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シェアルーム  作者: 齋藤尚彦
喫茶店で
3/26

森の一人散歩

夜勤の単調作業を終えて

花梨との昨日の平和な喫茶店での

雰囲気を後味に残しながら

僕らのすんでいる裏山に僕は散歩に

いくことにした。

僕は高校時代に培っていた、

ワンダーフォーゲルでの

趣味の延長で、よく裏山に上っていた。

話は代わり僕はよく思うことがあった。

常識というもののフィールドを逸脱

するということに念頭をおいていた。

常識を逸脱して考えるのが僕の目標だった。

だから、よく癖のように言われるのが、

君にはいつも度肝を抜かれるよ。。。

という言葉だった。

そういう感覚はなかったのだが人はよく

僕らを不思議に思うのだった。

そして話は戻り、僕は

裏山を上ることとした。

そして、ボケーと目的もなく

散歩気分で裏山に来てみると、

そこは木漏れ日に包まれる・・・

というよりはきれいな日光にキラキラと

春を待つひとつのシャキッとした

空気が漂っていた。

だから僕はその空気のなかで

散歩をすることができた。

辺りにさっきやそういう類いはなく

そのためにだからこそ僕も

そういうものを持たず

神聖な感覚を持つことにかえって

こだわらなくてはならないと

自分を戒めた。

山に登るときは、僕は

そのような感覚を持たなかったが、

昨日、僕はそれをよくよく感じる

ようになった。

自然のなかになにか、入るときには

僕はひとつのその感覚というものが

大切だと思うような気がしてきた。

自然のなかでこそ僕はそういう感覚は

大切だと思えてきた。

なんだろう?

ひとつの平和感をもつことを

僕は大切に思うべきだなと

思えてきたのだった

それはたぶんあのとき昨日花梨が

祈ってくれた、自分の信念を強く

もって・・・

というメッセージがバックボーンにあるように思えた。

だからまた彼女に感謝した。

僕は、また刹那に思った。

世界の攻防というものについて、

優しさと恨みと、愛と、無関心と

そういうものの攻防に・・・

でもその自然というものは一定の

なにもかもを受け入れてただ空間という

霊的なメッセージで演出する、

その感覚を僕に教えてくれた。

ところで、僕は、その自然のなかでの

散歩をあとにして、

思うことがあった、

シェアハウスというものを今はしているけど

僕はいいのだろうかと最近思うときがある

それは親に僕は恩を返さないとなと

思うことだ。

まだそんなに年をとってはいない親なのだが

いつか故郷にかえって恩返しをしないと

僕はいけないと思うような気がしてきた。

それは僕にとっても心境の大きな

変化だった・・・


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