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配信切り忘れて歌を口ずさんでいたらバズった件について。  作者: 神崎玲


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前代未聞のプロジェクト

二日ぶりですね。

ぜひ楽しんでください。


 私が一番の新人としてデビューして一年半ぐらいがたった。

 通常こんぐらいの時期からバビンス(うち)は新人の募集をかける。

 もっともオーディションの常設はしているが、中々集まらないときやインパクトが欲しいときにちょっと特殊な条件を提示して新人を募集する時がある。

 なぜデビューしてから一年半からなのか?

 主に挙げられるのは二つ。

 一つ目は、単に特殊な条件のオーディションは難易度が高い。

 例としては、そうだな…同性が恋愛対象の募集とか……

 これはマジ。実際にあったし、採用もされた。

 これが私の先輩にあたる春崎円香先輩とハルエント・バース先輩。

 まさかの女性と男性のコンビであるが、まずこの二人が恋仲になるという可能性はありえない。

 理由は上記の通り。

 運営の策略としてちょっと多様性を重視した業界内に与えたら面白いんじゃね?みたいな感じだと思っている。(素人の意見です。)

 ま、一つ目はそんな感じ。で、二つ目。

 デビューの準備期間が長い。

 採用が決まって最低半年間準備をする。

 パソコンもろくに触ったことがない素人や配信経験者じゃないものなど色々な人間がいるもんだからな。

 当たり前っちゃ当たり前。(輪廻ももちろんその一人)

 その素人をパソコンの使い方、配信のやり方、配信の注意事項(個人情報言わないとか)などなど手取り足取り教える必要がある。

 だからその期間に合わせると、大体新人がデビューして二年から二年半の周期で次の新人が来る。

 今か今かと新人の到来を切望するファンたち。

 

 それは突然やってきた。


 〈バビンスから音楽レーベルが設立!?!?プロデューサーは本事務所の鈴川輪廻が担当!!興味がある方は今すぐエントリー!!〉


 後に、このバビンス発足レーベルは「化け物たちの住処」という二つ名が与えられ、業界で知らぬものはいない音楽スーパーエリートが所属するやばいところとして認識されることになるとはまだ誰も知らない。


 公式から発表があった翌日、私は事務所に呼ばれていた、というか自分から行った。

 この発表を聞いたときの私の第一声はなにか?

 

 「今日はエイプリルフールだっけ?」


 もう事務所には何回か行っているので緊張はもう家においてきた。

 ただし、今日だけは何やら様子が違う。

 通されたのは社長室でもなければ一般的な部屋でもない。

 お偉いさんが会議する広い部屋だ。

 

 「失礼します。鈴川輪廻をやっている光東寺満です。よろしくお願いいたします」

 ノックを三回して挨拶。

 緊張はあろうとも(さっきは緊張を家においてきたって言ってたじゃないか!)最低限のマナーは心得ている。

 入った先に見えたのは数十人の男性。

 年がかなり進んでいるおじいさんもいれば、二十代から三十代前後の若者もいる。

 当然のように社長もいる。

 会議室の中の机は長方形、よくドラマで見るまさにあの形で男性たちは座っていた。

 イメージとして役員達が対面式で座り、偉い人を中央に座らせるというのがあるがまさにそれである。

 中央には社長が座っている。私は社長と対面する形で中央に座った。(そこしか空いてなかった。)

 重苦しい空気の中、社長が口を開けた。


 「輪廻さん、今日もご足労いただきありがとう」

 「いえいえ、来ないわけにはいかないでしょう?あんな発表どういう意味なんです?」

 「そのままの意味さ」

 「大体、私了承してないんですけど?」

 「絶対断るでしょ?」

 「もちろんです」

 「緊張はとけました?そろそろ本題に行きたい」

 緊張どころじゃねえよ!バカタレが!私の感情の話をしよう。怒り八割呆れ二割である。

 「まずは謝らせてください。勝手な判断をして申し訳ない」

 「謝るくらいならやらないでもらえます?」

 「すまない、だが私は本気でやろうと思っている。このバビンスに新しい風を巻き起こしたい」

 「もともと音楽レーベルを立ち上げることは前々から決まっていた。だが、一つ例外があるとすれば君の存在だろうね」

 ほうほう、もともと音楽レーベルはやるつもりだったんだ。っていうかなんで納得しちゃってんだ私!

 「単刀直入に聞きます。社長は私に何を求めていますか?」

 「音楽の化物を育成してほしい」

 んな馬鹿な!私自身音楽があまり良くないんだから化物育成なんて無理に決まってる!

 「私にその役は務まり「務まる」」

 「君はどうやら自分を相当嫌っているようだが、少なくとも私たちから見て君は化物もいいところ」

 さっきから人のことを化物化物と言いよって!私の許可なくこんなことをやるあんたがよっぽどバケモンだわ!

 「私は今の流れでこれをやると間違いなく業界から注目されると思っている。だから頼む!私達に協力してくれないだろうか」

 「どうせ私に拒否権などないのでしょう?こんな発表を派手にしたもんだから」

 「やりますよ。変に期待しないでくださいね?マジで次にこんな勝手なことしたら許しませんから!」

 「ああ、ありがとう!本当にありがとう!」

 私はまんまと社長の手の上で踊らされたというわけだ。この社長やること鬼畜すぎんだろ!

 

 その後はもうジタバタ。

 役員たちは素早く方向性を固め、今後の予定を共有。私にもやることを詳細に伝えた。

 流石は仕事ができる人といったところか。 

 

 ちなみにこの衝撃的な発表は瞬く間に拡散され、オーディションは応募が六千件にまでのぼった。

 さよなら、私の平穏な日々。どこで踏み外したんだよ!!

まず最初に音楽レーベルのプロデューサーを同事務所のライバーが務めることはないと思います。(私が知る限り)そこは創作の面白いところで自由に設定を作ってみました。

オーディションの応募件数ですが某ホ◯ライブを参考に作らせていただきました。

そちらは倍率が1500倍までのぼるらしいです。(ひぇ〜!恐ろしい!)

なお、デビュー人数を某ホ◯ライブより少なくする予定なので1500倍より倍率は高くなる模様。(ソウサクッテスバラシイ!)

お読みいただいて感謝です。

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