永遠の継続
2011年06月28日の作品です。
『僕の求める世界は、20歩先にある』
そう言っていたのを、覚えているかい?
それは、今でも変わらない。
『僕の求める世界は、20歩先にある』
『そんな、少し手を伸ばせば、届きそうな向上心?』
そんな事を、言われた日もあったね。
じゃあ君は、どんな目標を掲げて、その目標に向かって、何をしているんだい? そう君に聞いてみたい。
人間は、古来より、どんな種族よりも欲深い生き物で、我欲の為なら、大事も小事に変えてしまう程だ。
絶滅危惧種と呼ばれる希少動物も、金に変わると聞けば、法に背いてまで密猟し、自分の地位を上げる為なら、どんな汚れた手段をも、厭わない。
君の目指す目標が、理想が、何処を向いて、何処に向かっているのかは知らないけれど、僕の目標は、何時だって、少し手を伸ばせば、届きそうなところに置いてある。
そうさ、《僕の求める世界は、20歩先》なのだから。
でも、僕の目標は、君の目標からしたら、小さく情けないかもしれないけれど、一度掲げたら、一生……。そうだね、一生、死ぬまで……。ん〜と、死んでも、かな? 達成出来ない目標なんだ。
僕は一度も、『僕の求める世界は、今の20歩先にある』とは、言っていない。
『僕の求める世界は、20歩先にある』
そう言っているんだ。
かれこれ、この世に生まれてから、早くも30年が過ぎた。
16の時に、掲げた目標には、未だ届きそうもない。
何故だって?
当たり前じゃないか……。
僕が20歩進めば、僕の求める世界は、20歩進むんだから。
『今日も一日、小さな目標を追いかけ、サボる暇も無い一日だった。毎日続く、手の届きそうな目標へ向かう前進。それが、僕を未来に導いてくれるんだ』
君に何と言われようが、僕は目標を変えるつもりは無い。
何故なら、これが、僕の人生の標なのだから……。
『小さいけれど、気の遠くなるような、大きな目標。【僕の求める世界は、20歩先にある】。そういう事なんだ』
それは、今でも変わらない。
それは、いつまでも変わらない。
それは、永久不変の小さくて、誰よりも大きな目標。




