表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/72

第26話『水の都市、アクアリウム』

上陸、アクアリア!

「とうちゃ〜く!」


「見えてからはまあまあ長かったわね」


無事、大海の主(リヴァイヴ)を討伐して、水の大陸(アクアリア)に足を踏み入れた。


「う、気持ち悪い……」


「本なんか読んでるからだろー?」


討伐作戦開始から丸一日が経過して、作戦に参加した魔法学校の生徒や学長、ギルド長は先に帰り、私たちだけがアクアリアに向かった。


「よ〜し!早速あそこに見えるお城に向かおう!」


私が指を指す先にある建物。あれはギルド長から聞いた限り、アクアリア内の唯一の都市『アクアリウム』と言うそうだ。


「でも、勝手に行っていいの……?」


「まあ大丈夫でしょ〜!」


後先考えずに水上都市アクアリウムへと足を進めた。


――


一時間くらい経っただろうか。歩けば歩くほどお城が遠ざかっているように見える。


「リリス……逆方向じゃない……?」


「え〜コンパスはこっちを指してるんだけどな〜」


「明らかに魔物の住処見たいな森だけど……」


気づけば居住地区とは程遠い、密林地帯についていた。しょうがないので落ちていた木の枝を上空に投げる。


「リリス……?ちなみにそのコンパスって……」


「うん、これだよ」


木の枝はお城とは真逆の方向に倒れる。


「よし、こっちだ!」


――


「リリス、土の味はどうかしら?」


「ひ、非常に美味しゅうございます……」


案の定エレナに叱られ思いっきりげんこつされた挙げ句に、土の味見をさせられている。


「ほら、早く行こ。時間の無駄」


「私にじゃなくてリリスに言いなさいよぉ!」


――


紆余曲折あったが、なんとかアクアリウムに到着した。


「やっとついた〜もう服が泥まみれだよぉ」


カラフルな羽が全て土色に染まっている。羽には泥が絡まって、少し重い。


「リリスって前からその装備だよね」


「あーたしかに。私がおすすめして、作ってからずっとこの装備だ」


「えへ、私この服好きなんだ〜。もこもこもふもふしてて可愛いじゃん!」


他愛のない会話をしながら、アクアリウムに足を踏み入れようとするも、警備員に止められる。


「止まれ、そこの4人!」


「えぇ〜!?まだ何もしてないよ〜」


「リリス、落ち着いて!」


――


「なるほど……」


「そういうことなんで、身分を証明できる物が必要なんです」


どうやら、人に化ける魔物がたくさん現れてて、都市は警戒しているんだそうだ。


「はい、これ」


クロエが1枚のカードを取り出すと、警備員に渡す。


「クロエ・アルヴェリア様ですね……確認いたしました!」


「ね〜クロエ。そのカードなに〜?」


「魔法祭典のナンバーカード。4年に1度、ここで本戦が行われるの。それに参加するために大陸ギルドからの推薦を証明するためのカード」


カードにはクロエの顔写真と名前、年齢や生年月日。使う魔法名や魔法の分類まで書かれている。


「こんなに書くんだね〜」


「魔法祭典は世界で一番盛り上がる祭りの一つだからね」


「へぇ〜私も出たいな〜」


すると、話を割るように花火が打ち上げられる。


「おぉ〜花火だ〜!きれ〜」


「もしかしてアタシたちを歓迎してるのか!」


「そんなわけないでしょ!」


私たちを危険視していた警備員が道をあけて、歓迎してくれた。


「魔法祭典の参加者となれば話は別です!ようこそアクアリウムへ!来月の今日。クロエさんがおっしゃっていた()()()()が開始されます!一ヶ月前の本日から予備戦として、本戦出場者や大陸ギルドから推薦された者が本戦出場をかけた最後の切符を掴むチャンスになります!」


「ねえねえクロエ〜!私たちも出られるの!」


「うん、私がリリスを推薦すればね」


クロエの言葉を聞いて、胸がどんどん高まる。


「クロエ!私、絶対優勝する自信があるよ!」


「リリスは魔法のこと大好きだよね」


アクアリウムに足を踏み入れる。橋の間から水音が響き、ところどころで魚が跳ね回る。


「お魚さんがいっぱいだ〜!」


「本当に水の上にあるんだね!」


「うーん……深くて底が見えないなぁ」


ルインが水面に顔を近づけて、水底を見ようとしている。


「ルイン……気を付けて……って!?」


ルインの顔に、勢いよく魚が体当りしている。


「イダァァァァァ!?」


「ルイン〜大丈夫〜?」


「もう、行ったそばから……」


ルインは怒りながら、体当りしてきた魚を鷲掴みにしている。すかさず、クロエが反応した。


「ゴリラが魚に負けるなよ」


『アァ?誰がゴリラじゃぁぁぁぁ!!?』


「はぁ……全く。先に行こ、リリス!」


「うん、そうだね!お腹すいたよ〜早く美味しいもの食べたい〜!」


追いかけっこをしているルインとクロエを無視して、お食事所へと向かうのであった。

ここまで見てくれてありがとうございます!


1ヶ月投稿が空いてしまいましたが、第二章『アクアリア編』が開幕しました!第二章では水の大陸"アクアリア"もとい水上都市"アクアリウム"で物語が進んでいきます。


現在の構想だとアクアリアやアクアリウムの魅力などを伝えるパートを5話ほど、その後にメインイベントの"魔法祭典編"がスタートします。魔法祭典を終えますと、この作品の本題であるギルクエ編に入ります。


この通りに行くかは分かりませんが、ぜひ楽しみに待っていてください。ブックマーク、評価お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ