第一章 1話 最高な一日目
人生初めての小説です。内容はとてもダークです。ミッドナイトで好評を頂いたので、移行してきました。よろしくお願い致します!
大体の物語は正義が悪に勝つ。主人公は補正があり、どんな場面でも安定感がある。
その主人公は、特異な能力や運命を持ち、将来は恵まれたハッピーエンドで物語の幕は降りる。
そう!まさに今の自分が、その主人公の気質があるのである!
……っとまぁ超上機嫌な妄想から始まった学校生活今日一日!何故そんな上機嫌かというと、
シュウ「自分、芦屋修二は異能力を手に入れたのである!」
「……はぁ?あんた何言い出すかと思ったら中2拗らせたの?」
この嬉々とした宣言に溜め息混じりに返すこの女子は生駒美香。うちのクラスいや、この高校随一の美人と言ってもいい。スラッとした体型に綺麗な黒のロング!そしてなんと言ってもとても胸がでか……、しかも俺はこの美香とは幼馴染なのである。
シュウ「違うって!本当なんだよ!ここではキツいけど後で見せてあげるって!」
美香「どんななのよその能力って、」
美香は嘲笑じみた笑みでシュウに問う。その問いにシュウは真剣な眼差しで答えた。
シュウ「浮いたんだよ」
美香「浮いた?どれくらい?」
シュウ「さ、30㎝くらい?」
美香「アッハッハッ!!30㎝!!それジャンプだよ!!」
美香は我慢ならずに爆笑する。
シュウ「違うんだって!保てたんだっt」
ガラガラガラガラ
と言い切る前に教室の前から我が愛しき幼馴染二人目が気だるげにやってきた。
?「おー何か盛り上がってんなぁ話入れろよー」
彼の名前は相田友樹。イケメンでスポーツ万能。頭脳は……まぁ最近塾に通ってるらしく発展途上。
ともきの友の字と、しゅうじの修の字で優秀コンビと言われるくらい親友を越えた大親友!俺は愛称でトモと呼んでる。
これから始まる物語はこの三人を中心に盛り上がっていく青春学園ストーリー!なんてそう言っても過言ではない凄い面子だと思うな!
美香「ちょっと聞いてよトモ!シュウってば中2拗らせて超能力使えるようになったんだってさ!」
友樹「……超能力?」
シュウ「そうなんだ!浮く能力をね!やばいでしょ!」
友樹「浮く能力……か」
美香「どうしたのトモ?やっぱドン引き?」
友樹「あ、ああ超引いてるよ本当」
友樹もバカにした表情でシュウを見る。
シュウ「ちょっと!!本当なんだからな!!」
キンコーンカーンコーン
美香「あ、ホームルームだ!席戻らないと!」
教師がゆっくりと壇上に上り、またゆっくりと連絡事項を生徒に告げる。
教師「あー最近学生の家出の報告が出てます、それと近辺の商店街では……」
前の席の友樹がふと振り返りボソッと耳打ちする
友樹「その能力の話本当恥ずかしいから周りには言うなよな?」
シュウ「本当だってば!!!」
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今日も最高な学校生活は終わり、三人は廊下を歩く。
美香「今日も疲れたねー」
シュウ「疲れたぁー、なぁなぁ!美香、今日は部活休みっしょ?トモも一緒に近くの一二三八幡宮行こうぜ!そこで浮いてみせるからさ!」
シュウは興奮して二人に語りかける。
友樹「ん、俺はパスで。お前と違って現実見てるからさ。塾行くわ」
!?
美香「あ、じゃあ私もパスで!友達とカラオケ行くかって話になってたから!」
!!!?
シュウ「嘘でしょ!?こんなにも頼むこと他にあった!?ねぇ!もう一層のことB棟裏とかでもいいからさ!」
シュウは必死に頼むが、
美香「ねぇシュウ?もう存在が浮いてきてるよ?」ニヤニヤ
シュウ「もう分かった!!ここで見せてやるよ!!」
?「お?何を見せてくれるんだ?」
三人「あ、先生!!」
この人はうちの化学の専科で近藤澄彦先生。
見た目はまぁイケメンで落ち着いたところが女子に人気で人当たりも良い。非の打ちどころがない人だ。
美香「先生、シュウが急に浮けるようになったとかほざき始めたんだけど、どうにかしてください」
シュウ「ほざくとかやめろし」
近藤先生「ん?浮く能力を身につけた?それは興味深いな。そうだな、じゃあ、明日その能力とやらを見せてくれるかい?」
シュウ「先生は信じてくれるの!?」
シュウは信じてくれた近藤先生に目映い眼差しを向けた。
近藤先生「生徒の言うことは信じてあげないと!」ニコッ
友樹「はぁ……じゃあ俺先帰るからな」
友樹は呆れたと言わんばかりの態度で歩き始める。
美香「あ、私も一緒に途中まで帰る!」
シュウ「待てよ!俺も途中まで帰るよ!!」
……
近藤先生「フフフ……そうなんですか」
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