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さよなら、愛しき地球  作者: 若き素人
3/7

探索

カツカツカツ

気づけばズンズンと、前に前にと歩んでいた。

キョロキョロと5m先ですら見えるのか危うい視野を見渡し、確実に地球に帰れる方法を探そうと積極的に。

この白銀の世界には障害物があった。



あるところには葉の真ん中が赤い大木。

あるところには見たこともない模様が記された看板。

あるところにはダイヤのように青白く、でも透明でない石で固められた道路に似た道。

あるところには夜色の光を放つ街灯。

どれも見たことがないもので、文字も曖昧な物ばかりだった。

英語だったり日本語だったり...下手したらそれ以外の国の言葉まで使われていた。

けれど今はそれでいい。



あの地球が今どうなっているのか知りたい。

けれど、行けども行けども読めそうで読めない曖昧な変な文字で記された看板や、矢印が記された標識ばかり。

木があまり見つからない。

そして標識を頼りに歩むと、いつも青白い石でできた道路にたどり着く。



そして、今回もそんな感じでたどり着いてしまう。

きっとそろそろたどり着いた数が2桁はいっただろう。

ついでに言えば、ここには朝と夜、昼と夕方といったような概念がない。

この深い霧のような、靄のせいでグルグルと同じところを歩いているような感覚と、ずっと昼かのように錯覚してしまうこの明るさに、時間の感覚がずれてしまいそうだ。

そして今、私は丸2日ほどの間、時が止まってしまったようなこの世界を休まず歩き続けた結果、一番怪しいこの青白い石で固められた道路に沿って歩くことに決めた。

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