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第十三話

視点は主人公に戻りまして、それに伴い時間軸が少し遡ります。

睡眠をとっている時、村が少し騒がしいことに気付いた俺は目を開けて周囲の確認を行った。


「レックス殿!」


村長がやって来る。俺は劣等竜と呼ばれるのが嫌だったため、名前を教えておいた。


「ガウ…」

(一体何を騒いでいるのだ?)

「そ、それが…」


村長が俺の質問に答えるのを渋っていると蜥蜴顔の男がやって来て事情を説明し始める。



どうやら今回のオーク急襲作戦が一部の知識ある魔物に露見したらしく、『夜で奇襲を掛けやすい』『あんなやつらにこの村は渡さない』という意思の元で行動を起こした魔物がいたのだとか。

しかも話を聞いているとそれは五分ほど前の出来事らしく


「ゴウッ」

(何故その時に我を起こしに来なかった!)

「す、すいません!」


柄にも無く村長に怒鳴りつけてしまった。

俺は村長に謝りつつ、どうするかを考える。そして俺は『確かに戦に勝った後は相手も油断しているから狙い時かもしれない』という考えに至り、すぐさま村長に行動を起こすように言った。


睡眠をとったお蔭か、体が軽い。


「準備が整いました!」


俺は村長の後ろに並んでいる多様な種族の魔物を見る。俺に見つめられた者は少し縮こまるものの、強い意志を持った目で俺を見つめ返した。


「ガウ…」

(我の背中に乗れ)

「よ、よろしいので?」

「ガウ」

(早くしないと同胞が危ういぞ)


俺の言葉にハッとした村長は一人ずつ俺の背中に乗るように言う。


「俺初めて竜に乗った…」

「俺も…」


初めての乗竜に感動しているところ悪いが全速力で行かせてもらう。


「ガウ!」

(ちゃんと掴まっておけよ!)


次の瞬間、俺は風になった。


◼︎


そしてオークの砦に着いたと思ったら俺に乗っていた者たちがヨロヨロと力無く俺から降りて行く姿が目に映った。


「ガア」

(お前たちは少し休んでから来い。今来られてもお前たちの命の方が危ない)

「す、すみませオエッ」

「うわ!村長にゲロぶちまけられた!」


俺はコント(?)をしている者たちをよそにオークの砦の襲撃に向かった。

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