第二章 7話 決定配属先! 帰還三雄!
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ピピピ ピピピ ピピピ ピピピ ピピピ
シュウ「うーん…もう朝か…」
シュウはスマホのアラームで目が覚める。
シュウ(昨日はワグさんが中々寝かせてくれなかったからなぁ…寝不足だ…)
シュウはふわぁとあくびをする。
寝室の間取りはベッドが二つありその間に空間があり、二つのタンス付きクローゼットで区切られている。
ワグ「お?シュウ!起きたな?飯行くぞ飯!」
シュウ「はい!調度自分も行こうと思ってたので。」
二人は食堂へ向かう。
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食堂─
ワグ「そうかそうか!今日は午前中に教育室で勉強か!」
シュウ「最初は何を勉強するんですか?」
ワグは朝から牛丼、シュウは軽い鮭定食を持ってきた。
ワグ「何だっけなぁ最初は…あーそうだ、BARKERsの仕事内容と所属先決めだったかな?」
シュウ「なるほど…ワグ先輩はどこ所属なんですか?」
ワグ「俺は伊勢原さんの下で働いてるぜ!Cfだ!調度シュウが来る前も特別慈善活動で人助けをしてきた所だ。」
シュウ「へぇーなるほど!」
ワグ「そういえば他には誰と知り合ったんだ?」
シュウ「えーっと…」
バーッと覚えている限りの人の名前を言う。
ワグ「おー、姉さんが行ってたのか!焔の姉さんはBfの副隊長、奏は俺らのCfの副隊長だな!後はロッドはSfだな!ってか相当な即戦力でお前の所行ってたんだな!Nofaceが絡んでないとそんなに行かないわ。」
シュウ「確かにNofaceが絡んでましたね、でも副隊長だったんですね、二人とも。」
ワグ「あ、姉さんはおっかねぇから喧嘩なんか絶対売るなよ?売って半殺しにされたやつ知ってるからな?」
シュウ「分かりました。って絶対売りませんよ!」
そうこう話している間に時間が過ぎていく。
シュウ「あ、時間だ。もう行きますね!」
ワグ「おう!行ってこい!」
シュウは小急ぎで教育室に向かった。
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教育室─
シュウ(着いた、緊張するな…)
トントンっとノックする。
ハイッテイイゾ
シュウ「失礼します。」
ガラガラ
龍義「よし、では席に座ってくれ。」
シュウは龍義と向かい合う椅子に座る。
そして龍義は長机の上に置いてある資料を読み言った。
龍義「本当に大変だったな。どうだろうか?周りの者はやっていけそうか?」
シュウ「はい!皆さん優しいし、とても楽しくやってますよ!」
龍義はシュウの眼をじっと見たあと、
龍義「そうか、もし何か不備があったらいつでも言ってくれ。」
シュウ「?、分かりました。」
龍義はぺらぺらっと資料を捲りながら
龍義「では、まずはBARKERsの仕事内容をざっと言うぞ。」
内容はこうだった。指名任務と通常任務の話、四つの部署の話、給料面の話、休暇の話、死亡した場合の話などだ。
給料は通常任務と指名任務で異なるらしい。通常任務とはその部署の仕事をする。指名任務は上の人達が個人で指名して任務に就かせるという。個人任務の数によるが月々120万平均として払われる。指名任務は内容に寄るが1勤務で多額な給料が支払われるという話だ。
休暇は休みたいときに休んでもよいという話だ。有休も勿論ある。指名任務や緊急的に呼ばれた場合は休むのは難しいが…
死亡した場合、遺体は家族へ送られる。その死亡給付金ということで何千万以上を振り込む形になるらしい。
龍義「どうだ?分からないところはあったか?」
シュウ「いえ、無かったです。ありがとうございます。」
龍義「そして、次は所属先なのだが…」
シュウ「はい。」ドキドキ
龍義「Sfに配属が決定となった。」
シュウ「Sf…フランクさんの所ですね!」
(巌鉄さんのところじゃなくて良かった…)
龍義「そうだ、もし何か不満があったらその都度言ってくれ。」
シュウ「分かりました!」
そしてまた龍義は資料を捲る。
龍義「大分長く話してきたが、これが最後だ。次は勢力構成についてだ。能力者の勢力としては大体大きく分けて3つだ。1つは我々BARKERs。2つ目は自分達の欲の為にも能力を濫用する、Noface、3つ目は表向きは鉄工業だが、裏では能力者を傭兵として戦地に派遣したり、要人の護衛や標的の暗殺をする、B.B.B[ビルディング・ビート・ブリング]社、いや、B.B.B[ブラッド・ブラック・バレッツ]社だな。」
シュウ「なるほど…最後のB.B.B社は敵なんですか?」
龍義「…正直一概には言えんな。今回のBAR襲撃の際は手を貸してもらったが過去に我々の仲間が四人B.B.B社の人間によって殺されている。一応は不可侵、お互い干渉しないよう約定は結んでいるが…分からん所だな。もし、勤務中出会ってしまったら過度な接触はしないことだ。やつらは普通ではない者の方が多いからな。」
シュウ「…分かりました。肝に銘じておきます。」
パラパラっと資料をまとめる龍義。
龍義「以上が初日の説明だ。何か質問はあるか?」
シュウ「あ、明日は俺はどんな感じなんでしょうか?」
龍義「明日もこの時間にここに来てくれ。今度は私ではなく、フランクが担当するだろう。」
シュウ「分かりました!」
龍義「よし、では戻っていいぞ。」
シュウ「はい!ありがとうございました!失礼します!」
シュウは一礼をしてその部屋を後にした。
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シュウは自分の部屋に戻るとワグが資料に眼を通していた。
ワグ「お!帰ってきたな!おかえりシュウ!」
シュウ「あ、ただいまです!それって次の仕事の確認ですか?」
ワグ「ああ、近々あるんだけどな、結構面倒臭そうなんだよ。楽しそうだけどな。久々の指名任務だし、気合いいれなきゃな。」
シュウ「面倒だけど楽しそう?どんな仕事なんですか?」
ワグ「へへへ、それは秘密ー!」
シュウ「えー!そこまで言っておいて!」
ワグ「ってかさ!今日の15時頃、Bfの三雄が帰ってくるらしいぜ!飯喰ったついでに見に行こうぜ!」
シュウ「三雄?どんな人なんですか?」
ワグ「来たら解説してやるよ!まずは昼飯行こうぜ!」
シュウ「分かりました。実はめっちゃお腹空いてました…行きましょう!」
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食堂─
シュウとワグと食事中に加わった恩田を含めた三人で楽しくワイワイしていた。
男A「おいおい!あの3人が帰ってくるぞ!」
ワグ「お!やっと来たか!行くぞシュウ!オブタ!見に行くぞ!」
恩田「んぶぁ!オブタって言うな!」
シュウ「はい!」(どんな人達なんだろう。)
バタバタバタ ガヤガヤガヤガヤ
本部の入り口付近は人でごった返していた。
ワグ「んー何とか見えるくらいだな、どうだ?」
恩田「んぷふぅ俺もなんとか!」
シュウ「見えます…なんとか!」
すると周りが更にざわめく。
男B「来たぞ!剣崎だ!」
オーケンザキ!!オツカレサンケンザキ!!ケンザキー!!
人々の合間から何とか剣崎と呼ばれる人の姿が見えた。
シュウ「あれ?あの人って…」
ワグ「そうだ!ボクシングスーパーライト級世界王者、剣崎疾風だ!!」
シュウ「やっぱり!すげぇこの人も能力者だったんだ!」
ワグ「次来るぞ!」
次は凄いイケメンな人と滅茶苦茶美人の外国人カップルが来た。
キャー!フェレオールサマー!
エミリアーオツカレサマー!
キャーキャー キャーキャー
シュウ(凄い人気だなこの人達…)
ワグ「あのキザ男の名前はダン=フェレオール・パパン。フランス貴族出の人間だ。もう一人の美人はダンの彼女、いや、許嫁かな?エミリア・ハートリーだ。この二人のコンビはすげぇよ、見てて腹立つけどな。どのミッションに出ても無傷で帰ってくるんだ。あの二人が入れば誰も怪我をしないとまで言われてる。」
シュウ「へぇーすげぇな…」
シュウはこの三人の顔をしっかり覚えた。
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エミリア「ダン?今日もキャーキャー言われたわね。気持ちいいわぁ…」
ダン「確かにそうだねエミリア?僕たちは皆の勇者だからね?あ、エミリア大好きだよ?」
エミリア「まぁ、ダン!嬉しいわ!!私も大大好き!」
ダン「僕の方が大大大好きだよ!」
エミリア「私の方がだいだいだいだーい…」
剣崎「何で俺がこの三人の中で一番まともなんだよ…あーチーム外してくれないかな…」




