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Gris Persona -灰色の能力者-  作者: 緒方ユウ
一章 灰色の能力者
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第一章 3話 美香と成瀬

----------------------

 

 教室─

 

 ガヤガヤ  ガヤガヤ ガヤガヤ ガヤガヤ


シュウ「今日こそ見せるからな!!俺の浮く所!!」


 二限が終わった昼休み時間、シュウは大きな声を二人に向ける。



美香「あーはいはい。浮く能力ねー。でもね、シュウ?中二じゃないんだよ?うちら」


シュウ「知ってるよ!!」


友樹「シュウ…それ知ってねぇからな。重体だぞ」


シュウ「二人とも本当酷いよな。それほど酷かったっけ?ねぇ」


美香「アハハハ!本当シュウウケる!でもそんなに必死になってるの、ここに三人で受験しよう!って決めて勉強してる時以来じゃない?」


シュウ「うーんその時と同じにしてほしくないけどもさー」



 三人はここ、私立白翼(ハクヨク)学園に受験し、見事合格している。白翼学園に受験しよう!っと言ったのはシュウだった。元々は三人はバラバラの高校に受験予定で白翼学園に受験予定だったのは美香だけだった。シュウとトモは偏差値が全く足りなかったが三人は力を合わせ必死に何度も集まり勉強をした。この経験は三人にとって非常に大きい思い出になっている。


美香「あの時は本当に楽しかったけど、どうなるかと思ったよねー!特にトモがサッカーのやりすぎで関数すらも頭に入ってないって言うんだもん」


友樹「勉強なんて二の次だったからな…本当このバカを恨むところだったよ」


シュウ「でも何だかんだトモも超やる気だったじゃん!」


友樹「まぁな。やっぱりお前らといた方が俺も楽しいし」


シュウ「俺思うんだよな、三人で力合わせていけば今後の人生もeasyモードだなって!」


 シュウはニコニコ笑っている。


美香「何だか恥ずかしいね」


友樹「ハハッ確かに。シュウは素でこう言うこと言うからな」



シュウ「ハハハハ!トモはもっとデレて良いんだぞ?」


友樹「は、は?うるせぇよ」


 友樹はこんなこと言っているが嬉しそうだ。


 今日も楽しい。最高な学校生活だ。苦労して入った甲斐があったなぁ。



 っとシュウは染々と幸せを感じていた時、ガラガラっと教室に入ってくるギャル集団が表れた。その集団はガンガンこっちに寄ってくる。先頭の見た目はギャルには見えないが、性悪なやつ。見覚えがあった。成瀬愛歌(ナルセアイカ)だ。



成瀬「ねぇーねぇー!トモくぅん!うちらと、どっかで食べない?」


 美香はガタンと席を立ち、成瀬に打って出る。


美香「ごめんけど。トモは私達と食べる約束してるからさ」



 美香と成瀬の間に火花が散る。



成瀬「いちいち、うちに噛みつかないでくれなーい?」


美香「はぁ?別に噛みついてませんけど。元々トモは私達と食べる予定だったって言ったでしょ?これのどこが噛みついてるの?」



 成瀬と美香は仲が悪い。


 きっかけは成瀬がよーこという女の子をいじめていたのを美香が助ける所からこの犬猿関係が始まった。


 美香は曲がった事が大嫌いだ。いじめや仲間外れなどを見かけると絶対に声をかける。(だから男女からモテるんだろうな。)


 一方、成瀬は見た目は髪がショートの清楚系ギャル。男子からの評判は良いが…女子からの評判はとても悪い。表向きは良い人だが裏ではとても性格が悪いと噂だ。自分の派閥を持っており、美香を煙たがっている。きっと美香は作っていないが美香側の派閥がでかいからだろう。


 その言い争いの中、シュウとトモはアイコンタクトをして、こっそり教室から出た。



成瀬「はぁー美香ちゃん本当ウザいなぁートモくんの事そんなに好きなのー?」


美香「は?は!?何でそうなるのよ!」


成瀬「あー!好きなんだー!トモくん!……って居ないし!」


 美香は周りを確認し、

美香「え!嘘!もー!本当あり得ない!」

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