表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/8

第6話『毒ガエルの毒模様』

――ギルド王都本部にて


「それではギルドの説明をさせてもらいます!」


受付が元気よく説明を始めた。

正直聞くのめんどくさいけど聞かないとなんか言われるしな〜


「ギルドには3つのシステムがあります」


「まずは依頼クエスト、こちらは

困り事などを解決するものとなっています」


「探索クエストはギルドレベルに応じて様々な地帯の探索、狩猟などが可能です」


「最後にギルドクエスト、こちらはギルドレベルに応じて高難易度の狩猟クエストを提供します」


「以上がギルドのシステムの説明です」


……

ハッ!

ボーッとしてたぁ〜

話の半分くらい聞いてないかも〜


「わかった?リリス?」


「えっ……あーうん、そだね」


「聞いてなかったでしょ」


「はあ、全く」


エレナは呆れている。

私の能天気さに。


「ま、とりあえず何か受けよ」


「そうだね」


待て待て!

勝手に話を進めないでくれよ!


「とりあえず受けれるクエストは〜っと」


「これとかどう?」


クロエが指を刺す。

その先に書かれていた内容は


___________________

毒蛙ムバールの狩猟』


目的:ムバールの狩猟

場所:フリル森丘

依頼主:ギルド


フリル森丘にてムバールの出現を確認。危険度は高くないため、クエストランクは⭐︎1とする。

ムバールの持つ毒はコブラの10倍と知られている。気をつけて狩猟を行なってくれ。


報酬:3000ゼリア

___________________


「カ……カエル……!?」


エレナの大きな声と共に、周りの人たちが一斉にこちらに視線を向ける。


「エレナ、うるさい」


「そ〜だぞ!エレナ!」


「うるさいうるさい!殴るわよ!」


「ひえぇ〜やめて〜」


「ムカつく……!」


へへっ

やっぱエレナをからかうのは楽しいな〜


「クロエ……!私カエル嫌いなので知ってるでしょ……!」


「うん」


「なんでこいつにしたの……!?」


「エレナが嫌いだから」


「ほんと最低……!」


これがクロエレですか……?

てかエレナカエル嫌いなんだ。

なんでも行けそうな感じだけど。


「まあ、早く行こ」


「嫌ァァァァァ!!!」


〜〜少女達移動中〜〜


「嫌……嫌すぎる……!」


パァーン


「ほら、行くよ」


「エレナ、行くよ〜」


――


え〜っと〜

まず痕跡を探すんだっけ〜?

どんな痕跡なんだろ〜?


「ここら辺に足跡があったり……」


ドロォ


「うわっ、汚なッ!」


何これぇ〜?

ドロドロしてて汚いよ〜


「うッ、なんか気持ち悪くなってきた……」


バサッ


これもしかして毒だったぁ?

うえ〜気持ち悪い……!

誰か〜助けて〜


――ギャァァァァァァァァァァ


エレナが居た方から悲鳴が聞こえる。なんとなくわかる、カエルに出会ったのだろう。

あ〜あ、生で観たかったな〜


一方その頃


「ででででで……出たァァァァァ」


案の定カエルに出会していた。

紫色の皮膚に黄色のマダラ模様。

THE・ドクガエルという見た目だ。


「うっ……無理ぃ……」


バサッ


まさかの気絶


サッサッ


「エレナ……!大丈夫……!」


クロエがエレナの悲鳴を聞いて駆けつけてきた。

一方エレナは泡を吹いて倒れている。


「もうやられたの……?」


クロエはエレナのカエル嫌いに呆れてる。


「全く、可愛いじゃん……カエル」


――ゲロっゲロっ


バサッァ!

ムバールがクロエに向かって飛びかかる!

しかし……


「私の実力」


と言い放つとクロエの周りに魔法陣が浮かび上がる。


「私の魔法……矛盾魔法フルウォールを見せてあげる」


――ゲロロロっ!


ムバールの毒液がクロエに降り注ぐ!しかし当たらない!次の瞬間、魔法陣から大きな刃が現れる。

その刃がムバールに向かって振り下ろされる!


――ザザザザザザ


ゲッゲロっ……バサッ


「私の魔法は矛盾魔法、攻撃も防御も一級品」


その頃私は……


「うえぇぇぇ……ちょ、なんか頭クラクラしてきた……」


毒のぬかるみを踏んだせいか、さっきから視界がグルグル回ってる。


「これ……マジで毒だぁ〜……」


ガクッ。


さよなら世界、おはようNEW WORLD。


リリス、気絶

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ