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第42話『階級と六戒』

アルベドと共に近くのカフェで一息つく。


「それで早速話に入るんだが、お前は術師を知らないと言ったな?」


「うん、でも何がすごいとかはわかるよ〜?高等がすごくて、特等がさらにすごいとか?」


「それを知ってるなら話が早いな」


そう言うとアルベドはコーヒーを飲むと、口を開き始める。


「この世界において"術師"とは魔法使いの階級を示している。階級は全てで5つ」


「一番低い階級は"初等術師"これは魔法見習いの者を指し示している」


「で次に"中等術師"これは魔法をある程度身につけた者や才能のある子供を指している。おそらくお前はここの階級だと思われる」


アルベドの会話を聞きながらコーヒーを飲んでいたが、私の実力を見限る発言とコーヒーが苦くてコーヒーが口から吹き出る。


「ちょ、私が中等?そんなわけで無いでしょ〜!」


「いや、確定だ。少なくとも俺が話している事を知らない時点で中等だ」


ちょっとムカッ腹が立って、席から立ち杖を構える。


「なんだと〜!怒ったからね!容赦しないよ」


「まあ一旦落ち着け。そして話を聞け」


言われた通り杖を下ろして、席に再び座る。


「次に"上等術師"これは魔法を熟練した者を指し示す階級だ。そこでリリスが中等だとわかった理由を話そう」


「上等術師以降の称号を得る際に"所得制"という制度に変わる。中等術師以下の場合は勝手に称号が与えられるんだが、上等術師以降になるとギルドに直接立ち合い、直接評価や試験の元授かる物だ」


「お前はそもそも術師の階級を知らない時点でこんな事をわからないと確信していた」


と私を馬鹿にするような言い方で語る。


「むむ、理解できたけど腹立つ〜!」


「話を続けよう。次に"高等術師"ここから一気にレベルが上がる。主に鍛錬された才能ある者を指し示す階級だ。ちなみに余談だが、俺は高等術師だ」


アルベドはその事を言い終わると突然顔色を変えて真剣な表情で見つめてくる。


「最後に……"特等術師"についても話しておこう」


「特等術師は世界にたった数名しかいない。少なくとも今生きているのは3人だけだ」


「特等術師は魔法で世界に深く関わる功績を残した者。または世界に深い罪を残した者が与えられる称号の一つだ」


「さらに、それらをまとめた組織が存在する。名を"六戒師"、彼らが世界に残した偉大なる魔力を拝み、讃え、得るために特等術師の1人が立ち上げた組織だ」


(特等術師、六戒師……!)


アルベドは深く息を吐き、私を見つめると口をゆっくりと開く。


「六戒師の名前を教えてやろう、覚えておくことに損はない」


一悪いちう 創造のアリス

二猛にたけ 勇者ドゥケイル

三敬さんけい敬神ルズ

四師しし 教祖ファラリス

五皇ごこう 禍根の王リアル

六長ろくちょう 類の統マイク……この6人だ」


「最後に、お前は本気でその爆破魔法ブラストを使うな」


アルベドはそう言い残すと、席を立ち会計だけ済ませてどこかへ立ち去ってしまった。


「……もっと話したかったのに!ケチ!」


「私もか〜えろっと!」


アルベドの向かった方向とは真反対の私たちが泊まっている宿へ向かう。


――第43話へ続く。

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