さよなら、愛しき地球
地球崩壊
人類滅亡
恐竜時代に起きた恐ろしい出来事が、また起きるであろう。
偶然母がつけたテレビに、平和を目指している日本には似つかわしくないであろう哀しいニュースに、私は聞き飽きてしまった。
ここ数日はその話で持ちきりだったからだ。
学校に行っても買い物をしに商店街に出かけても、気分転換に散歩に出かけてもそう。
「今度落ちる隕石は、地球が割れてしまうほど大きく、早いらしい」
私は母の真面目な表情を横目に、散歩にでも出かけようかとスニーカーを履いて一言、「行ってきます」と無愛想に呟いた。
これは最後の地球人となった女子高生の私...鈴村絢が異世界とやらで精一杯生きる冒険譚である。
人類滅亡
恐竜時代に起きた恐ろしい出来事が、また起きるであろう。
偶然母がつけたテレビに、平和を目指している日本には似つかわしくないであろう哀しいニュースに、私は聞き飽きてしまった。
ここ数日はその話で持ちきりだったからだ。
学校に行っても買い物をしに商店街に出かけても、気分転換に散歩に出かけてもそう。
「今度落ちる隕石は、地球が割れてしまうほど大きく、早いらしい」
私は母の真面目な表情を横目に、散歩にでも出かけようかとスニーカーを履いて一言、「行ってきます」と無愛想に呟いた。
これは最後の地球人となった女子高生の私...鈴村絢が異世界とやらで精一杯生きる冒険譚である。