表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/72

第68話『禍根の王』

「利害が一致しているな。だが――」


リアルは言葉を溜めると、洞窟の外を見つめる。


「俺を追い詰めるくらいには強くなくてはならない」


「……へ?」


「リアル様、それってどういう……」


ネオンが不安そうな目でリアルを見つめる。


「俺と戦って、俺に『参った』と言わせろ」


その言葉を聞いた時、風の音が正確に聞こえた気がした。


「ちょ、ちょっと待って!なんで私がリアルと戦うことになってるの!?」


「俺と手を組むのなら、俺と同等以上の力を持ってなければならない。そうだろう」


そう言うと、リアルは再び洞窟から出ていった。


「ちょ、待って〜!」


「リリス様、行きましょう」


「マジですかい……」


重い腰を上げて、渋々ネオンと共にリアルについていく。


――


リアルを追って、ボルテカを横断する。


「はぁ、早いな……リアルは」


「リアル様はお強いお方ですから」


「それにしても熱くなってきたねぇ……」


ふと、辺りを見渡すと、溶岩が煮え滾る火山地帯に来ていた。


「うわっ!?ここどこ〜?」


「ここは悉命山しつめいざん。レフォーシティ家に代々伝わる"審判神ジャッジメント"様の根城とされています」


「へ〜……神様っているんだ〜」


そんな会話をしながら、進んでいると、リアルの背中が再び見え始める。


「お、やっと追いついた〜!」


小走りでリアルに近づく。

リアルは一度も振り返らずに静かに喋り始める。


「遅いな、その程度の覚悟か?」


リアルの言葉と共鳴するように、辺りの溶岩が弾ける。


「遅いって、リアルが早すぎるだけでしょ!」


(なんか違和感が……)


リアルは一歩も動かずに、両手を広げる。


「既に勝負は始まっている」


「え、ちょっと早すぎ――」


――ドカァァァァン


突然、地面が盛り上がり、体が宙に浮く。


(不意打ちとか卑怯すぎ!王家のくせにっ)


「うお〜爆破魔法《ブラスト・弱》!」


魔法陣が展開して、指先から魔力が放たれる。


「その程度の力じゃ、俺には敵わないぞ」


リアルは最小限の動きで、魔力を弾き飛ばす。


「っ、やっぱり弱じゃダメか」


リアルが地面を力強く踏みつけると、再び私の足元が膨張し、破裂する。


「くっ、その技強すぎ〜!」


私の体が再び宙に浮く。


リアルはその隙を逃さずに、飛び上がる。


「チェックメイト、終わりだ」


リアルの拳が燃え上がる。


「へ、それはどうかな!爆破魔法エスケープ・ブラスト!」


リアルの拳に魔力をぶつけて、その反動と爆風でリアルを地面に吹き飛ばし、私の体をさらに上空に押し上げる。


「っち、逃げるのか。リリス」


「いいや違うね!むしろ勝ちに行ってるの!」


慣性の力が弱まるのを感じ取り、体を下に向けて、リアルに向かって落下する。


爆破魔法ブラスト・ダイブ!」


背中あたりを爆破させて、反動と爆風で、さらに加速する。


「考えたな、リリス」


リアルは地面に手を添えると、体全体が炎で包まれる。


鏖炎おうえん流派モードッ」


(来た……!リアルの本気モード……!)


それでも体は加速を止めない。

むしろ止められない。


(だったら……)


「突っ切るだけでしょ!」


――第69話へ続く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ