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第二章 5話 大歓迎会

BARKERs廊下─


シュウ「本当疲れました…特に巌鉄さん、相当怖くないですか?」


アリサ「フフフ♪確かに初めて会う方は怖いのかもしれませんわ。声が大きいですし、身体も大きいですしね。」


 パッと人差し指を立て


アリサ「ですが、巌鉄さまは非常に優れた方ですわ。Bfの方々は巌鉄さまを慕っておりますし、他の部署の方でも巌鉄さまの下で働きたいと言う声もあるくらいです。メンバー、一人一人をしっかり考えた行動をしますし、仕事も早く、的確。そして、人情味が厚く、すぐ泣きますわ!」



シュウ「ハハ…最後が凄い意外で非常にビックリしてます。」


アリサ「あ!オペレーターのお話は聞きました?フフ♪私がシュウさまを補助させて頂きますね!大船に乗ったつもりでいてくださいませ!」

ポンっと自分の胸を叩くアリサ。


シュウ「本当心強いです!これからもよろしくお願いしますねアリサさん!」


アリサ「はい!よろしくお願いしますわ!……あ!これを!」


 アリサはポケットから手の平サイズの可愛らしい熊の人形を取り出し、渡してきた。それを手にするシュウ。


シュウ「ん?この可愛らしい人形がなにか?」


アリサ「それ、モールアートって言うのですわよ?先程、シュウさまが話し合ってる中、暇だったので作ってましたの。」


シュウ「これをあの短時間に作ったんですか!?凄い手先が器用なんですね!」


アリサ「フフフ♪そう言ってくれるとうれしいですわ!焔には手癖が悪いと言われましたの。」


シュウ「あー人形とはかけ離れてそうですからね。」


アリサ「シュウさまのオペレーターになりましたので、私から御守りとしてのプレゼントです♪」


シュウ「え!俺にですか!良いんですか?貰っても!」


アリサ「いずれ渡す予定でしたので、持っといて下さいませ♪」


シュウ「ありがとうございます!」


 シュウはポケットにその熊の人形を入れた。




 そのままアリサに着いていくような形で進んでいく。


シュウ「えっと、次はどこに行く感じでしょうか?」


アリサ「次は一言で言うとトレーニング室です!」


シュウ「トレーニング室ですか?」


 シュウは筋トレ機具やランニングマシンを思い浮かべる。


シュウ「あー能力者と言えど必要ですもんね!体力とか!」


 アリサは笑いながら答える。


アリサ「んー確かに体力トレーニングも必要ですが、一番必要なのは能力のトレーニングですわ!」


 そして、エレベーターに乗って地下まで潜っていく。


アリサ「ここですわ!」


 エレベーターが開くと、頑丈そうな扉があった。

 アリサは胸ポケットからカードを出し、扉横のセキュリティロックにかざした。

 するとその扉は開いた─



シュウ「これはすごい…こうなってるんですね。」


 中は大きな校庭のようになっていた。右端に扉が後3つ有る。校庭?には走る人がいれば、能力を使って何かを試している人も、あ、、飛んでる人もいた。


アリサ「ここは能力の向上を目的としている場所ですわ!ここなら能力を思う存分出しても大丈夫!……人に向けなければ…。そこの3つの扉は端から言うと、プール、畳の道場、筋トレ機具などがあるトレーニングルームですわ!」


シュウ「なるほどなるほど、だから能力者の方が…」


アリサ「はい!そうです!あ、そうだ!明日の朝シュウさまが行く場所も案内しないといけませんね!行きましょう!」


シュウ「あ、はい!助かります!」

(もうちょっと他の人の能力も見たかったけどなぁ)


----------------------


 3階廊下─


アリサ「良いですか?覚えておいて下さいませ?シュウさまの部屋は5階、明日行く所はここ3階の教育室ですわ!」


シュウ「教育室…分かりました!しっかり覚えます!」


アリサ「まぁ忘れたり、何かございましたら私に言ってもらってよろしいですわよ?因みに通信機は夜渡されるそうですわ!」


シュウ「俺にもあの便利な通信機が…楽しみだなぁ。」


 そしてアリサは立ち止まる。


アリサ「ここが教育室ですわ!」

 ガチャンと扉を開ける─



シュウ「……机と椅子しかないですね……」


 

アリサ「教育室はこんなものですわ!でも大教室っというところは学校そのものですわ!そこでは今後話が来ますが、授業のカリキュラムをとってもらって授業をしますの!」


シュウ「単位制の大学みたいですね!」


アリサ「はい!因みに教員はBARKERsのメンバーですわよ?」


シュウ「嘘!なんかそれは受けてみたいかも…」


アリサ「さぁ次行きますわよ!次が今日のラストですわ!」


シュウ「次はどこですか?」


アリサ「次は…腹が減っては戦が出来ぬ……食堂ですわ!」


----------------------


 2階食堂前─


アリサ「ここですわ!BARKERs自慢の大食堂ですわ!」


 目の前には押し開きの両扉がある。


シュウ「正直な所……お腹空きました…ははは。」


アリサ「私もですわ!ここで頂きましょう!」


 扉の取っ手に手をかけるアリサ。


アリサ「きっと皆さんもお待ちかねです♪」


シュウ「え?皆さん?」


ガチャンと扉を開けるとそこには─



  パンパパンパン!!


「ようこそ!!BARKERsへ!!!」


 

 大勢の人がそこにはいた。中は綺麗な飾り付けがしてあり、まるでパーティのようだった。


シュウ「え……と…」


 シュウは急な事態に呆気をとられていた。



優しそうな女「ホラホラ!主役さん!こっちに座りなよ!」


シュウ「わわっ!ちょっと!」

 優しそうな女はシュウを引っ張り無理矢理椅子に座らせた。


優しそうな女「(アキラ)さーん!来たよー!新入りの芦屋修二君!!」


?「んふ♡やっときたわねん♡さぁ運びなお前たち!」


?「はいはーい」


?「んぷふぅ全部ドウドと奏に任せたらいいじゃないか!」


?「僕の能力にも限界が有るんです。人の手で持っていった方が崩れなくて良いですよ。」


 奥には厨房が有り、中から、奏君と、ふくよかな男性と……同じ人が何人も出てきて料理を運んできた。


奏「シュウくんの為に皆来て待ってくれてたんですよ?」


シュウ「え!そうなんですか?」


優しそうな女「今日は新人歓迎会だからね!」


 大きな机に沢山の豪華な料理が埋まった。


 厨房から……巌鉄さんに負けずの筋肉を持つ服がピチピチのおっさんが出てきた。



筋肉おっさん「んふ♡あなたが修二君ね♡私の愛の料理…沢山食べてねぇん♡」



シュウ「」



同じ人A「あんな感じだが、判断しちゃいけない。彰の料理は本当にうまい。」


 何人もいる同じ顔の人が話しかけてきた。


シュウ「あ…そうなん…ですか。」


 

 すると、何人もいる同じ顔の人はスゥッと一人に吸い込まれ、一人になった。


同じ顔の人「よろしく。修二。名前は百々(ドウド)メイ。」


 百々メイと名乗った人は手を出し、握手を求める。


シュウ「あ、はい!よろし」

優しそうな女「えー!!皆我慢してるのに抜け駆け!?はい!はい!私は小張麗(オバリウララ)!よろしくね!」


 横から小張と名乗った女がシュウの手を奪い握手をした。


ふくよかな男「んぶ!」


ボワンッ


小張「キャッ」


 ふくよかな男は小張を異様に膨らんだお腹で突き飛ばした。


ふくよかな男「俺の名前は恩田恭夫(オンダヤスオ)!ガァッ!」


 ボンッと恩田と名乗ったふくよかな男は吹っ飛ばされた。


?「俺の名前は、ギャアッ」

 またしても誰かに飛ばされる。

?「私の名前イヤンッ」

?「僕のなま!」

?「俺の、」


 ドンドン乱戦のような形になってきた。


小張「ちょっと!私が先でしょ!私が真ん中に案内したんだから!何で百々が先なのよ!」

百々「…沢山運んだから。」

恩田「んぶぁ!いやいや!能力使ってるじゃないか!」

彰「いやん♡私もいれてぇ♡」

アリサ「楽しそうですわ!私も!」

奏「皆さんご飯が冷めますよーー!!」

シュウ「俺はしっかりいるんで飯終わってからでも大丈夫ですからー!」


 チョットーイマサキタベタデショ! オイツギハオレノバンダヨナ!

  ワイワイガヤガヤ



 少し離れた席で


溶定「はぁ…煩いねぇ…黙って喰えないのかい本当に…」


チノ「でも、良いんじゃないかい?」


溶定「まぁ…確かに、」


 シュウの顔を見る溶定。


溶定「しっかり笑顔できるじゃないかアイツ。」



----------------------


 シュウ自室前─


 シュウの歓迎会は遅くまで続いた。沢山の人が心から歓迎しているのが身に染みて分かった程だ。皆の名前は全員が全員覚える事が出来なかったけど。……彰さんの飯はうまかった。



シュウ「皆…優しかった…楽しかったなぁ」


自室の扉を開けるシュウ。そして電気を付ける─



シュウ「!?!?!?」





そこには首が捻れ折れている男の遺体があった。




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