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逃げた男の行方
短いです……。
シャルロットがマルゼーラの町に着いたその頃、シャルロットたちを襲ったリーダーの男は命かながらオーフェリア王国へ逃げ帰っていた。
「アレシア様……!お迎えして下さり、ありがとうございます」
男はアレシアと呼ばれた女の飛空挺で城へ戻った。
城へ着き、アレシアの前で膝をついて帰還の挨拶をするが、アレシアは激しい形相で男を睨む。
「ひいっ……!」
凍てつくようなその表情はまさに鬼のようだ。
「必ず姫を仕留めろと言ったはずよ。なのにあなた1人だけで逃げてきた。……他の者たちは?」
「も、申し訳ございません。タイクーンの王子によって皆やられました……。相当腕の立つ者でして……」
「言い訳は結構!」
男の言葉に苛立ちを覚え、持っていた杖をビシッと顔の前に向ける。
「ア、アレシア様……」
自分に何かされると感じた男は冷や汗をかきながら杖の切っ先を見つめた。
しかしアレシアはすぐ杖を下ろしたので、男は安堵の表情を浮かべた。
「……まあいいわ。まだまだオーフェリアまで遠い。充分先取りの行動はできた。早速次の手立てを考えなければ……。シャルロット姫よ、無事にオーフェリアまで来られるかしら?」
アレシアは不気味な笑みを浮かべ、高笑いするのだった。




