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シェアルーム  作者: 齋藤尚彦
喫茶店で
12/26

海江田の話

海江田からは、ありとあらゆる物事を教えて貰った。

それは霊的な話だった。


私はこれから君に霊力を与える。


そういう授業をこれから行っていく...


君は君にとっての泉を私から受け継ぐだろう。


その時君が...最初に言っておくが、その使い方を

誤ればその泉は濁った水しか生まなくなることを

念頭に置かなくては成らない...

だが、それを打ち消す技も教えるが...


決してその霊力を怒りに任せて使わないように

心がける事が必要だ。


海江田の授業は始まっていた。


君は君のなかであらゆる物事を培ってはいくが、

今後君は常に君の意思では動けなくなる

それを念頭においてほしい...

それは自由を失うことにはなるが...


ほぼそれは一般的に賢者という職種にある

契約なのだ。


だがそれは賢者としてだけであるが...


その上にある存在に法王になれば、君は

本当の自由を得ることになるだろう...


安部にはそれが何を意味するのか、理解できた。


元々、数々の出会いが彼に霊力を与えていたからだろう。


私はさらに君の素養に千里眼というものも与えようと思う。


これをもってすれば君はありとあらゆる物事を

見逃す事はもうなくなる。


さらに数々の技を君のなかに与える。


しかしそれはスタートにしか過ぎない...


君は君のなかに私を見る訳で、

そして、私は君になにもかも与える事ができる。


そしてこの世の牢獄から抜け出すのも

できればそれにおいてのガギを渡す事もできれば

君にもし見えるのであれば、その牢獄の

抜け道を教える事もできる。


しかしそれはしないでおこう...


それではつまらないからね...


君はまず私の言葉を事実という目で見ることを

しないでほしい。


それを霊力で聞いてほしい...


それをいうことがどういう事かわかるのなら...


君は第一テストをクリアできたということだ...


物事をまず見るときに、目に見える目で見ないことだ。


それを感じるということ...心という目で見るという事をしてほしい。

それを見るときにもし君が目で見つつければ、それを知る

事はそのうちにできなくなる。


それを見るという切符は常に心という目で、霊力という千里眼で

見続けてほしい。


これ事態も千里眼というもの設計図を安部は理解できた。

確かに安部はそれを心で理解できる事がわかった。


まず君のなかにある、目というものは伝えた。

それは観としてとらえてほしい。


その観という一字は大きな意味を今後持っていく。


そして次に想というものに羽をつけてあげよう。

この羽によって君は自由に飛べる事ができる。


はじめは歩いたほうがいいかもしれないが...


私は君に近道をしてほしい、その意味はそのうちわかるだろう...


今の世界は崩壊への一途を歩んでいるのは解るね...


はい、と安部は言った。


もう光の側には時間が残されてはいないのだよ...


そのために光の民衆を引っ張る力が必要だ...


私にはもうその若さはない...

私にはその素養はなかったようだ...

ただ君に運命をかけるというチャンスを残してね.....


君たちは、この聖戦に勝たなくては成らない。


この聖戦に...


安部は、覚悟を決めるだけの授業だろうと確信した。



海江田は続けた。



まず羽をつける。君は毎日死ぬだろう...

だが毎朝生まれる...


その時にかならず羽を生やす儀式が必要だ。


この羽は毎朝このマントラをイメージしないと

生えては来ない...


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