表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/71

第16話『炎蛇と炎鳥 3 』

「うおっしゃぁぁぁ!任せろッ!」


目の前に広がるのは岩を食らう炎鳥バスクの姿が。


「居た、じゃあルイン……ッて、先に行くな」


ルインは炎鳥 《バスク》の目を気にせずに魔導書を掲げながら殴りかかる。


「うおおおおお!」


魔導書が炎鳥バスクの体に触れる瞬間、突然炎鳥バスクの羽根が爆破してルインを軽く飛ばす。


「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」


「大袈裟な」


ルインの悲鳴に炎鳥バスクが反応して振り向く。そしてルインを見つめると咆哮をする。


ギャルルルルル


「はぁ……まったく」


私はルインの前に立ち魔法陣を展開する。


矛盾魔法フルウォール


私の目の前に巨大な盾が現れる。その先では炎鳥バスクが炎を体内で溜めて、私たちに向かって放出しようとしている。


「うぉぉぉおい、大丈夫なのかぁぁぁ?」


ルインが体を震わせながら私に問うがうるさいので無視する。


「おい、無視すんなよ!」


炎鳥バスクが炎をチャージし終わると、口から炎を吐き出す。

その炎は私の矛盾魔法フルウォールに向かって吐き出され、そのまま矛盾魔法フルウォールに当たるが、衝撃を吸収しる。すると、盾の見た目が大剣のように変わる。


「これがあんたの炎の強さよ」


すると、大剣が炎鳥バスクに降り掛かる。


ドカァァァァァン


砂煙が舞う。大剣は炎鳥バスクに直撃するが、砂煙が消えるとそこにはほぼ無傷の炎鳥バスクが居る。


「効いてない……なんでだろう、私の魔法に弱点はないはずなのに」


炎鳥バスクが再び羽を震わせ、口の中を光らせる。


「また来る……でもクールタイムがあるからまだ使えない、どうしよ」


後ろからルインが話しかけて来る。


「おいクロエ、アタシに策がある!」


「策?」


すると、私の腕を掴んで炎鳥バスクとは真逆の方向に走り出す。


「逃げろー!勝てない相手には逃げるのが戦士だー!」


なんて戦士の恥どころか役職持ちの人間の中で一番情けない言葉を言い放ちながら逃げる。


「後ろから追ってきてるよ」


後ろを軽く振り向くと、炎鳥バスクが猛ダッシュで追ってきている。


「疲れた……ここに隠れるか!」


そう言いながら炎鳥バスクの目の前で岩の影に隠れる。


「バカなの、目の前で隠れるとかいくら魔物でもバレバレだよ」


冷徹な目でルインの事を見つめる。


「大丈夫だ、目の前に炎鳥バスクが出てきたら直ぐに矛盾魔法フルウォール?を使えよ!」


と自信げにルインが話し終わると、岩陰を除くように炎鳥バスクのクチバシが顔を出す。


矛盾魔法フルウォール


私たちの目の前に巨大な盾が現れる。すると、炎鳥バスクが完全に顔を出す。それと同時にとんでもないエネルギーが盾を攻撃する。


ドカァァァァァァァァァァァ……


「そういう事ね……ルインの癖に考えたじゃん」


その強大なエネルギーが盾を伝って剣となり、炎鳥バスクに降り掛かる。


ギャルララララララ


炎鳥バスクが悲鳴をあげる。

その剣は炎鳥バスクの体を斬り、大ダメージ……どころか即死させる。


「ふん、これがアタシの才能よ!」


「バカ猿の癖に私の魔法を解析するとは」〈ガーハッハッハッハッハーって誰がバカ猿じゃー!!?


「まあ、とりあえずエレナたちと合流しよう」


そう言いながら、暴れるルインを掴んでエレナの居る方向へ向かう。

「アレはなんだ!?」


「まずい、アレはギルド長がおっしゃってた……」


炎王竜ヴラギラスッ……!!?」


火山口から顔を覗かせて、どこかへ向かって飛び去る。何かに惹かれるように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ