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短編集No.008 上級

「もう何年も味わっているが、なかなか慣れないな」

ふと思ったことがつい口から出てしまった。

慣れないと思ったのは、非効率な食事のことだ。味はやけに濃いし、やたらと高価だ。

確かに私は会食が多く、一般にはまあ『上級民』なんて呼ばれるような人間だ。

ただ、そんな私は高価で非効率な、リソースを食べる食事より、普通食のようなサッと済ませる食事の方が好きだ。

一般人からは羨ましく思われているだろうが、そこだけはどうにも代わりに食べてほしいと思うくらいだ。

昨日の夜はSushiというコメの上に海産物を乗せた料理だった。これはすぐに提供されるからまだ嫌いではない。

ただし、欧州食のコースはどうにも苦手だ。

一皿一皿に時間がかかり、会食だけで2、3時間は使われる。

今日の夜はそれだった。結局決まりきったことの確認に3時間も費やされた。

もちろんそのようなコミュニケーションが重要だということはわかっているが、どうにも慣れない。

せめて1時間で終わってくれればいいのに、と思う。

そうだ、明日は会食がない。久々の普通食を楽しもう。

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