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戦術恋愛あーるぴーじー!  作者: 天羽惡人
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お前なんて

学園ラブコメも普通にかけないバカ天羽惡人さんだぞ!

1話で滑り出しに失敗したので次回からは変人どんどん導入していきます!

何度膝をついただろう?

何度血と一緒に弱音をこぼしただろう?

数え切れない挫折を繰り返し今ここに立っているのは自分だ。他でもない自分自身……。

「さーて?異世界ファンタジーとやらももう終わりのようだねぇ?無影灯君?」

「んな事ねぇよ……ハァハァ……こっからが本番だって事気づきませんかね?」

正直言ってもう減らず口を叩くので精一杯だった……。歩きたくないし、剣を振る力もない……のだが。

「ムーエイ!!勝たなきゃ……メッ!」

「無影灯……お願い……勝って……。」

この声がある限り俺に敗北など許されるわけがない!!

「……ふぅ……脳は冴え渡り、血は剣に注がれ」

俺はいつものように決め台詞なるものを発する。

「我家伝統の剣戟……受けてみよ!」

そして時は流れる。

「会長?なにかお考えですか?」

俺は高校生の生徒会長になっていた。

「ん、いや……昔の事を思い出していてな?」

何故こんなことになった!?思い出せ!!何があって……。

「会長?顔色が悪いですよ?」

「……いや、何でもない……それよりも先に生徒会の仕事を終わらせるとするか」

「はい、ではこちらになります」

隣に立つポニーテールで人形のような可愛さを持った少女は俺に書類の山を指した。

「ふぅ、最近は部活動や委員会からの苦情に加え、一般の生徒からの不満も少なく無いな」

「えぇ、これも頼りがいのある会長だからこそ相談できることですわ」

うむ、副会長は気さくないい人だ。

すると、会長室の扉が叩かれた。

「はい?どなた?」

「えっと、目安箱を利用した者です」

「あぁ、一般の生徒は目安箱に意見を入れるのだったな?」

「はい、ところでどのような御用ですか?」

「あ、えっと……」

用を伝えに来た少女は自身のカバンの中から何やら書かれた神のようなものを取り出した。

そしてその紙を俺に手渡して来た。

「拝見しても?」

「はい……お願いします」

その中身はストレートに言うのであれば脅迫文だった。が、それは少女の口から聞くまでは断言はできない……そう思っていたのだが。

「あ、脅迫文ですか」

言いやがったよ!!こいつ何にも包まずストレートに言いやがったよ!!

「あ、は、はい……そうです」

ほら!生徒さんすごく気まずくなってるじゃん?

俺は改めて聞くことにした。

「ごほん、で?依頼とはなんだ?この紙が関係しているのか?」

「はい、毎日この手紙が朝ポストに入っていて…困ってて……会長ならなんとか出来るかなと」

そういう事か、なんとかできなくもないがなんで俺ならと思ったのだろう?

「ああ、会長くらいイケメンで優秀だと嫉妬した男子から脅迫状の一つや二つもらってそうですもんね?」

頼ってきた理由が恐ろしすぎるだろ!?絶対違うだろ!?

「そうなんです」

まじかよ!!

「ん゛!?そんな事ないぞ?俺は女子から告られたことはあれど男子から脅迫状など……」

「あら?生徒会長いつ告白されましたの?私聞いておりませんわ?」

「言う必要ないだろう?俺の事だ」

「そんな事仰らないでください……会長の事はすべて知っていたいんです」

この際だから名前で呼ぼう、副会長吉野言葉は潤んだ瞳で俺を見つめてきた……が、俺はキュンとしたりはしない。それを見た言葉は悔しがった。

「や、ややややっぱり!お二人って出来てるんですか!?」

あー、そう映るのか。断言できるぞ?そのようなことにはならない絶対に。

なぜなら……。

「お戯れはよしてください、私と会長はあくまで生徒会としての関係しかありませんとも」

「そ、そうなんですねっ!」

「でも、強いて言うのであれば……特別な繋がりを持っていると言いますか」

「えっ!?」

はい、始まりましたー。

聞き流していいんだよ?てか、聞き流してくれ頼む。

「会長は私のことが好きなのです」

「そ、そうなんですか!?」

「いや、副会長としては信頼しているが……」

「恥ずかしがり屋なのです」

ちなみに言っておこう、俺は言葉が好きではない。

だが、なに?相手は俺が自分のことを好きだと思っているらしい……本当はその逆であいつが俺のことを好きなのだ。けれど素直に言わない理由は俺に告白させて養子にするのが目的らしい。

吉野家は代々男しか産んで来なかったらしく、言葉が生まれた時は大層ガッカリしたらしい。そのせいで結婚する場合は婿養子のみらしい。

「会長?私を見てムラムラしすぎですよ?」

「誰がお前のような容姿で……」

「え?」

こわ、なんかハサミ持ってるって……何する気ですか?

「そんな事より……以来の件だが犯人を割り当てればいいのか?」

「は、はい!」

「であれば後は生徒会に任せておけ」

「わ、わかりました!よろしくお願いします!」

そう言うと生徒は部屋を後にした。

「さて、取り組むとするか」

「その前に会長?あの生意気な言いようはなんですか?」

「おいおい、化けの皮が剥がれかけてるぞ?」

「ーっ!!好きなら好きで早く告って下さいよ!!OKしますよ!!」

「お前こそいつまでヤセ我慢している、そろそろ楽になったらどうだ?」

「……貴方なんて」

「……お前なんて」

「「好きじゃない(です)」」

かくして俺と言葉の戦術恋愛がはじまった。




どうだったでしょうか?

面白かった人も面白くなかった人も少しは気に入って頂けたら嬉しいです!

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