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転生1-4

 転生してから5年たった


 俺は5歳になり今日は村のたった一つの教会という名の集会場へ両親に連れられてきた

この村の建物は基本木造で・・・・掘立小屋だが・・・・この教会は石を組み上げた丈夫な作りに

なっていて魔物などが村に入ってきた際などには避難所となっているらしい


 「アル?今日はババ様にアルの称号をみてもらうのよ? いい子にしてね?」


と母がいう

母は5年たっても見た目がほとんど変わっていない謎美人だ

そして


「アルになにかしらすごい才能があったら死に物狂いで働いて街の学校にいれてやりたいな!」


と父が不安と期待をこめたような顔で母にいうと 母も えぇ そうですね! とにこやかに笑った


 教会に着くと父が扉を開け


「ババ様 息子のアルを連れてきました! 鑑定の儀をお願いします!」


と声を張り上げいい 中に入っていくと母も俺の手を引いて教会内にはいっていく


 中はベンチがいくつか並べられ 一番奥に祭壇がありそこになにかの女神様の像が鎮座していた

そしてその像の前に黒いシスターようのな格好をした人らしきものが日ざまづいているように見えるが


「おぉ~ ザジきおったか あの悪ガキだったお主もいつのまにか父親かのぉ」


とそのババ様と父に呼ばれた物体がそのままこちらを向いた


 そう! ババ様はひざまづいていたわけではなく立っていたのだ!

慎重は5歳児の俺より少しだけ大きいくらいでよく見ると 空に投げるとクルクル回転してもどってくる

ブーメランのように腰が曲がった妖怪の様なババだった


 俺はその姿をみて一瞬 ぎょっとして立ち止まると


「ほら アル? ババ様にご挨拶して?」


と母が優しく言ってきたので俺は


「ババ様? はじめまして 僕の名前はアルといいます よろしくお願いします」


と自己紹介をし一礼すると なぜかババ様は驚いたように目を見開き


「ザジの息子とは思えん・・・これはスイの育て方がよかったのと血が濃かったおかげかの?」


と ふへっへっへっへ と笑い


父が けっ! と苦々しい顔し 母は嬉しそうに よく私に似てるって言われるんですよ? と答えていた


それを聞き ババ様は満足気に うんうん と頷きそして 俺に手招きをし


「さて アル坊 こっちにおいで 今から女神様に祈りをささげ 坊の中に眠っている素質をみてもらうよ?」


と言ってきたので母から離れババ様のそばに行き 言われるままに 像の前にひざまづいて祈りをささげるとババ様が緑色の水晶を持ってきて俺と像の前におき


「女神ソルシエ様 善良なるあなたの民 アル に眠る力をお教えくだされ」


と俺と同じように日ざまづいて祈ると水晶が パァーーー と眩く光を放つと両親とババ様がこれでもかと驚愕の顔を浮かべその水晶をみていると 一瞬 さらに大きく輝くと 水晶は徐々に光を失った


 そしてその光景をみた両親とババ様も言葉を失っていた

なので


「あの・・・・もう終わったんでしょうか?」


と俺がきくとババ様が はっ! と我に返り俺の頭をなでながら


「あぁ・・あぁ! 終わったよ! ちゃんとできておりこうさんだったよ アル坊」


と怖い笑顔でいってきた

その言葉で我に返ったであろう両親も


「アル お疲れ様 偉いわね ちゃんとできたわ」


「アル よくやったぞ! 父さんこんなのみたことないぞ!」


と俺をほめ そのあと父がババ様に


「ババ様! それでアルは!?」


と食いつくように聞くとババ様は 水晶をのぞき込み 一瞬 ビクッと驚き 小刻みに震えながら

こちらをみて


「この子の称号は・・・・・魔剣士じゃ・・・・」


とつぶやいた

それを聞き 母は口の前で手を重ね目を見開き 父は顎が外れるのではないかと思うほど口をあけ驚き

そのあと 父は


「よっしゃぁ!!! やっぱ俺とスイの子だ! すげぇーぞ!! アル!!! お前スゲーよ!」


と俺を抱きかかえ振り回す


母も


「うちのアルちゃんはやっぱり天才だったのよ!!! すごいわアルちゃん!! ママうれしい!!」


と父に抱きかかえられたままの俺ごと父に抱き着き俺の頬になんどもキスしてきた

その光景を見てババ様が


「ほんに おったまげたわい・・・・この村にきてからこんなすごい称号は初めてじゃ」


と驚きながらも喜んでくれた

そして


「ザジそれとスイよ アルのことを王都へ知らせるぞ? よいか? このような称号など王都でもそうそうおらんだろう・・・きっと王都から迎えが来るぞ? よいか?」


というと両親は急に真剣な顔をし俺をみて そのあと二人で見つめあい そして何かを決心したかのように二人で頷き


「「お願いします」」


と声をそろえて言った

それを聞き ババ様は 満足げに頷くと


「それではさっそく早馬で知らせる」


といい奥のほうに歩いて行ってしまった

それを見送ると両親は俺の頭に手を重ねる様におき


「アル かえろうか」

「今日はアルの好きなご飯一杯作るからね? お祝いしましょ?」


と少し悲しそうな顔で笑いそのあと俺たち家族は教会をあとにして家路についた



 



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