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お仕事でのひとりごと

作者: necousa

2人の子供を持つ、フルタイムで働く主婦の

仕事をしながら、モヤモヤ考える独り言。

かる〜く流して読んでいただけると幸いです。

どうぞよろしくお願いします。m(__)m


『受付のお仕事での独り言』


今、私は会議室にいる。


今日は派遣先の面談の日。

長年、データ入力系の仕事に就いていた為、

それを生かした職先を

パート職から派遣職に変え、

紹介されたのが、

今、目の前で、のどかな笑顔を見せている

役員がいる中小企業先と言うわけだ。


のどかな笑顔の男性役員3人衆の自己紹介やら

会社説明やらを終え、

キーパンチャーとしての今までの職歴に

それなりの賞賛を浴び?

以前にも早打ち出来る人がいた話を聞いた後に、

なぜか


「でも良いのかなぁ…」


と言う呟きが聞こえてきた。


(ん?)


その呟きに疑問を覚える私を尻目に、

派遣職員と、のどかな3人衆達の話は職場案内へと、次のステップに進んでいた。


これから始まる新たな作業場所へといざ行かん!

(それにしてもさっきの呟きの意味は…)


…………… * ……………………… * ……………


案内された場所は、ガス会社のサポートセンターの部屋。

私はそこでの窓口となる受付が与えられた仕事だ。


派遣社員に紹介された際、


『ヘッドセットを使っての受付対応で、受付した物をPCにて書き込み、サポート側に渡す仕事です。

(PC入力が主になります。クレーム対応とかはありません。※渡された紙に記載されていた内容)

他、詳しい事は研修の様な物があると思うので

しっかり教えてもらえると思います。』


と言うような曖昧且つ、簡単な説明は受けてある。


それにしても…

何やら様子がおかしい。


「受付は、ここでやって頂きます。」


と案内された所で対応している様子を見て違和感。


(手書き?)


インカムで電話相手の話を聞きながら、何やら目の前にある紙に書いている様子。

キーボード入力をしている様子がない。


(あー、電話対応終えた後にPCに打ち込むのかな?)


続けて応対の様子を伺っていると、

近くにあるプリンターから受付カードなる物を印刷し、そこにまたしても手書きで書き込みし始めたではないか。


( ……………っ⁉️)


あれ?…入力しないの?

…………どう言うこと?


全く訳が解らない。

聞いていた話と違う……あっ。


あの時の言葉『でも、良いのかな。』は、

このことを意味してたのか?

いくら、キーパンチャーの仕事を過去にこなしていても、ここでの仕事では全く生かされない。

そのことに対しての、

『でも、良いのかな。』

だったのか。


(なんて事だ。)


今時、全て手書きだなんて…あり得ない。

PCは、着信相手の情報をただ見るだけの道具に過ぎないだなんて……そんなばかな。


そう言えば、サポートセンターと言う所の割に、

人数がやけにに少なくないか?

こんなんでサポート出来るのか?


……地元密着型ってやつなのか?


それにしても…扱う店舗は多いはず。


あー、地域でサポートセンターが配置されてるのか?


きっとそうだ、じゃなきゃおかしすぎるじゃないか。この人数で県を担うだけでも大変そうだし…。


しかし、この後、全国区対象のサポートセンターと知る事になる。

本当、あり得ないんだけど…。


…………… * ……………………… * ……………


私はここの会社の名前すら知らなかった。

娘に、CMで流れてるよと知らされて

「あーあれ❗️」とやっと解ったくらい

私の中で認識の無かった会社だった。


とりあえず、何の会社なのかをHPで調べて

ガス会社と言うのが解った程度。


研修的な説明もあると言うので、詳しい事はその時に…と、思っていたのだが………。


なんなんだろう。今の状況は。


出社1日目の今日、手書きの件で葛藤はあったものの、年齢的に他を探す事を諦め、

心新たに意気揚々と社に足を運び、派遣社員さんとの一連の流れの後、就業体制に付いたのだが。


なぜか仮の受付の席に座った後、


「取り敢えず、受付の仕事を見ていてください。」


と言われ、電話対応の様子を伺うこと1時間が過ぎたが…。


(説明無し、ただ見てくださいと言われても…。)


「解らないことあったら聞いてね。」


「はい。」


そもそも、全てが解らない。

ガス会社の受付と言われたが、周りでも受付でも、『システム』と言う言葉が言葉の端々に聞こえてくる。

ここは、一体なんの受付なのだろうか。


「すみません。ここは、何の受付なんでしょうか。」


「ガス販売店に置かれているPC等のシステム対応の受付になりますよ。」


少し不思議そうな顔で返答が返ってきた。

それはそうだろう。

私自身も、なぜそんな事も知らない状態で仕事に入らないとならないのか解らない。


以前にも、テレアポの仕事をしていたことがあるが、その会社では研修期間が設けられ、

作業内容・各場面での対応方法や言葉選びなど、あらゆる説明を受け、仕事をする上でどう言う知識が必要かなど、丁寧な説明があったものだが。


会社の規模の違いなのか、はたまた派遣で入ったからなのか…このぞんざいな扱いはなんなんだろうか。


皆忙しいせいかもしれない。

明日には説明があるかもしれない。


そんな希望を抱きながら、ただ見てるだけの

長い1日を終えたのだった。


…………… * ……………………… * ……………


結局、ちゃんとした説明が無いまま2日目を終え、3日目で電話対応本番の日を迎える事になった。


(対応中以外の時間で、聞けば答えては貰えてたので、かかってくる質問内容と、この場所の電話番号や住所が載っている紙を貰い、少量の情報を得ることは出来た。)


電話を取る事に関しては、とくに抵抗は無い。

けれど、あまりに情報が少ない。

こんなんで対応がちゃんと出来るのだろうか。


電話対応入り方は、2日間対応を聞いていたからメモしてある。


「はい、〇〇サポートセンター受付の〇〇です。」


よし!出だしは順調だ。


対応する上で、それってなんだ?と言うものを順次書き出し、対応後質問。

そんな事を繰り返しながら1週間。

やはり、説明の場を設ける様子はない。

結局説明の無いまま、1年が過ぎた。

ある程度は対応出来るようになったと思う。

だが、つい先日別の所にいる同じ会社の人に電話をする機会があった際、自分の部署をなんて名乗れば良いのかが解らない事を知った。


はぁ……(溜息)辛い。


----------------------------------------------


『伝票入力業務での独り言』


「 フルタイムのお仕事は可能ですが、

まだ、小さい子供がいるので、出来れば

子供の行事を大事にしたいと思うのですが

よろしいでしょうか。」


「大丈夫、大丈夫(笑顔)

小さい子がいるのは解ってるし、子供の病気や

参観日とか、あったら休んでも良いよ。

それは仕方のない事だからねぇ。」


「ありがとうございます。」


和やかに終わったフルタイムのパートの面接。

今までは、仕事ついたからには、子供の行事より仕事を、と言う気持ちで頑張って来た。


どうしても、小さな子供がいると仕事探しが困難になりがちなので仕方がないと半ば諦めていたのだ。


(実際、知り合いにはリストラ対象として小学生の子供がいる人が上がり、母子家庭なのに首を切られ頭抱えていた人がいた。

私自身、上の子を授かった際、つわりがひどく

お休みの連絡を入れた際、暫く休んで良いですよとその場は言われ、次の日には首を切られた事がある。)


まったく、世の中厳しい。


でも、今回は絶対子供優先にする❗️

断固として誓い、面接に挑み、見事勝ち取ったのだ。子供達優先権を❗️


…………… * ……………………… * ……………


現実は、甘くないんだね。


『伝票入力担当の事務』


仕事について1週間。

PCでの伝票入力や、請求書の出し方、月締め作業から、年次処理に半期締め処理の仕方等々他、

共有の仕事の、運ばれて来た商品の仕分け作業に、荷造りの仕方等々…引き継ぎ作業を1週間かけて教えてもらい、1人での作業となったのだが…。

それにしても1日のやる事が多い。

まぁ、それはいい。やる事ないより嬉しい限りだ。


ただ、仕事に慣れて来た頃に言われた事がある。


「人数が少ない所だし、休まないでね。

遅刻や早退は良いけど、休みは出来る限りやめてね。」


この言葉により、数ヶ月後に交代で新たに入って来た、『仕入れ担当』の同僚と共に、今後苦しめられる事となる。


「休んで良いって、小さい子供がいるから、当たり前って…言ったじゃないかー! 」

by.事務2名の叫び。


1日の流れは、朝、お湯沸かしなどをした後、

営業さん達の日計表の確認及び計算。

前の日に来た売上伝票の確認及び、入金累計表と入金伝票の照らし合わせ。

間違えがあれば、現金との照らし合わせ。

その作業中に、荷物を積んだトラックがやってくる為、そちらへ移動。

荷物運びに、荷物確認。


その後、自席に戻り事務仕事再開。

前日に2人の女性が書いた売上伝票を入力。

営業さん達が集金して来た、入金伝票も入力。

終わり次第、日計表を出し、累計表と日計表の相互確認。

全てが終わった後、荷造りの手伝い…。


だいたい、これが1日の流れ。


業務の関係上、年始からの3ヶ月間、

日・祝休みのみとなり、仕事量も半端なくなる。もちろん、休みも取れない。

本当にシンドイ3ヶ月となる。

それが過ぎると、皆、廃人の様になるのだ。


…………… * ……………………… * ……………


「人数が少ない所だし、休まないでね。

遅刻や早退は良いけど、休みは出来る限りやめてね。」


あの時のお言葉をしっかり守り、

子供の病気には、旦那と交代で休みを取り、

休んでも1日。体調が安定すれば会社に連れて行き、仕事をしながら面倒をみる。

参観日等の学校行事は、中抜けなどでやり過ごす…とは言え、ほぼ行けないが。


子供関係で会社を開ける事を考えると、自分の事では休む訳にいかない。

体調悪くたって、なんだって…(泣)


おかしい…本当におかしい。

どうしてこうなった。

今度こそは、子供中心に仕事するつもりだったのに。

なんでいつもこうなっちゃうんだろう。


----------------------------------------------


『私にとっての仕事は。』


母と仕事と、主婦。うまくやっていきたい。

でも、なかなか難しい。

まだまだ私は、未熟な人間。

いつになったら、子供の頃にたしっかりした大人になれるのだろうか。

年齢だけが勝手に積み重なっていく。


大人になれば、誰だってスムーズに仕事も子育ても主婦も、上手くこなせると思っていた。

けれど現実は甘くなかった。

なかなか思ったようにはいかない。


母に相談したい。

子供の事を話したい。

子供の教育について、子育てについて、語り合いたい。

そう思える余裕が出来た今、母は空の上の人となっていた。


…………… * ……………………… * ……………


仕事と、子育ての両立は大変だ。

それでも子育てにはお金がかかるので、辞められない。

いや、確かにそれもあるが…

私は働きに出る事が好きなんだ。


働きに出ると、〇〇の奥さんでも、〇〇ちゃんのお母さんでもなく、私自身になれる。

自分の時間が持てる。本当に有難い時間だ。


それでも、時には仕事に行きたくないと思う事だってある。

けれど、ずっと家にいる事は耐えられない。

だから、せめて扶養内でも働きたい。

でも、扶養内だと給料が少ない。

養育費は結構かかるんだ。

まだまだ、のんびり働く事は難しいらしい。


だから、頑張る。子供の為、家系の為、自分の為に頑張る。あ、旦那の為にも。


…………… * ……………………… * ……………


『美容院勤めでの独り言』


当時、学校に通いながらお手伝いの様な形で美容室で働いていた事がある。

朝出勤し、タオル類の洗濯。今日の分のセット。

掃除をしてる内に、仕事前にやってくる常連さんが姿を見せる。


「いらっしゃいませ。どうぞこちらにお掛けください。」


案内して、いつもの流れでタオルをかけ

美容師さんの指示にてシャンプー台へ

椅子を倒し、顔にタオルをかけシャンプーを…


そこに先生がやってきた。


「あー、〇〇さんいらっしゃい。」


にこやかに挨拶。

タオルが顔にかかった状態でお客様が挨拶を返した。

その時、お客様のタオルが掛けられた足の上に1匹のハエが…!


(え…?)


こちらを見ていた先生の手には、何故かハエ叩きが握られていた。


(嘘…でしょ?)


「ちょっと動かないで下さいね」


先生がそろりそろりと近づいてくる。


「あ……」


パシン!

驚き、思わず声が出てしまったと同時にハエ叩きがお客様の足に振り下ろされた。


私「……………っ⁉️」


先輩「……………っ⁉️」


お客様「……………っ❓❓❓❓❓‼️」


先生「……♫」


暫しの沈黙、仰天する私達をよそに、

見事、ハエを倒した先生は上機嫌♫


「〇〇さんごめんなさいねぇ

〇〇さんの足の上にハエが停まってたから、思 わず叩いちゃいましたよ(笑顔)。

あーでも、ちゃんと仕留めましたからもう大丈夫ですよ。」


「「「……………(汗)」」」


先輩も私も何も言えず、いや、先輩の口はパクパク何かを発しようとしているかのようだったが、

うまく声にならないようだ。

叩かれた当のお客様は、

目隠しされた状態でいきなり叩かれた事に驚き、顔にかかったタオルを落としていた。


ハッと我に返った私は、


「申し訳ありません。」


とお客様だけに聞こえるように言った後、急ぎ新しいタオルを顔にかけ直し、シャンプーを再開。

心中穏やかでは無かったが。

まぁ、それはお客様も同じだろう。

上機嫌なのは先生だけだ。


結局その日のゴタゴタはその時だけで、1日滞りなく過ぎていった。

良かった良かった。


…………… * ……………………… * ……………


『髪結い亭主』という言葉があるが、ここで働いていると度々その言葉が浮かんでくる。


「休憩行ってきて良いよ。」


先輩からの声かけでお昼休憩に入る。

休憩場所は、お店の裏戸の先にある先生宅の居間だ。

中に入り、持ってきたお弁当をテーブルで食べ始める。


「今日もいる…」


視線の先には、テレビを観ている下着姿の男性がいる。先生のご主人だ。

よくある事とは言え、やっぱり落ち着かない。


先生のご主人は、手に職を持ってはいるようだ。

ただ、日中よく居間で寛ぐ姿を目にするので、ちゃんと働いているか突っ込んで聞いた事がない為、解らない。


まぁそこは各家庭の問題なので置いとくにしても…、確かにここは先生の家で居間だから、下着姿で寛ぐのは仕方がないのだろう、

それでも、やっぱり気になるし、良い気分もしない。


(はぁ…)


心の中で溜息をつきながら箸を進め、食べ終わるとすぐに席を立ち店に向かった。


(落ち着かない…)


「溜息を1つつくと、1つ幸せが逃げていくよ」


と昔誰かに言われたが、出るものは出る。

既に、昼食の時間の幸せが奪われてるけど…。


別の日、店の裏戸が開き誰かが姿を現したと思いきや、その誰か……ご主人は真っ直ぐレジへと向かって行った。

その行動に驚き伺い見ると、いつもの下着姿で、レジからお金を出していた。


(………⁉︎)


ここは、お店でお客様も2〜3人みえている。

直ぐさま先生がご主人の元へ駆け寄り、何やら小声で話しかけ、ご主人を居間へ続く扉へと誘った。面倒くさそうに扉へ向かうご主人の手には、お札が握られている。


(これは、ドラマで見るワンシーン?)


静まりきった店内。

暫くの沈黙の後、何事も無かったかのようにお客様と先輩の会話が再開された。

私も、いつも通りの行動をとる。


『髪結い亭主』心の持ち方、捉え方で人は幸福にも不幸にもなるのかもしれない。


…………… * ……………………… * ……………


『わがまま女と思われようと』


仕事は嫌いではない。仕事によるが基本楽しくやっている。けれど、そこでネックとなるのが人付き合いだ。

誰かに、空気が読めないと言われた事がある。

きっとそうなのかもしれない。

それでも、仕事をする上で周りとの付き合いも大事と思い会話をする。


疲れる。


気を許せる人に出会えない。

この人良い人だな、仲良くなれそうかな。

そう思い少し近づくと、誰かしらの悪口が出てく

る。


あーこの人も敵に回ったら悪口を言う人か。


一見、仲良さそうに話してる人達も、裏に回れば別の誰かにその人の悪口を言っている。

そんな光景を何度も見てきた。

人間不信状態に陥る。


私だって聖人君子では無い。受け入れられない人もいる。

ただ、私の場合、本当に嫌いな人とは仲良しこよしの顔は出来ない。

だからこそ、ニコニコ本当に楽しそうに話していた2人が、別々の人との会話の中で、さっきまで仲良さそうにしてた人の悪口を言い合ってる姿を見ると怖くなる。

自分も言われてる?と思ってしまう。


仮面を被って付き合っていくのは、なかなか難しい。

私は直ぐ顔に出てしまうし、うまく立ち回ることも出来ない。

ぶつかって泣いて、信じて泣いて、困惑ばかりの人付き合い。


もう少し、大人になりたいと思う私も、すでに孫が出来てもおかしく無い年代である。


出来る事なら、人とは極力関わり合いにならない仕事をしたい。



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