今回は個人的な話を過分に交えつつ、とあるサイトの衰退について
ちょっと酔っぱらいすぎているかもしれない。
よう、F-117だ。もう結構お馴染みになったかな?
今日は、ちょっと金を求めすぎて失敗した某小説投稿サイトについて語っていこうと思う。このサイトよりは意欲のあったはずの場所なんだが……意欲が必ず報われるとは限らないって話か、それとも中途半端な意欲を持っても大した意味がないってことなのか。
ああ、もうぶっちゃけると、マグネットの話だな。
コンテストは全部停止。当初の予定だった書籍化の話も打ち切り。さらにはユーザー減少。極めつけは公式連載作家が離反。と、状況は良くないみたいだ。なぜかその段になってから移ってこようとしたR氏みたいなのもいるから面白いんだけどな。
さて、今回はこの連載の二話目『無料サービスの在り方と、サービスする側の収入について』にも関わってくる話なんだがね。まあ、僕の前のアカウントとかを知らない人には通じにくいと思う。
僕の前のアカウント時代に、やたら金にがめつい友人がいた。先日マグネットのクソスレ(ただサービス終了を待つだけの葬式スレ)に赴いたとき、久しぶりに彼女の名前を聞いたよ。ツイッターで暴言吐いてるって聞いて見に行ってみれば、いまだに金にがめついみたいだね。
彼女はマグネットの公式連載を持っていた作家だった(と思う。たしか)のだが、どうやらこの機に公式連載を降りたらしいんだ。
うん。それだけならいい。勝手にしてくれってところだ。
面白いのはここから。
もともとはマグネットの美味しい儲け話に自分から食いついたはずの彼女は、なんとエッセイで運営を痛烈に批判し始めたのである。
……ちょっと昔話をしようか。
彼女は昔、なろう運営に文句を言った僕に説教しに来たことがある。
「あなたは無料で遊ばせてくれたなろう運営に、最後に皮肉を言ってやめるような人だったんですね。もし逆の立場だったらどう考えるんですか?『無料で荷物を持ってこい』というお客様がいたら、あなたは喜んで配達するんですか」
そんな説教だったと記憶している。まあ要するに『金払ってないくせに運営に文句つけるな』という意味だったと解釈している。
その例え話は的を射ていたと思うし、仮に例えが間違っていたとしても相手がせっかく用意してくれた例えなのだから、その例えに乗って返すのは礼儀だろう。なので僕は礼節を尽くし、このエッセイの第二話で語ったような内容を口にした。
すると、なぜか怒らせてしまったらしい。
彼女は、どこまでも資本主義な人物だった。
二言目には金の話だし、今回彼女が書いたエッセイもやはり金の話から始まっていた。
そんな彼女が……僕に対して「金も払ってないくせに」と言った彼女が、金を払わないどころか貰っていたマグネット運営に文句を言って出て行く様子は、僕にとって嬉しかった。
どうやら彼女も気づいたらしい。金の本質というやつに。
どうやら彼女も追い付いたらしい。あの日の僕が言ったことに。
そうなんだよ。僕たち小説家がサイト運営に金を払っていないとしても、あるいは君みたいに金を受け取っていた立場だったとしても、それが『利用者』であることに変わりはないんだ。
その利用者をないがしろにするのは、誰にも許されない事なんだよね。
そんなことを言うと君は「違う」と言うだろう。そして詭弁の得意な君は「私は自分のために怒ったんじゃない。金を払ってでも私の作品を読んでくれたユーザーを、結果的に裏切った形になるから怒ったんだ」とね。
勘違いしちゃダメだよ。
金を払ったユーザーたちを結果的に裏切ったのは、マグネット運営じゃなくて君だ。
マグネット運営を裏切ったのは、君を含めた多くの公式作家たちだ。
しかし、書籍化作家たちを裏切り、もしかすると君たちまで裏切ったのは、マグネット運営だ。
この状態で、まだ「金が」と言う気が君にあるなら、もう一度金とは何かを考えてみるのはいかがかな。
僕は言い続けたはずだよ。「金なんか払ってても払ってなくても、客に違いはない」って。
僕は言い続けたはずだよ。「読者は無料で小説を読んで、好きなように感想欄で批判してくれていい」って
僕は言い続けたはずだよ。「僕たち作家も、読み専の方たちも、みんな無料ユーザーだ」って
僕は言い続けたはずだよ。「小説投稿サイトは、そんなユーザーひとりひとりに支えられている」って
まあ、あえて言うことがあるなら、そうだな……
お帰りなさい。
たかが『金』に人間を操る絶対的な力があると勘違いして、変な宗教にハマるかのように金の話をし続けた君に、まずはお帰りなさいって言いたいな。
ね。分かったでしょう?
社会なんて案外、金を大切にしていないのさ。人間なんて案外、金を大切にしていないのさ。
社会が金を大切にしていたなら、送料無料やサービス残業なんてなくなるでしょ?
人間が金を大切にしていたら、誰だって買い物で金を失うことを恐れて何も買わなくなるでしょ?
なんにしても、お世話になったマグネット運営に責任を転嫁して、読んでくれた読者に文句を言って、一緒に書いていただろうマグネットで知り合った友人たちを悪く言って、
大体の相手に暴言を吐いた君は、ようやく僕と同じところまで落ちてきたんだね。
一緒にまた、色んな人を叩きつけに行こうか。
有料化してからの君の作品は読んでないけど、また気が向いたら読ませてほしいな。
君と同じように、金や社会に精通した知識を持ちながら、しかし自分の身の振り方を考えない彼が主人公の、魅力的な物語を――
君と同じように、回りにいろんな人たちの助けがありながら、しかしどこかで被害者意識が高くて逃げてばかりいた彼女の、魅力的な物語を――
あの作品が面白いと言った、あの言葉に嘘はないよ。
まあ、君は「勝手な解釈で私の作品を語るな」と言うかもしれないけどね。
ああ、でも、そうだ。
僕に「作品を通じて作者の姿を見る」ような読み方を教えてくれたのも、君だったね。
さて、次回は『意外と知られていないGDPの信頼性の低さ!?重要なのは国内の労働力ではなく海外の労働力だった』についてやっていこうと微塵も思わない。
つまり、全然違う内容になる。