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024 暴走する魔獣

店を出ると何人もの街の住人が集まっていた。住民はアグラヴィンとガラハッドに声援を送る。


「ふふふ…これが円卓の騎士の信頼よ…どうだ!!メドラウト!!恐れ入ったか!」


アグラヴィンが言う。オレたちも住民が取り囲んでいる真ん中に出る。


「凄いアウェーだな、これは…」


「あいつらの何がすごいっていうのよ…まったく」


エンジュとレシアが周りの住民たちを見ながら言う。

円卓の騎士は帝国最強だ。住民がもてなし、歓迎する理由も頷ける。

ここで、媚びを売っておけば、後々何かいいことをしてくれると思っているんだろう。


ガラハッドが魔法具を背中から取り出し、その大きな盾を地面に突き立てる。


「俺の十字盾サザンクロスの一撃で葬ってやる。前はパーシヴァルやガウェインにその機会を奪われたからな」


「おいおい一瞬でケリが付いたら面白くないだろ、先ずは俺の闇鎖ダーインスレイヴでじわじわといたぶってやるよ」


2人で「フハハハハ!」と笑いながらオレの方を見ていた。

オレも『幻影の鞘(ファントム・ストック)』から武器を取り出そうとした瞬間。


―ズシシーーーン!


街の広場で何か大きな音がした。そして、その方角から砂煙が立ち上っている。


「何だ?」


アグラヴィンがその方角を見て言う。


すると、広場の方から何人か走って逃げて来た。その中の男が「た、助けてくれー!!巨大な魔獣が街に侵入してきたーー!!」

と叫んでいる。


驚く街の住人。ざわざわと慌てて逃げ出す者やパニックになりだす者もいたが、それをアグラヴィンが止める。


「…慌てることは無い!円卓の騎士がいるのだぞ!!しかも2人も!!住民たちよ!俺たちに任せよ!!」


そう一言言うとそのざわつきは落ち着き、不安は期待へと変わった。「そ、そうだ!俺たちには円卓の騎士様が付いてる!」「いけー!アグラヴィン様ー!ガラハッド様ー!」


「貴様との勝負は一先ずお預けだ!我らには使命があるのだからな!ハハハハ!!」


その声援を聴きながらアグラヴィンとガラハッドは街の広場へと向かった。


「ど、どうするのラウト?」


「私たちも向かうか?」


レシアとエンジュが聞いてくる。


「…そうだな、とりあえず2人を追いかけよう。魔獣の事も気になるしな」


そう言いオレたちも街の広場へと駆け足で向かって行った。



―グオオオオオオ!!


広場に着くと、巨大な昆虫型の魔物が甲殻をギギギと、擦る音を鳴らして暴れまわっていた。その体長は5.6メートルほど。

広場の椅子や、出店の商品を大きな鎌の様な物でなぎ倒している。


「ふん、ただの下級魔獣ではないか。こんな魔獣我らの敵ではない!行くぞガラハッド!!」


「ああ!!」


アグラヴィンとガラハッドの2人は広場に着くや否や魔法具で攻撃を仕掛けた。

ガラハッドのサザンクロスで体当たりして魔獣を仰け反らせる。そこにアグラヴィンのダーインスレイヴを投げつけて追撃をする。


2人のコンビネーションはさすがと言ったところか。役割を決め、的確に攻撃を当てている。


「私たちも戦闘に加わろう!ラウト」


それを見ていたエンジュが言う。


「…いや、まて……」


何かおかしい。あの魔獣。なにか…。

オレは2人と戦闘している魔獣に違和感を感じた。何故こんな人里に魔獣がやって来た?普通は魔獣が入れないような魔法の類のおまじないなど、各村や街で行っているはず。

帝国程その魔法が強くないとはいえ、なぜ。しかも、あの魔獣完全に暴走状態だ。いくら傷を負っても怯みもしない。


広場を見渡すと、住民たちがアグラヴィンとガラハッドの戦闘を見世物の様に応援したりして、観戦していた。それは大人だけじゃない。子供までも。


「オレたちはここにいる人を避難させよう…巻き込まれる可能性もある」


「…確かにな、いくらここが広場で広いとはいえ、魔獣が目の前にいるのだ、危険ではあるな。わかった!避難させるぞ!レシア」


「わかったわ!」


オレたち3人は住民に移動するように促した。しかし「はぁ??円卓の騎士様が戦っているんだ!!邪魔するな!」「どけ!じゃまだ!俺は貴重なものを見てるんだ!」と取り合ってくれない人がほとんどだった。


―ズシィイン!


アグラヴィンとガラハッドの攻撃で魔獣が胴体を地面につけて動かなくなる。それを見ていた住民の男は「ほら見ろ!!いっただろ!!余計な心配なんだよ!!」

歓声が沸く。2人の元に住民がかけよる。


「ハハハハ!こんなもの我らにとっては朝飯まえだ!」


ガラハッドが言い、駆け寄ってきた少女が2人に「円卓の騎士様、すごい!かっこいいね!」と賞賛を送る。


「まぁな!フハハハハ!!」


そう、油断していた時、昆虫型の魔獣は急に動き出し胴体を持ち上げる。そして、その前足の鎌で少女を狙った。

その刹那、オレは『幻影の鞘(ファントム・ストック)』からクラレントを取り出し、鎌に当てる。跳ね返ったクラレントは宙を舞う。


すかさず、大きく跳躍し、幻影からロンギヌスを取り出す。そして、それを真上から勢いよく魔獣の胴体に突き刺した。


―ズシャシャーーーン!!


一瞬で魔獣の動きを止めた。再び魔獣は動かなくなった。オレは魔獣の背中に着地し、ロンギヌスを引き抜く。


「きっ貴様!!な、なんだ今のは!!」


アグラヴィンが言う。オレの動きと攻撃を見て驚いていた。それは住民も同じだった。円卓の騎士が倒したと思った魔獣が生きていたのだから。


「おい、アグラヴィン…あいつの武器…あれはロンギヌスだぞ」


「な、なにぃいい!?!?…………ほ、本当だ…貴様本当にパーシヴァルを」


2人が戸惑っている様子。


「だからさっき言ったろ。そうだって」


「うぐっ…!どんなトリックを使ったかは知らないが、魔法具は選ばれた者にしか扱えない!!貴様にロンギヌスは宝の持ち腐れ!!力を引き出すことなど不可能だ!!」


「円卓の騎士の魔法具を奪うなど、反逆罪で死刑だ!!今ここで俺たちが葬ってくれよう!!」


サザンクロスとダーインスレイヴを構えた2人はオレに攻撃を仕掛けて来た。


「…望むところだ」


パルの事を聞き出してやる!!

オレは魔獣の背中から飛び降り2人に向かっていった。

「面白かった!」


「ラウトたちの行く末が気になる、読みたい!」


と思いましたら下の☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願いいたします。

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