第23話『氷の鳳王 2 』
「うわぁぁぁぁ……目に雪が入るぅぅぅ〜!」
吹雪が吹き荒れ、私の視界を完全に埋め尽くす。
手は氷で拘束されている為、動けない。
「もぉぉぉぉ……どうしよぉぉぉぉ〜」
私が悩んでる間に、上から咆哮が聞こえる。
「マズイ!上から来るぅぅぅ」
空気を切り裂く氷の弾幕が私に目掛けて飛んでくる。しかし、両手が塞がっていて反撃も回避もできない。
「うわぁぁぁぁん……エレナ助けてェェェェ」
「矛盾魔法」
絶体絶命、そう思ったのも束の間。眼中にとても大きな盾が光を遮る。
「クロエェェェェ……助かったよォォォォ!!」
「エレナが煙を払ってくれたから見つけられた。エレナが居なかったらリリスはもう死んでたよ」
氷の弾幕が矛盾魔法に衝突する。氷の弾幕はすぐに結晶となって散らばる。すると、巨大な盾が剣となり氷鳳を攻撃する。
「この氷、魔力で魔力を受け流してるみたいだけど物理攻撃は受け流せないみたいね」
そのまま巨大な剣が氷鳳の氷を砕き、本体に直接攻撃する。矛盾魔法の刃が氷鳳の翼を切りつけ、墜落させる。
「ナイス、クロエ!」
すると、エレナが後ろから駆けつけてきて、私を拘束している氷を溶かす。
「はい、大丈夫?凍傷とか怖いから一応回復魔法使っておくね」
そういうと、エレナが私の手に回復魔法を使う。初めての感覚に少々違和感を感じたが、無事に治療が終わった。
「私、回復魔法とかわからないから初めてだよ〜」
「あんた……本当に爆破魔法しかわからないのね」
回復もして、元気いっぱい。
すぐさま魔法陣を展開して、氷鳳に向ける。
「トドメだよ〜!爆破魔法!」
魔法陣から魔力が放たれ、氷鳳を多い、爆発する。黒煙が舞い、中からボロボロの氷鳳が現れる。既に息の根は止まっている。
「ふぅ……なんとか強敵を退けたわね!」
「そうだね、これで炎王竜を追えるよ」
無事、氷鳳を討伐し、素材を回収した。エレナは早速、素材を自室に持ち込んで研究をしてた。私はよくわからないからそのまま寝る。もう少ししたら他の大陸に行くらしい。
――
【自室にて】
「ふぅ……疲れたぁぁぁぁ〜」
ベッドが疲れ切った私の体を包み込む。
「もう眠くなっちゃったよ〜」
何か忘れてると思いつつも、既に疲れ切った体は思考を停止させた。




