら?」

 とりあえず従うしかないのか。


 「こちらもOKだ」

 「それでは神の契約によりこの決闘を始めます。

 お互い契約の神ミトラースの名の元に正々堂々決闘をしてくださいね。

 それでは始めてください」

 ? あれ、いつのまにか決闘が始まってしまったよ。


 どうなっているんだちくしょう。

 変な小悪魔が出てきていきなりこの場を仕切りやがった。


 でも正々堂々と言っているのだから間違いはないのだと思う。見た目悪魔だけど信じてみよう。


 とりあえず戦って勝ちをつかもう。

 チート能力も使用、ようは何やっても勝てば良いのだよ。

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