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螺旋階段

2010年10月16日の作品です。

 夢を見た。上を見上げても先が見えない。下を見ても底が見えない。薄暗い螺旋階段のある部屋にいる自分の夢を。

 私は自分がどこにいるのか分からなかった、けれども上にも下にも階段が続いているので、地上付近でないと判断し、その階段を降りて行った。



 もうどれくらい降りただろう。体は疲れ果てていたが、まだ底は見えない。薄暗い螺旋階段の中上を見上げると先の真っ黒になった空間が広がっている。私は、引き返そうかと思ったが、あと少し下に行けば底が見えるような気がして、また階段を降りて行った。




 やはりいくら降りても底は見えない。精も魂も疲れ果て私はその場に座り込んだ。下を見下ろすと真っ暗な闇が私を引きずり込みそうだった。私は背筋に寒気を感じ、引き返す事にした。





 いくら上がっても最初の部屋がない。階段はまだまだ続く。上へ、上へと上がり続けた。重たい足を手で持ち上げながら階段を登る。しかしやはり天井や屋上らしきものだけでなく、最初の部屋に辿り着かない。もう少し、もう少しと唱えながら階段を登る。しかし頭上に広がるは漆黒の闇だった。







 私は途方に暮れ、またその場に座り込んだ。下に降りても、身を引きずり込みそうな闇。上を見上げても光さえ見えない漆黒の闇。私は薄暗い階段に腰掛け自分に囁いていた。夢だ。夢だ。と。









 私の朝はいつ来るのだろう。


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