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Gris Persona -灰色の能力者-  作者: 緒方ユウ
一章 灰色の能力者
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第一章 14話 想い出

----------------

 

 次の日になった。


 俺のしてしまった罪は重い。俺は本当に浮わついていたんだ。何故、何故トモを殺してしまったんだろう。もっとこうなる前に何か出来たはず、もっと選択肢は無かったのか。


 それよりも…


シュウ「何で、最後の言葉がありがとうだったんだ、何で…何で泣いてたんだよっトモ!!」


 今日も涙が止まらない--


 シュウの思い出にはいつも友樹が居た。


 美香との三人の思い出……遠足や修学旅行、卒業式も勿論一緒だった。

-------------------


シュウ『同じ高校さ、三人で受けない?』


美香『それいいね!三人となら、うち勉強頑張れるよ!』


友樹『面白いなそれ、じゃあ……俺も頑張らなきゃな』








美香『そこ!シュウ!二次関数の答えが違うよ!』


シュウ『うわ!初歩的なミスしてるし!』


美香『トモに至っては全く出来てないじゃん!』


友樹『こんなんできて何か得あんのかよ…』


美香『一緒の学校行こうって決めたじゃん!頑張ろう!私達三人なら……そうでしょ?シュウ!トモ!』


シュウ『俺ら三人が一緒なら何だって出来る!』


友樹『はぁ、分かった分かった。頑張るよ。』






美香『ねぇ!ねぇねぇ!見て!!見てよ!!』


シュウ『見てるよ!見てるよ!美香!!やった!!俺達やったんだ!!!』


友樹『マジか……俺の番号も……書いてあるな……』


美香『うっ、うっ、私本当に嬉しいよ……』


シュウ『ああ、ズズッ俺も嬉しいっ!!』


友樹『お前ら……泣くなよ……泣くところじゃないだろ?』


シュウ『そういうトモも泣きそうじゃんか!』


友樹『ぐっ……俺は、泣かない!』


シュウ『ズズッ何だよー!今更だぞー!トモ!』


美香『本当に……本当に良かったよ……』


 ずっとずっと一緒だった。




友樹『……シュウ、うちの母親また離婚だってさ、これで3回目だぞ、しかも新しく子供も作っておいてさ』


シュウ『まじか、トモの母さんは本当見境無いんだな』


友樹『全く、嫌になるぜこの家族』


シュウ『待て待てトモ、居るじゃないか!家族と言っても過言じゃない人達が!』


友樹『まさか、お前と美香とか言うんじゃないだろうな?』


シュウ『ん、何だよー嫌なのかー?』


友樹『フッ、バカか、家族より頼りにしてるよ』


シュウ『俺は二人の前から居なくならないし、いつでも頼って良いんだからな!』


友樹『ありがとう、シュウ。本当に』


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