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Gris Persona -灰色の能力者-  作者: 緒方ユウ
一章 灰色の能力者
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第一章 26話 Love affair?

時刻は9:20。到頭待ちに待った時が来た。


 これまでの時間は家事を終え、莉沙と雑談したり、TVのニュースを見たりして時間を潰した。

 シュウは美香に向かう連絡を送り、来ても良いと返事が来たので美香の家へ向かった。


 美香の家には大体徒歩5分程で着いてしまう。因みにトモの家も同じくらいの距離にある。美香の家へ向かって行くと美香が家の前に立っているのが分かった。


シュウ「あ、ごめん!待たせたかな?」


シュウに気付き美香は笑って答える。

美香「1分もまだ待ってないよー丁度出た所」


シュウ「おー良かった!じゃあ、行こうか!」


 そして水族館へ向かった。


--------------------


 隣街の水族館は海月のアクアリウムとイルカとオキゴンドウと呼ばれるクジラの仲間のショーが売りのそこそこ大きな水族館だ。


 只今時刻は11:16。二人は大体の所を見て周りショーも見終わった所である。


美香「クジラってあんなパワー凄いんだね!めっちゃ高いところまでインストラクターの人飛んでたよ!」


シュウ「確かに迫力あったな!この水族館には今までで何度も足を運んでたけどクジラのショーは初めて観た!アシカとも一緒に泳いでて可愛かったな!」


美香「私も何度観ても飽きないなー!」

 そう言いながら腕時計を確認する美香。


美香「そろそろ昼行かない?水族館のレストランは混んでるから外出て食べよう?」


シュウ「分かった!…何か目星はおありで?」


美香「勿論!美香さまを侮らないでくれる?」ニヤリ


シュウ「流石美香さま!じゃあそこに行こう!」


--------------------


 時刻は12:23。美香が連れてきた所はこじゃれたイタリアンのレストランだった。そこまで高くもなくパスタがめちゃくちゃ旨い。二人はコースを頼んでパスタ、サイズはMのマルゲリータピザとエビのグラタンを二人で分けて食べた。最後は濃厚なバニラアイスでシメであった。


シュウ「いやぁ喰った喰った!量も丁度良いし旨いし美香の目に狂いはなかったな!」


美香「えー何その言い方ー疑ってたの?」


シュウ「これから美香のおすすめする店はとても信頼に値する事を胸に刻んでおくわ。(笑)」


美香「うわぁ失礼だわこの子。」

 笑いながらそう答える。


シュウ「また今度も行こうなここ!」


美香「ははは!そんなに気に入ったんだね!あ、次の映画館なんだけどさ何か特別観たい映画ある?」


シュウ「んー無いかな?何か美香はある?」


美香「これが観たい!」

 スマホの画面を見せる美香。


 画面にはLovers' south wind という映画のサイトが写っていた。


シュウ「へぇーどんな映画?見るからに恋愛映画っぽいけど。」


美香「簡単に説明すると夏の恋愛映画かな?男の人が主人公で学生時代の青春を送るんだけど…って後は観てのお楽しみだね!どう?」


シュウ「うんうん!これにしよう!気になるこれ!」


美香「よしよし!じゃあ決定ー!」


シュウ(二人で恋愛映画って……ちょっとドキドキするなぁ)


美香「上映は13:30からだね!映画観に向かっておこう?」


シュウ「OK!ここは俺が払って」

美香「割り勘だバカ。」

-------------------


 時刻は15:34。シュウと美香は若干目を赤くして映画観を出た。


シュウ「男主人公の最後まで彼女を想う気持ちは感動したなぁ」


美香「でしょ?ヒロインが実は余命半年って言うの隠してたってのが分かると急に冷たく酷い態度になって男主人公を振るのがまた切ないよね…」


シュウ「それでも男はずっと一途なんだもんなぁ…死んでるの分かってても…うぅ涙が…」


美香「シュウウケる!それほど感動してくれたなら見せて良かったよ!」


シュウ「うん!最高だった!美香は観たかったの?」


美香「あーうん!ずっと観たかったかな?観れて良かったよ!あ、じゃあ次はーゲーセン!ゲーセン行こう!」


シュウ「お?ゲーセンか!懐かしいなぁよく三人で行ってレースゲームよくやったよね!三人いつも良い勝負するんだもんなぁ」

 シュウはトモの事を思い出し目柱が熱くなるが涙は我慢した。


美香「今日は負けるつもりないからね!」


シュウ「じゃあ負けたらジュース奢りな!」


美香「うん!いいよー?一杯買ってもらうから覚悟しててね?」


--------------------


 17:14。ジュースをかけた凄絶な戦いは1:2で美香が制した。最初はシュウが勝ったが本気出すから三回勝負にしてという美香の言葉に賛同したのが悪かった。本気の美香は強かった…

 レースをやった後はゾンビシューティングゲームをやり、格闘ゲーム等色々なゲームを二人でやった。


美香「楽しかったー!ジュース、ありがとうね?」


シュウ「美香強すぎでしょ。俺本気のキャラでめっちゃ頑張ったのに負けたよ。」


美香「これが私の実力って感じ?」

 笑顔でそう言う美香。


シュウ(可愛いなぁ…)「あ、こんな時間だけどどうする?地元帰って晩飯でも喰う?」


美香「うん!そのつもりー!いこいこ!」


--------------------


 18:44。今は最寄り駅近くのファミレスに来てシュウはハンバーグステーキ、美香はサラダとカレーのハーフを平らげた。


美香「もうお腹一杯!今日はもう何も食べれないよー」


シュウ「俺も満足だー本当色んな所行ったなぁ最高に楽しかったよ!」


美香「本当?良かった。」

 笑顔で言った。その笑顔にじっと見蕩れてしまうシュウ。


シュウ(ドキッ)「あ、な、何かこれデートみたいだよな!」


美香「え?」ピクッ


シュウ「え?」


 冷たい空気が場を制した。


シュウ(やばいやばいやばい!変な事言っちゃった!美香もビックリしてるよ!何とかしないと!!)


シュウ「あ、何てね~?あ!そうだそうだ!何か最後行きたい所あるって言ってたよね、秘密ーって!」


美香「そ、そうそう!行きたい所があるんだよね!もう行こうか!」


シュウ「行こう行こう!」


シュウ(はぁ…やっちまったなぁ)


 二人気まずい状況になりながらもあるところへ向かう。

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