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短編集No.006 定期馬車便

フロンティアネクサスにはたくさんの楽しみ方がある。

数十年前くらいから急速に希薄になった現実世界での対人コミュニケーションと反比例するように、他者との接触を積極的に行おうとする人が多い故だろうか。

かくいう私もそのような人間だ。ゲームの商業ギルドで遠隔配送員を行う人なんて奇特だろう。

ヴィーネ共和国からセントレイア公国、カマーショ商業連合国を結ぶ定期馬車便には多くの食料が載っているだけでなく、護衛の冒険者も1ユニット7人のうち非番の3人と司令官を乗せている。

もっとも司令官は幌の上で私と時折会話をしつつ、より遠くを見て状況の把握に努めているが、そのほかの3人は休憩だと言わんばかりにゆっくりとしている。

今回の定期便は何事もなく明日にはカマーショ商業連合国に到着するだろう。

最後の一踏ん張りだ。これが終わればまたカマーショで仕入れて帰りの便になるが、その間くらいは少しは休めるだろう。

そう思うと、手綱を握る手も軽やかになってくるというものだ。

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