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気がつけばダンジョンマスター  作者: ただいま非営業中(非営業)
第一章 ダンジョンが人々に知れ渡るまで
7/7

自分で自分がわからない

遅れました、ごめんなさい

あえてもう一度言おう


なにこの無理ゲは





一旦整理しよう


まず、自分は偶然にも出口が縦穴に空いたダンジョンの主である

そして、死亡箇所から対策を取ろうと思って「デスマップ」を購入した

買ってみたので見てみたら入口でしか人が死んでいなかった

な…なにを言っているのかわからねーと思うが

おれも何をされたのかわからなかった…

お約束だとか超チートだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ



とまぁ、ポルナレフ状態になる程度には混乱した


つまり、死因第1位が「落下死」なのだ

ちなみに第2位は「ショック死」だった


これはつまりどういうことか



「トラップ……要らなくね?」


こういうことである




「なぁイム、どうしたらいい?」


聞いても答えが返ってくるはずもないg

『主よ、弱肉強食の世においては当然のことであると吾は思うぞ』


キェァァァァェェェェァァァァァァ!!!シャァベッタァァァァァァァ!!!


「喋れたのか?」

『いや、喋ってはおらぬ。念話だ』


なるほど念話か


「自分も使えるのか?」

『主にも使えるはずだが……?』


どう使うんだ


『今使っておるではないか』


マジですか


『マジだ、使っておる』


そうか、じゃあ次はどうするべきなんだ?


『主の言うとおり、もうトラップはいらないであろう、一般人相手にはな』


どういうことだよ


『我らの仲間にも空を飛べる奴がおるであろうが。外の奴らにも空を飛べるものがおるかもしれん』


確かにそうだけど、空を飛べる奴なんてどう対策したら……


『運に任せてみるのはどうだ』


運に任せる?どういうことだよ


『主の見ていた板、あの中になにやら面白い気配を感じた』


「ガチャ」のことか


『ああ、その「がちゃ」とやらをやってみてはどうだ』


確かにそれもありか

よし、回してみるか


―――――――――――――――――――――

DUNGEON SHOP [DP90280]


ジャンルを選択してください


・ダンジョンシステム


・スクロール


・その他


・ガチャ

―――――――――――――――――――――


あ、またDP増えてる

なんまんだぶなんまんだぶ


―――――――――――――――――――――

DUNGEON SHOP [DP90280]


ガチャの種類を選んでください


・ノーマルガチャ  1500DP


・高級ガチャ   30000DP


・スキルガチャ   1000DP~100000DP(任意)

―――――――――――――――――――――



結構種類あるんだな……


どれにしようか



『主よ、「すきるがちゃ」とやらから何か感じるぞ』


その「何か感じる」ってのはなんなんだ?


『わからぬ。ただこれを信じて悪いことはないと感じたのでな』


そうか。じゃあ回してみるかね


―――――――――――――――――――――

DUNGEON SHOP [DP90280]


・スキルガチャ   1000DP~100000DP(任意)


使用するDPを入力してください

 ______________

|            |OK|

 ──────────────



―――――――――――――――――――――


最低値でいいや、うん




―――――――――――――――――――――

DUNGEON SHOP [DP89280]


抽選中です。しばらくお待ちください……………


―――――――――――――――――――――


何が出るかね


『役に立つものが出るといいな』


信じてるぞ、お前の勘



―――――――――――――――――――――

DUNGEON SHOP [DP89280]


≪抽選結果≫


・スキル「理術 Lv.10」



―――――――――――――――――――――



『………主よ、お主の運は狂っておるのか?』


ひどい言いがかりだなおい


『我の中にある記憶からするに「理術」は禁術の一つ。それのLv.10など……』


何かいけない事でもあるのか?


『大ありだ!そもそも禁術とはあまりに危険すぎるがゆえに神と魔王が手を組んでまで使用を制限したものの、存在そのものは封印できなかった代物だ!』


……やばいな

自分の運は確かに狂ってるかもしれない


『使用は控えるのだぞ』



素直にそうするわ



……でも一回だけ無害な奴なら



『無害な奴など……ああ、あるぞ』


おお、いいじゃないか。それなら


『「博物知識(ナチュラルヒストリー)」ならまだ安全だ』


よし…使ってみるか


≪Sistem Error≫

≪対象が選択されていません!≫


使えないぞ?


『それは物の情報を調べる魔法だ、使えなくて当然であろう』


なるほど、じゃあ適当にこの石にするか


≪個体名:null≫

≪種族:無機物≫

≪耐久:2800≫

≪魔力:なし≫

≪特徴:何の変哲もない石≫

≪成長の系譜:過去 砂:未来 岩、魔石、鋼鉄岩≫


なんかいろいろ出てきたな


『今お主は何かしたか?』


いや?何もしてないけど


『この魔法は制御が難しく、一般人が使うと膨大な情報量のせいで脳が自壊するのだが……』


俺は死んでいないぞ?


『そのようだ…主よ、そなた、何者だ?』



自分でもそれがわからないから困るよな

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