表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Gris Persona -灰色の能力者-  作者: 緒方ユウ
一章 灰色の能力者
27/197

第一章 25話 AM6:00

------------------

チュンチュンチュンチュン


 そして朝がやってきた。時刻はAM6:14。


 今日は目覚ましが鳴らぬ間にシュウは起きていた。起きたというより寝ていないという方が合っているかもしれない。時間にして睡眠は二時間。後の時間はワクワクして眠れなかったのだ。


 今日のプランはこうだ。美香の家へ行き合流し、最初に向かう場所は隣町の水族館。次に水族館近くの映画館で映画を見て、自分達の最寄りの駅へ帰ってくる。最後の場所は秘密♪と言っていた。


シュウ(……秘密。かぁ)ニヤニヤ


 秘密という言葉にとてもドキドキするシュウであった。


 朝早く起きたということもあり、家の家事を終わらせる事にした。母親はせっせと仕事の支度をしているようだ。


シュウ「おはよー母さん。コーヒー入れようか?」


シュウ母「おっはよー!シュウ!あーお願いできるー?助かるわー。」


 コーヒーを入れに台所へ行くシュウ。


シュウ母「今日朝早いじゃない。どうしたのー?嬉しそうだし。あ、さては!これでも出来たかー?」

 そう言って小指を立てるシュウ母。


シュウ「はてさて。なんのことやら。」


 コーヒーはもうすでに出来ていて後は入れるだけになっていた。

 母は忙しく朝の仕事の支度をしている時ですら、欠かさずコーヒーを一杯飲んでから家を出る。母曰く、

「朝コーヒーを飲まないと仕事行くぞ!って切り替えが上手くいかないのよねぇ。」だそうだ。


シュウ母「何よー。教えてくれてもいいじゃなーい。相手は美香ちゃんかなぁ?」ニヤニヤ


シュウ「教えなーい。はい!仕事スイッチ仕事スイッチ。」コトッ

 温かいコーヒー。勿論ブラックだ。


シュウ母「はーい。スイッチ入りまーす!ゴクッまぁ今教えてくれないのなら今度ゆっくり掘り返すわね?」ニヤリ

 三口程でカップ一杯を飲み干した。


シュウ「その時まで絶対母さん覚えてないからね。」


シュウ母「いやいや、今回は覚えておくわ。しっかりとね!」

そう言って時間を見る。


シュウ母「あ!こんな時間!カップ洗うのお願いしていいかな?」


シュウ「任せて!仕事気を付けて行ってきてね!」


シュウ母「うむ!行ってきまーす!」バタンッ


 母はリビングを出ていって仕事へ向かった。


シュウ「さてさて、やるかー」


そしてせっせと家事をするシュウであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ