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第二章 2話 顔無しの三人 ☆


シュウ「全てを奪った…」


 侍のような、年がいっている人物を指差している。


焔「こいつの名は時田法禅(トキタホウゼン)。人を自分の武術で殺したがるシリアルキラーだ!!アタシの…家族を…仲間を全員こいつが殺したんだ!!こいつだけはアタシが殺す!!龍!!こいつは居たのか!?」



龍義「いや、居なかった。神代も、時田も俺が行った時には出払っていた。」


焔「……そうかもう居なかった…か…次は…必ずっっ!!…」


 ギギギッと歯を食い縛り怒りを抑える焔。



龍義「では、今度は俺からの報告だ。この写真を見るからに、この事件はやはり神代が関わって居た。ここは指定暴力団幹部の小野寺天一が経営してるBARだな、表向きは。裏ではここは麻薬の売買や売春、人身売買等が行われている場所だった。俺は少々の武装をさせたBfの人間を連れ乗り込んだ。だが、そこには小野寺しか居なかった。小野寺は能力を使っての抵抗を始め、数人が負傷、その為排除した。以上が今回の成果だ。」



奏「なるほど……顔無しが関わっていたと…確かに何か変な感じでしたもんね。」


アリサ「して、やはりいつもの、この三人が居たのですわね。」


龍義「ああ、修二君は初めて見るだろう。こいつらは重要危険人物だ。説明しておきたい。」


龍義「まずはこいつだ。」

 

 見るからにヤバそうなやつがアップで写る。


龍義「こいつの名前は神代葉(カミシロヨウ)。異能力犯罪衆Nofaceの頭だ。」


シュウ「神代葉…Noface…」


龍義「こいつの能力は全てを<消す>能力だ。我々はこの集団とやりあっていると言っても過言ではない。次は、」


焔「アタシが言う、こいつはな、」

 時田がアップで写る。


焔「日本実戦古流武術の元師範だ。年は64。やつは能力を使わない。持ってないわけではないと思うが、こいつは自分の武術の技で人を殺す。武の恥さらしだ。」


シュウ「能力を使わないでも能力持ちの人を倒すことが出来るんですか?」


焔「やつはそれを可能にしやがる。やつの剣の腕は正直達人の域を越えている…やつの間合いに入れば秒もかからないで切り離される。」


シュウ「……そんな人が………」


焔「アタシはこいつを殺す為にここにいる。復讐は何も産まねぇって言うけどよ、こいつに至っては殺さなければいけない存在だ。生かしててもなんのメリットもねぇ。」



龍義「時田は神代の右腕のようなものだ。だが、もう一人、最近になって神代とよく写るようになったのが、この女。」


 一人の女がアップに写る。


龍義「こいつの名前は九十九舞夜(ツクモマイヤ)。元芸子、元キャバ嬢だ。能力は不明。だが神代の隣によく、こいつがいる。油断は出来ないと思っていい。」


シュウ「……分かりました。しっかり覚えておきます。」


アリサ「これほどまでに胸が大きいと…それだけでも存在感がありますわ。」



シュウ「……」

奏「……」


焔「それは自虐ネタか?」ニヤニヤ


アリサ「む!何で自虐になりますのよ!」


フランク「私は貧乳でも!」

アリサ「黙ってください。」


 シュウはしっかりそのモニターに写る三人を目に焼き付ける。


挿絵(By みてみん)


シュウ(この三人のことはしっかり覚えておかないと…)



龍義「……とまぁこれが今回の結末だったわけだ。裏にはNofaceが絡んでいた。一応はNofaceの幹部を始末することが出来たが…事件の被害が大きすぎた。今後はもっと被害は縮小していきたい。」


アリサ「そうですわね…相田さまと生駒さまは勿論、被害を受けた皆々様方に申し訳が立ちませんわこのような事が今後もあったら…」


シュウ「……だから、だからこそ!俺に出来ることが有れば何でも言ってください!皆さんの力になりたいんです!」



龍義「うむ、期待している。だが、頑張りすぎないことだ。少しでも負担があると思ったら周りに助けを乞うこと、きっと周りは修二君をフォローするだろう。」


シュウ「分かりました!俺、頑張ります!」


龍義「……まぁまずは本部に着きしだい、アリサ。修二君の室内案内を頼む。その後1830頃に本会議室1へ連れてきてくれ。」


アリサ「分かりましたわ!任せて下さいませ!」

 ニコッとして小さな敬礼をする。




龍義「皆。今回の作戦大変御苦労だった。また力を貸してもらう。その時もよろしく頼むぞ。」



アリサ「はーい♪」

フランク「お任せを!」

焔「ああ。」

奏「分かりました!」

ロッド「……」


 そして、プツンとモニターは切れた。



 シャッとカーテンを開けて外を確認するアリサ。


アリサ「そろそろですわね。」


シュウ「もう着くんですね!」


アリサ「いえ、乗り換えですわ!」


シュウ「乗り換え…?」


アリサ「次はヘリですの!」


シュウ「えーー!!!」




 どのくらいの時間が経ったのか計算はしていなかったが兎に角、長い道のりを経て、俺達は山の奥の本部と呼ばれているところに辿り着いたのだった─

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