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エッセイ書いてみた

記憶

作者: 愛松森

 高校生の私は暗記する事柄が大変多いです。

 ある先生はこう言いました。

 「テストなんかは、ただの記憶の確かめだ」

 確かにそうだなと思います。

 覚えることばかりの日常に疲れます。だから春休みは、はめを外してリラックスしています。

 

 そして最近思うのが、同じ体験・経験をしているのに、それを覚えている人とそうでない人がいるということです。当たり前のことではあるのですが、不思議だなと思いました。

 「あの時、お前池に落ちたよな」

 「えっ、そうだったっけ」

 このような会話を、皆さん一度はしたことがあるのではないでしょうか。一方は覚えてるのに、もう一方は忘れてしまっているという状況です。


 こういった会話をするたびに、悲しさがこみ上げてきます。当時共有していた時間をたった数年、ひどい時には一ヶ月や一週間で忘れてしまっているからです。かけがえのない時間を忘れてしまっていることが悲しいのです。

 

 なぜ、人生のすべての時間を記憶できるだけの脳を神様は与えてくれなかったのですか。もし与えてくれていたら、こんなに悲しくなることはなかったのに・・・。

 楽しかった記憶も、苦しかった記憶も、忘れてしまうのはもったいないような気がします。こうして記憶の風化が進んで、大事にしなければならなかったことをも忘れてしまうのは嫌です。

 忘れてしまうのならば、いっそ全員の記憶を平等に消していって欲しいです。誰も悲しまない。忘れてしまったことすら感じないほど、自然に消えていって欲しいです。


 


 

 

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― 新着の感想 ―
[良い点] 人の潜在能力は、目を見張るものがありますね。 私の息子などは、きつく叱るとコックリコックリしたものです。 眠ることで精神的負担を解消していたのでしょう。 それと同様に、忘却という方法で心の…
[良い点]  おはようございますm(__)m。タケノコです☆。  本作を拝読しました。記憶……確かに落とし穴にはまったみたいにどんどん抜け落ちていきますよね。悲しいですけど……ね。あの世に持っていけ…
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