第15話『炎蛇と炎鳥 2 』
小さな丘を越えると、そこには大きな身体をウネウネさせて岩を這いずり回る蛇、炎蛇が居た。
その小さく大きい舌で音を鳴らし威嚇する。
「よし、行くよ!リリス!」
「もちろん、爆破魔法《ブラスト・弱》!」
リリスが魔法陣を展開する。
すると、魔法陣から魔力が放たれ炎蛇を捉える。
ドガァァァ……
「ッてえええ!?」
爆発音が聞こえる。しかし、直ぐに音が収まり、リリスの悲鳴が響く。
「爆破魔法《ブラスト・弱》が吸収された!?」
煙が晴れる。そこには無傷の炎蛇が立ち尽くす。
「私に任せて、炎魔法!」
私の周りに魔法陣を展開する。
魔法陣から魔力が溢れ、一点に集中する。
「喰らえ!」
集中した魔力から炎魔法が放たれる。
ボワァァァァァ
強大な炎元素が炎蛇を襲うが、案の定リリスの爆破魔法と同じように魔力が消える。
「やっぱり……炎と爆破を無効化しちゃうのか……」
「んも〜エレナ〜……早く倒してよ〜……私の爆破魔法無効化されちゃうんだも〜ん!」
「うん、わかってるわ!」
そう言って次の攻撃に移る。
私の周りに青い魔法陣を展開する。
「水魔法……あれ、なんだっけ?」
「え、エレナ?どうしたの……蛇来てるよ!」
私は王都魔法学校の生徒会長で魔法は全て使える。だけど使えるだけで覚えてない。水魔法の詠唱方法ってなんだっけ……!
「あーもう、どうにでもなれ!」
青い魔法陣から、魔力が放たれる。しかし、魔力の色は茶色く汚い色だった。
「うわ、何あれ汚ッ!」
「汚いとか言うな!」
その魔力は炎蛇に直撃する。すると、効果があったのか悲鳴を上げる。
ウシャァァァァァ
炎蛇についた茶色い魔力は蒸発するような音を立てるが、蒸発しない。
「この魔法……泥魔法じゃない!」
「ドロ……ン?何それ〜でも効果抜群じゃん!」
炎蛇は泥を纏って弱っている。
「よし、今なら爆破魔法が通るかも!」
リリスはそう言うと、再び魔法陣を展開して爆破魔法を放つ。
「喰らえ、超必殺!爆破魔法《ブラスト・連》!」
すると、魔法陣から爆破魔法がマシンガンのように高速で連射される。
「わたたたたたた!喰らえぇ!」
大爆音が響き渡り、砂埃が消えるとそこには横たわる炎蛇の姿が。
「よし、やったわね!」
「へへん、これが私の実力よ〜!」
〜クロエ視点〜
ドガァダァァァァァァァァァン……
ヴヴス火山地区に爆音が響く。
「リリスだ」
「ああ、リリスだな」
次の瞬間、リリスの爆破魔法と共鳴したかのように火山が雄叫びを上げる。
「噴火、エレナが言ってた炎王竜と何か関わってるのかな?」
「炎王竜……どんな奴なのか楽しみだな!」
「それより、バスクを倒しに行こ」
そう言って海岸付近の火山帯を探索すると、鳥の叫びが聞こえる。
「この声、近くにいるね」
「うおっしゃぁぁぁ!任せろッ!」
そう言うとルインは猛ダッシュで咆哮が聞こえる咆哮へ向かう。




