転生1-3
転生してから どうやら今日で1年たったらしい
なぜそれがわかるかというと今まさに俺の1歳の誕生祝いを家族が開いてくれているからだ
思えば
毎日 母乳をのみ寝るだけで過ごしてきたがだんだんとできることが増えてきた
最初は寝返り つぎにハイハイ歩き つかまり立ち 壁などを伝って歩き とうとう拙いが二足歩行が
可能になった時 俺は歓喜したのを覚えている
そして子供とはこんなに成長できるものなのかと思ったものだし今も思っている
そのころには こちらの言語も聞きなれたせいか 少し話している内容も理解できるようになった
まぁ 話しかけてくる人は 大概 赤ちゃんに話しかけてるのでわかりやすいというのもあるだろう
そして目が少し見えるようになったころから母親が俺を抱き買い物や散歩をしてくれたので
家の中だけではなく外も見て歩けた
どうやらこの世界はよくある話の中世ヨーロッパくらいの文明LVで今俺が住んでいるのは
農村らしく 大した人もおらずあたりには畑がたくさんあり 村の周りは360度森だった
当然 我が家も農家さんらしく 貧しくも清い生活を送っているようだった
日が沈むと寝て日が昇ると起きて農業を勤しむ父親と俺の面倒をみてたまに父の仕事を手伝う
働き者で優しい母の長男として生まれたっぽい
そんな貧しい我が家では
誕生会とはいってもいつもの食事に今日は俺にだけ赤いイチゴの様なフルーツが追加されているだけ
だったが
「アルちゃん お誕生日おめでとう!」
「おめでとう!!」
と本当に嬉しそうに両親がお祝いしてくれていて 俺もついつい心から嬉しくなり笑顔で
「あぃ!!」
と拙いながらも感謝を述べると両親は破顔し喜んでくれた
俺は幸せを実感しながら 転生させてくれた神様に感謝をした